サンキュー♥ちばフリーパスで銚子へ行ってきた
千葉県内の様々な鉄道が2日間乗り放題となる「サンキューちば♥フリーパス」を使って、2024年10月12日、13日の1泊2日で千葉県を旅行してきました。2日間のうち一日目は銚子を巡ってきたので、その模様を書きたいと思います。
特急しおさいで銚子へ
「サンキューちば♥フリーパス」は千葉県内の駅でしか買えず(例外:久里浜駅では購入可能)、都区内からの乗車券がついている「サンキューちば♥乗車券」は割高だったので、まずは総武線で東京から来て千葉県最初の駅である市川駅まで向かいます。
駅前のコンビニで朝食を調達し、もう一駅快速に乗って船橋へ移動。そこから特急しおさい1号に乗り込みます。
船橋からは2時間ほどで銚子駅に着きます。
銚子へ来るのはこの日が5回目ってことでかなりのリピーターである私ですが、今回は「サンキュー♥ちばフリーパス」でバスにも乗れるので、まずはバスで屏風ヶ浦へ行ってみることに。
屏風ヶ浦へ
屏風ヶ浦への行き方:
JR銚子駅前バス乗り場 5番「名洗・千葉科学大学」行き 「千葉科学大学・マリーナ前」(所要時間:約11分)下車 徒歩約3分
外川駅から歩いてもいいかな、って思ったのですが、バスのほうがルートが直線的だったので素直にバスに乗ることに。
屏風ヶ浦は下総台地が波に削られて形成された「海食崖(かいしょくがい)」で300万年前にこの辺りが海底だったころから堆積した地層をみることができます。砂岩が主ですが、ところどころに火山灰層が挟まっていて、特に関東ローム層ははっきりとみることができます。
マリーナの近辺だけでも十分楽しめるのですが、バスの本数も少ないので、端っこまで歩いてみました。
地球の歴史がこの地層に刻まれているんだな、と思うと不思議な気持ちになる場所でした。
ちなみにこの屏風ヶ浦はいろいろと撮影に使われているらしく、fhánaの「STORIES」のMVがここで撮られています。
銚子電鉄で犬吠へ
屏風ヶ浦からバスで銚子駅まで戻ってきました。銚子駅からは銚子電鉄で犬吠へ向かいます。銚子電鉄も「サンキュー♥ちばフリーパス」で乗れます。
今年(2024年)3月にデビューした、元南海2200系の銚子電鉄22000形。
南海2200系は高野線の大運転に対応したズームカーである22000系を支線用に改造したもので、銚子電鉄に来る前は多奈川線を走っていたとのこと。銚子電鉄入りするとともにズームカー時代の塗装に復刻されました。
銚子電鉄にとっては久しぶりの「中古の中古でない車両」。これの前は伊予鉄が京王から購入した中古車を購入したり、いろいろな部品を寄せ集めて作った車両だったりとかなり厳しい車両事情でしたが、今回は南海から直接の中古車購入ということでかなり状態のいい車両です。
22000系が走り始めた頃の南海は直流1500Vへの昇圧直前で、22000系は600Vとの複電圧対応だったので(2200系に改造されたときに直流1500Vに固定)、降圧工事が比較的簡単だったのではないかな、と推測しています。
ちなみに愛称は「シニアモーターカー」。超電導ではなく「銚電どぉ?」ですが、南海から銚子を「なんかいいちょうし」に盛り上げてくれることを期待しております。2本目も近々デビューする予定だそうです。
というわけで犬吠埼灯台へやってきました。
灯台に上る前にまずは灯台の下にある犬吠テラステラスで昼食とします。
銚子電鉄公式Xで取り上げられて気になっていたOhanaさん(ベーカリー)へ。塩パンとタルティーヌをいただきました。塩パンはかじるとバターがじゅわっと染み出てきてめっちゃおいしかったです。
そして、ふるさと納税の返礼品で知った「銚子ビール」のタップルームがあるので飲み比べしてきました。右:銚子エール(ペールエール)、中:犬吠White IPA(IPA)、左:amorphous haze(Hazy IPA)。amorphousは100円追加でしたが、Hazy飲みたかったのでそんなのは全く気にしません。
海の近くで昼間っから美味いビールをまったりと飲む……いやー最高ですね。
犬吠埼は白亜紀の硬い岩の地層でできているためなのか、波が岩で砕けて白い泡のようになっているのがよく見えます。
東映のオープニングは犬吠埼で撮られたものだとか。
霧信号所が保存されていたので中を見学してみました。無線やGPSが発達する前は、濃霧の時は音で信号を送っていたそうですが、その信号所設備がそのまま残されています。
犬吠駅に戻って、売店でいろいろと買い込みました。
かつては観音駅で売られていたたい焼きは今では犬吠駅で買えます。
「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」で有名になったぬれ煎餅。銚子に、というか千葉に来ると結構な頻度で買ってるお土産です。今では千葉じゃなくても買えるようになったくらいには有名ですが、これの売り上げが今も銚子電鉄を支えています。
定番のやつに加えてごま甘口も買ってみました。赤の濃い口は人によってはしょっぱすぎると感じるかもしれませんが、これはごまの香りと甘口の味付けが絶妙なバランスでまた違ったおいしさがあります。
経営状態がまずいことを表した「まずい棒」。味は美味しいのでご安心を。岩下の新生姜とコラボしており、犬吠駅到着時の車内アナウンスがアイドルのもえあず(もえのあずき)によるものになっていたほか、犬吠駅の一角に岩下の新生姜ミュージアムが出張してきていました。
ちなみに、岩下の新生姜ミュージアムは栃木市にある入場無料の博物館です。
(そういや、もえあずと一回ハイタッチしたことがあったよなーってのをふと思い出しました。アニサマ2016の時、けやきひろばにエラバレシが出たんですよね。懐かしい。)
ぬれ煎餅以外もいろいろ売ってます。おかきが安かったので買ってきました。これはまだ記事を書いている時点で食べてないので味の感想は書けません。
フリーパスなので一旦外川駅まで乗って折り返します。
デハ801と外川駅の駅舎を見るだけでも意味がありますからね。
ちなみに、堀江由衣「Days」のMVのロケ地は銚子で、特に外川駅近辺が多く使われています。旧塗装時代のデハ1000形がちょっと映ってるのが懐かしいですね。
銚子の魚を堪能
というわけで折り返し銚子駅に戻ってきました。
ホテルにチェックインして休憩してから、日が暮れた銚子の街へ。
駅前にある居酒屋「きょんまる」さんへお邪魔しました。
銚子の地酒(祥兆 吟辛)で魚をいただきました。メヒカリのから揚げは深海魚特有のトロトロした舌ざわりが絶品。アジフライは三枚におろしたアジを骨も一緒に揚げてあって、一匹丸ごと食べつくせました。刺身についてきたワサビも使いつつおいしくいただきました。
ちなみにこの日の宿は駅前に最近できたルートイン銚子でした。
犬吠埼温泉のお湯を使った大浴場があるのでおすすめです。
というわけで、今回は初めて銚子に宿をとって一日銚子で過ごすという旅をしました。
この翌日はアニメ「とーがね!」シリーズの舞台を巡るべく東金市へ移動しました。続きはまた今度。
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