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バスケットボールかサッカーを子どもの時にはやったほうがいいと思ってしまう理由。

(写真はタイのホアヒンで試みられているぶどう園:2015年6月撮影)

昭和に育った私は小学校4年生まで近所の軟式野球チームで野球をしていました。

リトルリーグに進む友だちと違うスポーツに移行する子どもが小学4,5年生で分かれました。私はバットを竹刀に持ち替えて剣道を始めました。

結果的に高校まで剣道をすることになりました。

自分自身が、野球、そして剣道をしたこと自体に何の後悔もありません。多くのことを学びました。

しかし自分の息子と娘には、スポーツをするならバスケットボールかサッカーが良いと思っていました。

勧めたわけではありませんが、息子は小学校5学年までサッカーをしていました。小学6年生からバスケットボールに変更して高校までしていました。

娘は小学1年生から高校までバスケットボール一筋でした。彼女は成人してからも小学生のコーチをしていました。

子どもは誰でもスポーツをするべきだとは思いません。

スポーツであれ、何であれ、やりたくないことや興味のないことを子どもにやらせることは良くないと思っています。

それでは、なぜバスケットボールやサッカーをやった方が良いと考えているのでしょう。

チームスポーツを経験すること

チームスポーツ体験することが、子どもの発達段階において果たす役割は小さくないように思います。

社会に出るまでもなく、仕事も含め私たちは一人でなんでもかんでもするようには作られていません。

個人起業家や副業を一人で行う場合でも、たった一人で全てのことをするわけにはいきませんし、何もかも自分一人でしていては事業が成長することは望めません。

自分の強みを活かしつつ、自分の弱いところは他者の強みによって補う、そういった協働の仕方を体験的に学ぶために、チームスポーツは役に立つのです。

また、近年は固定されたチームメンバーでのみ力を発揮させることのできるチームワークに注目するのではなく、チームメンバーが学習をしながら、チームワークのプロセスそのものを発展させ、さらなる成果をあげることができる「チーミング」という能力にも注目が集まるようになりました。

もちろん、「チーミング」能力を身に付けるためにスポーツをしなければならないわけではありません。

バスケットボールとサッカーが野球と異なるところ

野球、バスケットボール、サッカーどれも球技です。そしてチームスポーツです。

野球だけ何が違うのでしょう。

野球は動いていない人に向かってボールを投げます。ピッチャーは、定位置にいる動かないキャッチャーに向かって、内野手は一塁ベースに足をつけたファーストにボールを投げます。

外野手がボールを内野に向かって投げるときにも、中継する場所に立っている内野手に対してボールを投げます。

一方、バスケットボールもサッカーも動かないで立っている人のところには、ボールを蹴ったり、パスしたりする事はありません。そんな事をすれば、ボールを相手チームに奪われてしまいます。

絶えず動きながら、相手チームのマークを振り切って、空いているスペースにボールを取りに行くわけです。

ボールを奪うことで攻守が瞬時に入れ替わります。そのためスピード感が大切です。

野球は攻撃と守備が交互にやってきます。自分のチームが攻撃の時は、ベンチに座ってバッターボックスに立つ見方の選手を眺めていれば良いのです。

チームスポーツとは言え、ピッチャー対バッターの一対一の戦いが繰り広げられます。

また、バスケットボールやサッカーでは、シュートを決めて得点に至った選手にパスを出すことでアシストした場合には、アシストが記録として残ります。

野球にも同じ「アシスト(捕殺)」という用語があります。しかし、これは打者の打った球の軌道をある野手が変えたことによって、他の野手が捕球をしてアウトにした場合に使う言葉です。

攻撃ではなく、守備に用いられる用語ですし、チームの勝利への貢献としては理解されていません。

何をバスケットボールやサッカーで学ぶのか

スポーツに、それも2種類の球技に、特別に肩入れしているかのようになってしまいました。

成長段階の中で体感的に学び取っておくと良いのではないかと思う技能がこの二つのスポーツに備わっているように思うのです。

  • チーミング能力

  • 自分や他者の強みを引き出してアシスト貢献する視座

  • スペースを活かして先を読む力

  • ゲームを進めるスピード感

  • ゴールに向かって前進するためにピボットやドリブルを利用する機転

このような能力を体感的に学び取ることができると、良い社会人としての備えになるのではないだろうかと思うのです。

体育会系ではない方、ここで持ち上げなかった他のスポーツをなさっている方、どうぞ気分を害されませんように。


最後までお付き合い下さりありがとうございます。



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