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再現!河合奈保子 伝説LIVE『音の流れの中で…』解説
今回は、河合奈保子さんの今のところ最後のLIVEツアーとなっている
「音の流れの中で・・・」についての解説を綴ってみます。
(1995年11月21日、22日 東京FMホール、11月27日 大阪アムホール、
11月28日 名古屋ボトムライン。東京公演は追加で22日昼の公演もありました。)
とはいえ、以下の大半は私が1995年~1996年に、学術系利用者の多いどこかのBBSで綴っていたものです。今となっては、こんな稚拙な文章でも貴重な資料かも?と思い、ほぼそのまま公開することにしました。どうぞ善良に読み取っていただければ、また一部を切り取って掲示板等に貼り付けるのは控えていただければと思います。
納得いただける方だけどうぞ。
<以下の文章は1995年時点のものです。どうぞご了承下さい。>
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M-1 Carnaval(カーディガンズのカバー) ・・英語曲でクールにスタート
M-2 I Feel The Earth Move(キャロル・キングのカバー) ・・パンチのある歌唱がキマる
M-3 Girls Like a Party (『Members Only』) ・・いつもの朗らかな奈保子さん
(MC)「皆様、お久しぶりです!」と元気よく(←変わらない人!)。
7年振りにまとまったコンサートなので、非常に感激している様子。
以下、「アルバムの中から気に入った曲をピックアップします。」
M-4 黒髪にアマリリス(『JAPAN』)・・例のExtended Versionを楽しげに
M-5 言葉はいらない(『engagement』)・・この歌は奈保子さんの笑顔ありきだと実感
M-6 最後のひとり旅(『engagement』) ・・いかにも奈保子さんが好きそうなミディアム
M-7 愛がはじまる時(『engagement』) ・・ファルセットがCDよりもさらにクールに
M-8 Dear John (『Members Only』) ・・「ハーフムーン~」に勝るとも劣らぬ絶唱
(MC)「 「Dear John」はとても気に入っている曲の一つで今回初めてLIVEで
歌いました。みんな、どうやった?」(関西弁で照れながら問いかけ会場は大拍手)
ここでメンバー紹介。(あまり有名でないミュージシャンが多かったが、
一人ひとりの性格を奈保子さんが親しげに敬意をもちながら紹介)
以下、ボサノバ風アレンジにて シングル数曲を披露。
M-9 けんかをやめて
M-10 シングルメドレー PartI
大きな森の小さなお家~ラブレター~夏のヒロイン~スマイル・フォー・ミー
・・鼻にかかった少しアンニュイな歌い方が続く。特に「ラブレター」は、少女の悩みをつぶさに表現するように
M-11 Run To You(ホイットニー・ヒューストンのカバー)
(MC)「 「Run To You」はボディー・ガードに触発されて歌いました。」
(フェイクの部分かなり巧く歌っておられました。'88EASTの「星になるまで」を更に激しく伸びやかにした感じ。)
(上手い!と会場から言われて)「まだまだ私も負けへんで!(ナハッ)」と照れ、ここからさらにノリの良い曲をノンストップ、殆どの歌で1コーラス+サビまたは2コーラスと長めに熱唱。(以下 総立ち)
M-12 WHAT COMES AROUND GOES AROUND(『Daydream Coast』)
・・EASTでお馴染みの元気ナンバー。ベースとの絡みがカッコいい。
M-13 シングルメドレー PartII
THROUGH THE WINDOW~ジェラス・トレイン~コントロール
~唇のプライバシー~UNバランス~エスカレーション
(二日目はワイドショーの取材もあり、西村知美と山口リエが「エスカレーション」で飛び入り)
・・あまりの声量に会場中が大熱狂。特に「ジェラス~コントロール~唇」の流れは、どんどん加速していく感じで、まるで一人で“奈保子+EVE”の迫力を体現したかのよう)
(MC)「今回、LIVEがやっと開くことができてとても嬉しいです。(←嬉しそう)これからも色々な形で音楽に触れていきたいので、宜しくお願いします。」深々とお辞儀、そして滅多にみせない感涙!
