MLB Column 2007: 2. MLBドラフト
【こちらのコラムは筆者がMLB選手エージェント事務所にてインターンをしていた2007年当時のブログからの抜粋です。当時の記憶を保存することを目的としているため、修正なしで掲載しています。現在とは異なることもありますので予めご了承下さい。】
⚾︎▶︎▶︎ MLBドラフト ◀︎◀︎⚾︎
今日もひたすらリサーチと選手の売り込み用資料の作成。
アメリカの学校の1年サイクルが 8月下旬に始まって5月に終わるので、MLBの新人ドラフトは6月に行われます。いよいよそれが今週の木曜日。
以前ドラフトでは50位まで指名できると書きましたが、選手としては出来るだけ早く指名されたいのは当然。もちろん上位指名の方がより高い契約金ももらえますからね。高卒の選手でも1位・2位指名レベルだと契約金は100万ドル(1億2000万円)を超えるんだそうです。凄い・・・。
だから指名されても自分の評価が低すぎるということでサインしない選手もたくさんいるとか。もちろん大学に行きたいからとか他のスポーツをしたという理由でオファー蹴る選手もいますけどね。
ドラフトにかけられる権利のある選手は、アメリカ・カナダ・プエルトリコ国籍を持つ、高卒、短大所属、四年制大学3・4年生のみです。
さてというわけで、このドラフト。日本のドラフトと大きく違うところがいくつか。
1.契約の時期
日本では、春季キャンプが始まるまでには、もう入団するしないが決定しているかと思いますが、MLBではドラフトにかかってから約1年間(翌年のドラフト2日前)まで契約期間があり、この間はドラフトした球団に独占交渉権があって、選手はプロ入りの意思がある場合、その球団にしか入れません。
2.社会人選手
基本的には、日本で言う「社会人選手」はドラフトにはかけられません。しかし上で述べたように前年にドラフト指名されている場合、1年間は指名されたチームとしか契約できません。ドラフトにかからなかった選手の場合「non-drafted free agent」としてどのチームにでも自由に入団できます。もちろんオファーがあれば。
こうしてプロ入りした選手が、昨日話した25-Man Rosterを目指してマイナーリーグで奮闘するわけです。ここに来て勉強し始めてから改めて感じていますが、これが本当に長い道のりです。
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