保険で月100万円目指す先生、必見です
この記事は
・柔整専門学生
・月100万円をめざしている先生
・いつか開業したけど不安な先生
・「コンサルタントはちょっとな」って先生
向けに書いていこうと思います。時代に逆行しているかもしれませんが、接骨院経営の手助けになる内容になっていますので、是非読んで下さい。またこれをしっかりこなして、月100万円には届かなくても、結果が全然でない先生は居ないはずです。
初めに
柔整の免許を取って1年で開業し、4ヶ月目で月100万円を突破。7ヶ月目で施術スタッフ雇用→患者丸投げ→9ヶ月目で患者激減。自分の時給167円で倒産の危機。同時に施術スタッフを泣く泣く解雇。11ヶ月目から77ヶ月連続100万円以上を売上げ、昔ならごく普通の売り上げでしたが、現代でも頑張って売り上げた本人が書いていきます。100万円といっても夢物語ではなく、これくらい売り上げなければ、住む所や生活スタイルにもよると思いますが、家族を養う際の生活水準が低くなってしまいます。実は最低限のラインなのかもしれません。独身の先生は悠々自適に生活できますね。経費ついても載せときますので、現在のひとり当院の金額にはなりますが、参考になれば幸いです。(それなりに詳しく書いてあります)
※上のリンクを要約すると、スタッフの居ないひとり院で月100万円を売り上げると、サラリーマンでいう、月の手取り32万円と年2回のボーナス57万円の収入になる。ということが書いてあります。
もう一つ付け足したいのが、保険請求が悪だとか、どれが不正請なのか今回は論議しませんが、完全な不正請求は絶対ダメです。
(来院してないのにしている、他の人の保険証を使う、架空部位請求など)
ルールの中で勝負しましょう。僕は開院当初から6年間、自分なり(肩こり、慢性痛はダメなど)外傷について線引きして保険請求をしていました。線引きとしては『痛めた理由がある』で通していました。接骨院の通院に慣れている方が理由付けして保険診療を受けるのに対し、外傷のラインがきわどく、理由がわからない方は自費になる。この不公平感が嫌で自費移行に踏み切った経緯もございますのでご了承ください。
また、あくまで保険診療中心で売り上げを伸ばそうとすると、薄利多売と体力勝負は否めません。そこの所ご了承ください。それなりに忙しくないと、売り上げは伸びません。ですが、やりがいは十分にあります。
昔と違って100万円は厳しい?
昨今、接骨院の乱立で、一院の保険請求金額が年々減少していると報じられました。僕は3年前まで愛知の保健請求の団体に所属していました。団体は僕が加入した時(平成24年)の各院の平均請求額は100万円以上ありましたが、ここ最近(令和に入ってから)の平均請求額は月60万円代まで落ちて来たようです。この話も3年前なので今はもっと下がっていることでしょう。原因はやはり接骨院乱立です。全国の接骨院の保険請求額はここ数年は横ばいで、闇雲に接骨院の数が増えれば頷けますね。あとは法整備と言いますか、保険請求自体が厳しくなったのもあると思います。
この現状を踏まえて、
どうすれば月100万円いくか?
