(比較的)精巧なNP-FZ100の偽物の話
NP-FZ100の偽物について検索すると、日本語がおかしいラベルの貼られた如何にも偽物感のある製品の画像がたくさん出回っていますが、最近はより精巧な偽物も存在するようです。
経緯(興味ない人は読み飛ばしてね)
1月末にα6700を購入した後、一応予備バッテリーを買っておこうと出社前のバタバタした時間に慌ててAmazonでポチったのですが、うっかり謎のマーケットプレイス業者から購入してしまっていました。
配送状況を確認しようと注文履歴を開いた際に気づいたのですが、その時点ではショップの評判は悪くなかったのと、市場価格と比べて特別安いわけでもなかったのでとりあえず様子を見ることにしました。
商品が届いたのち、α6700付属品と見比べてみると、ホログラムの写りやラベルのレイアウト等に差異があり、偽物の可能性を疑いました。
しかし、偽物と断定するには微妙なラインの差異であるように感じたのと、カメラに装着してみても特にエラー等は出なかったので、取り外して一旦放置していました。
そしてこの度Amazon本体から追加でNP-FZ100を購入してみたところ、様々な点でマケプレで購入した製品と差異があり、かつα6700同梱品とはそれらの差異が無かったためマケプレ業者から購入したものはやはり偽物であると判断しました。
写真で見比べてみる
ロットにより正規品でもそういった仕様のものがあるかもしれませんので、一要素のみを見て偽物と判断すべきではありません。
では、その点も踏まえて見ていきましょう。
まずは箱を見比べてみます。
一見同じものに見えますが、偽物はバッテリーの画像がやや明るく、若干茶色みがかった色をしています(写真では照明の当たり方の差異に見えますが、肉眼でも差異があります)。
また、右側のオレンジのラインが細く、箱に使用されているボール紙の厚みがやや薄めです。
次に裏面を見てみます。
偽物は左上部分のマーク類がシールになっています。
また、右下のシールを拡大してみると…。
お分かりいただけたでしょうか?特に「文字が潰れて読みにくいシール」は偽物感強めな要素です。
更に、右上の部分を見てみます。
中国語表記部分の「電」の時に注目してみると、雨冠の中の点々の形状が異なることが分かります。
すぐ目についたのがそこなだけなので他にも字形の差異はあるかもしれません。
なお、側面にも多少の差異はありますが上で紹介した内容と被っている内容なので割愛します。
では、バッテリー本体を見ていきます。
(バッテリー本体にスレキズがありますがそこは保管中についたものなので最初からあったものではありません)
偽物は正規品に比べて表面のざらつきが少なく、印字の茶色みがやや強めです。
また、ホログラムシールのバックグラウンド部分の緑色がやや強く、SONYロゴが少しだけぼやけています。
このホログラムシールは左から見ると「L」が、右から見ると「R」が浮かび上がるようになっていますが、偽物にはL/Rが重なって見える角度があります。
正規品では重なって見える位置はありません(両目でみると左目でL、右目でRが見えて重なって見える位置はあります)。
このLやRには内部に「GENUINE」の文字が印字されていますが、偽物は「G」が「O」に見えます。
既にお腹いっぱいなんですが、裏面も見ていきます。
ロット番号と思われる文字列を見てみると、正規品ではきれいにくっきり縁取りされていますが偽物は細くて弱々しい印字です。
また、ラベルのレイアウトが異なります(Amazon本体から新規購入した正規品も2024年ロットでしたが、右の2023年ロットと同じレイアウトでした)。
端子側の面には先のロットの印字と同じ差異があります。
また、偽物はバッテリーの上下を隔てる線の部分が太くなっています。
反対側の面は、偽物にはUS & Canada Onlyのリサイクルマークが有りました。
側面には他に差異などはなさそうです。
なお、偽物のバッテリーを包んでいた包装材は箱以外捨ててしまっていたようで手元になく比較できませんでした。
教訓:急いでいてもよく見てポチれ
普段なら気をつけていたのですが今回はお恥ずかしながらマケプレ品をポチってしまいました。
NP-FZ100に関しては、怪レい日本语のラベルが貼ってある製品だけが偽物じゃないので是非その点も覚えておいていただければ幸いです。
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