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スケバン刑事シークエル 麗しき毒蛇の復讐

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米国で生きていた海槌麗巳は麻宮サキの生存を知ると日本へ帰国し、サキの所在を探ると同時に暗闇機関及び日本国に対する壮絶な復讐を開始した。あっという間に壊滅する暗闇機関。その時、最後…
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#浅香唯

麗しき毒蛇の復讐 第3章

麗しき毒蛇の復讐 第3章

第3章 悪夢  

「唯~。由真と連絡ついた~?」
結花が台所で食事の支度をしながら大声で尋ねた。
「ダメ~。携帯は何度かけても繋がら~ん。メールも返信は来な~い。一応家の留守電にはメッセージ入れといたけど~」
人参の皮むき器を手に持ったまま居間に戻ってきた結花が、あきれたように大きく口を開いた。
「まーったく、あの子はどーこほっつき歩いてるんだろ。またジャングルかどっかの山に遊びに行いってんのか

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麗しき毒蛇の復讐 第4章

麗しき毒蛇の復讐 第4章

第4章 邂逅  

結花の家を出た翌日。
優子はJR新宿駅に着いた。結花から貰った服ではなく、アイロンの効いたセーラー服を着ている。
今日は東と会わなければならない。結花から貰ったシックな服で東に会うのは、やはりどこか気恥しく、服装についてとやかく言われたくもなかった。
もっとも、東はこれまで優子の服装について、彼女に何か言ったことは一度もないのだが。
ここで再び優子がスマートフォンの電源を入れ、

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麗しき毒蛇の復讐 第6章

麗しき毒蛇の復讐 第6章

第6章 闇の中で  

煌々と丸い月が闇夜を照らす曲がりくねった秩父の山道に、優子がスズキのGSX250Rを疾走させる。
他に誰も走る者のいない、暗いワインディングロードに、GSX250Rの甲高いエキゾーストノートがこだまする。ハイビームのヘッドライトが照らす木々の中には、時折、野生の鹿のものらしき眼玉が妖しく光る。
GSX250Rは良くも悪くも、癖がなく扱いやすいバイクだった。スピードを出して高

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麗しき毒蛇の復讐 最終章

麗しき毒蛇の復讐 最終章

最終章 涙  

県道から枝分かれした細い林道脇で、生い茂る雑草に前輪を突っ込んだまま、一台の黒い大型ジープが止まっていた。
車にはフロントガラスがなく、タイヤもなくなった右後輪はホイールが波状に歪んでいる。ジープのすぐそばには、一人の薄茶色の作業服を着た中年男性が、頭から血を流し、アスファルトに顔を突っ伏して倒れていた。
恐らく麗巳は、男性が運転していた車を奪い、そのまま逃走したのだろう。
その

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