M-14 Traveling Life (『engagement』)
・・まだ後があるような盛り上がり方でアンコール前にピッタリ
~Encore~
M-15 パーティーの後でもう一度 (『Members Only』)
・・最後の「ラララララ~」を会場みんなで大合唱。奈保子さんも楽しげ
M-16 FOR THE FRIENDS (アカペラ)(『engagement』)
・・M-13とM-15で声を張り上げたためか、珍しくかすれた声に。
でも、そんな声での“FOR THE FRIENDS”というメッセージがよりリアルに
~Encore2~(余りに鳴り止まないコールを収めるため。二日めのみ)
「本当にどうも有り難うございます。(笑顔で)気をつけてお帰り下さい。」
☆Spotifyにプレイリストを再現してみました。よろしければ。
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今回のコンサートで歌った曲は初披露or約7年振りというのが多かったにもかかわらず、実に情熱的な歌唱ばかりでした。(特にM-13メドレーでの張り上げる声!)また、M-8,M-11などにバラードでも高音部の伸びが鋭く、これくらいの実力があれば、今後もLIVEシンガーとして十分やっていけるのでは、と感じます。もうちょっとMCもうまくなって欲しいとも思いましたが、これはこれで彼女らしいとも思います。それにしても、今回のMCは大阪弁!これは、人柄とマッチして面白かったですよ!
彼女自身、作詞・作曲・プロデュースなど かなりの面で音楽に関わって来ているのに、あまり知らない人からは 相変わらず「元アイドル」としか見られていないですが、今回のLIVEはそういったイメージを払拭するに十分なアーティスト色の強い内容で、(つまり 単なる「ナツメロお披露目会」ではなかった) ので大変満足しました。しっかし、私よりも年輩の方がメドレー後半になって、いきなり叫び出したのは驚きました。きっと歌っているうちに当時のコンサートを思い出したのでしょう)
チケットは私が買おうとした「ぴあ」では10分で売り切れていました。その後のリクエストが殺到したらしく、当日立見券を急遽発行(各回50人くらい?)ちなみに、最初の定員は308人だったと思います。
コンサートの客層は30代の男性中心と思いきや3~4割が女性で、さらに20代前半の男性や、年輩の紳士方まで広範囲でした。
また、花束が杏里、山下達郎/竹内まりや夫妻、京本政樹、小林千絵(←一番花がデカくてなぜか笑ってしまった)、タイムファイブ及び出演CMの関係会社から贈られていました。
<以下は2010年に加筆>
会場では、コロムビアによる即売会場が設けられ『ベスト・セレクションI』『ベスト・セレクションII』そして、最新シングルとして「夢の跡から」がサイン色紙付きで売られていました。また、当時CMに出ていて協賛されていたコロナ工業のパンフレットと、日立信販のテイッシュが全座席上に置いてありました。
そして、最終日、PAの方が片付けている時に「今日の曲目表ってありますか?」と尋ねたところもう捨てるからいいや、と頂いたのが↓の表。
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これによると、若干構成が異なっていて、なんと当初は「ハーフムーン・セレナーデ」と「さよならの彼方で・・・」がアンコール予定だった模様。(そんな淋しい終わり方だったなんて・・・)
確かにこのリストの方がボリュームはあるけれど、でも実演された方が短期集中型で、しかも!ラストが友情ソング2曲という構成は、現に私の胸に今でもしっかりと焼きついているし、何ら苦言などありません。
選曲では当時の最新アルバム『engagement』を中心としつつ、シングルメドレーや難易度の高い外国曲も入れるといった、ファンへの期待に応えつつ、また新たな自分への挑戦も見て取れました。あと『Members Only』から3曲と、やっぱりあの作品が好きだったんだな~なんて実感しました。
以上、1995年の伝説LIVEについて綴ってみました。これを書いていたら、やっぱり奈保子さんのファンで良かったと思っちゃった。『nahoko音』も大好きで聴いていますが、いつか歌声も聴ければいいな~と相変わらず私もマイペースなのでした♪