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保険と自費のメリット、デメリット

この記事は、柔道整復師の先生に保険請求と自費のメリットとデメリットをどちらも行った経験のある僕が、挙げていこうと思います。

・これから柔道整復師を目指す方

・保険請求の未来に心配のある先生方

・自費診療に興味のある方

向けに書いていこうと思います。主に保険請求のデメリットが主体の記事にはなりますが、メリットも少々ございますので、最後までお付き合いください。


どうやって保険請求は厳しくなるの?

僕の知っている知識では保険請求の厳しさには順番がある様に思います。

愛知県民(その中の10万そこそこの市)の目線でお伝えします。

①東京、大阪と厳しくなり

②名古屋に来る

③少したって愛知の名古屋以外の都市に波及する

④近隣の三重、岐阜、静岡へと波及する

実はこんな感じで請求の厳しさが回っていました。情報に詳しかったのが、2年前までなので、現在は分かりませんが、今もそこまで変わりないでしょう。

何が厳しくなったの?

☆営業妨害ともとれる質疑

これがストレス以外の何者でもございません。

例を挙げますときりがなく、

「1日で治療を継続した理由を記してください」

など意味不明な質疑があり、

部位を回す(正当な理由があっても)と、途端に嵐のような回答書が回ってきます。

その質疑の究極が、

「各部位同一日治癒とした根拠を記してください」

です。治癒の理由まで答えないかんのかい。ってなりました。

ようは、いやがらせです。柔整に関わらず、この手のやり方はどこの社会でもあるみたいですが…(つまらん風習)


こんな感じの対応が、都市から地方へと渡って行くんですね。


僕が保険請求をやめた理由の1番は、上記に挙げた

「返戻の対応が究極にストレス」

でした。他にも毎月の部位ころがし、患者さんに慢性では保険は使えないと説明する事などありました。

あと、激務になりやすい です。

経営が安定してくると、毎日夜の10時近くまで業務がかかってしまいます。疲労が半端ないです。年に1回は寝込んでました。

逆に保険請求でよかった所は、

・集客が簡単

・本職の「ケガの治療が楽しい」

・怪我なので1歳から99歳の患者さんと触れ合えた

・自賠責患者と健康保険患者との共存が容易なので、やり方次第で売り上げがたつ

でした。やはり柔道整復師なので、保険請求したいですよね。だったら、

経営の成り立つ保険金額と法整備

これが必要だと思います。これらがあれば、まともな保険請求主体の接骨院が成立すると思います。案はあります。次回執筆予定です。お楽しみに。

柔整業界にとどまらず、歯科医、医師も闇の深い業界です。話を発展すれば、資本主義そのものが私利私欲の世の中なので、黒をグレーと言い張って生きていくのが、賢い生き方なのかも知れません。


ここで自費のメリット、デメリットにふれときます

メリット

・勝手に自身がつく

・保険のストレスフリー

・完全予約制で自由に働ける

高単価を頂ける


デメリット

・消費税がかかる(売上年間1000万円超で3年目から)

・予約制になると思うので売り上げが頭打ちになる

集客が大変(値段にもよると思いますが)

・自賠責が激減する(したw)


比べて見るとわかりますけど、今のこの業界、自費も保険も大変です。お金儲けなら他の職種でやった方が良いと言うのも分かります。休日はセミナーへ、平日は現場で血の汗を流して働いて、自費に移行しても、これっぽっちですから…


結論

保険請求はやはり柔道整復師ならではの利点であり、昔は免許取得後すぐ開業できたので、自分の院で保険請求しつつ、手技の修行が出来ました。今思えば、自分も免許取得後1年たたずに開業し、保険に雇われながら修行していたように思います。現在は免許取得後3年の実務経験が必要になり、そうは行かなくなりました。

ですので自分で開業されている、これから開業しようとしている先生方は、修行期間(保険請求の期間)を作り、いつまでも単価の安い、不正の温床の健康保険におんぶに抱っこを続けずに、自費への移行を強くお勧めいたします。どちらを選んでも苦行の道が待ってますが、保険請求しか生きる道のない先生、返戻を全然気にしない先生、売り上げを気にせず真っ当な保険請求(グレーは無しよ)をしてく先生、それはそれで頑張って下さい。いまはそんな先生方、でもいつかは脱保険に目覚めて欲しいです。苦行の道の行先が、檻の中か、まわりから尊敬の眼差しで見られるかは、先生の目指す方向で自由に決められます。


最後に

僕の描いた道は、開業時5年で自費に移行を目標にたて(実際は訳もあり6年目で移行)、外傷もみれる、慢性の痛み、不定愁訴もどんとこいみたいな、皆さんに誇れる先生を目指していました。

夢は見るもの。目標は達成するもの。せっかく患者さんが先生に期待して、わざわざ院に足を運んで下さるので、夢を見るんじゃなく、自身の目標達成に向かって日々精進したいものです。






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