開院を考えている先生、商売は立地で7割決まるという格言をご存じでしょうか?今はインターネットの普及で現在はそこまではないとは思いますが、それでも良い立地は大きなアドバンテージになります。よく自費移行について他の先生に進めると、「地域柄無理」と帰ってきます。僕は「なぜそこで開業した?」といつも思ってしまいます。実は昔僕自身、恥ずかしい事に市営住宅(1万人規模)をターゲットに近くに建てようとして、銀行員に止められた経緯があるのは内緒です。だっていっぱい人間いるから来院そうじゃないですか?でも銀行員さん曰く、所得層で商売は見る物らしいです。深いですよ。数も大切ですけど、質がもっと大切なんですね。自分もその地域にお店を構えると自然とその方々の所得層になるわけです。背伸びをしろと言うわけではなく、100万円を目指すなら、目安は家賃、駐車場等全部込みでMAX15万円程度が理想だと思います。
もう院を持たれている先生、保険はそこまでシビアではないと思うので、工夫次第で大丈夫だと思います。ですが、山奥や離島、田んぼの真ん中などは不利ですよね。マンションの一室や、テナント料をケチってビルの2階以上(都会は知りませんが…)
実際僕の修行先の接骨院は人口8万人都市のアパートの一室で店の看板無し、入り組んでいて、初めての方は大通りまでお迎えに上がるヤバい所でした。あと完全予約制でした。その院の先輩先生は予約1か月待ちのスペシャル先生でした。正に技術を売る施術者の鏡でしたが、これはみんながみんな成れないです。いつかは成りたいですが、休日と情熱とお金がめっちゃかかります。圧倒的な技術があれば保険診療いらないですよね。ここを極める先生はこの先の文は余り必要ないかもしれませんが、何かの足しになると思うのでがんばってお付き合い下さい。患部を治すより患者を自分のベットに連れてくる事が一番大変だと聞いたことがあります。正にその通りですね。うちもギックリ腰の患者さんで溢れさせたいなぁ(自費でw)。
…この事を踏まえて
まず、患者さん集めですね。月並みですが、HPを作り(簡単な物)、チラシを撒きましょう。チラシは半径800m位に絞って手でまいてください。自費と違ってチラシの中身は、法律を守ればなんでもいいです。とにかく院を知っていただき、興味を持ってもらいましょう。ワンポイントとして、法律上文字での表現は出来ないので、「絵」で表現できると良いチラシができます。「肩痛」「腰痛」「ひざ痛」「交通事故」「ギプスで松葉つえ」などのイラストがいいですね。
チラシを見て直に来院される方もいますが、まずHPを見て来院される方が多いです。HPはブログ形式でもいいと思うので作れた方が良いです(無料で自作出来ます)。ここにはあまり経費は賭ける必要はないです。SEOとか必要なく、あくまでチラシや看板などの紐づけになりますので、名刺代わりな感覚で良いかと思います。接骨院の1次商圏は800mと言われているのでHPから集客する必要はそこまでないです。HPの内容は
・どんなとこだろう?
・電話番号、営業時間は?
・どんな先生だろう?顔写真は必須。
・料金は?
・簡単なプロフィールなど
くらい押さえておけばよさそうです。
チラシは撒くと絶対効果があります。来院しなくてもHPの閲覧数は絶対あがります。チラシをまいた際2~3日はチックしましょう。これが大切で後々の集客に繋がります。集客が安定するまで、せめて毎週撒きましょう。初めは1週間で2000枚、1日400枚位でしんどくなりますが、1週間2000枚を超えた辺りから手ごたえを実感できると思います。また慣れてきてスピードも体力も上がって効率が上がります。僕も8年で3万枚は手撒きしたと思います。(ほとんどは自費チラシですが)朝200枚撒いて、その日に3名来ていただいた日(4900円のコース)は、めっちゃ嬉しかったです。非常にまれですが。
まくコツとしては、あまり考え込まない事です。無心でルーティン化するです。疲れるな、暑いな、寒いな、全部無視。自分は日曜日早朝、昼休み、集めたい人数が来るまで、出来るだけ毎日巻きました。と言っても、保険診療は簡単に0、5%位の反応でるので1週間撒けば満員になりました。欲しい人数が来るまでガンガン撒きましょう。
余談ですが、暇な時にチラシを撒いても、余り反応が良くない傾向にありました。欲張って、暇な時にだけ撒いても効果は薄いです。逆に忙しい時に撒くと、もっと忙しくなります。いいですねー。月の最高記録目指すのもまた一興です。自分の限界を知る事ができますよ。まあ安定するまで継続的に撒きましょう。
エキテン
3年前の事や地域性もあるので今は分かりませんが、エキテンはただで集客ができます。僕の院は結構な数来ました。直接、患者さんに頼み続けるとみなさん書いてくださいます。それが積み重なり、強力なツールになりました。有料会員もあるみたいですが、無料でも効果はありました。裏情報でワンタイムメールを使うと自作自演で書き込めます。大手は大体コレを使ってスタッフが書き込みしてます。僕も大手のスタッフから直接聞きましたw
接骨院は、保険を扱うことが最大の広告であり、しっかりした所だと認知さえしていただければ、そこまで集客は困らないと思います。
・清潔感がある、院も自分も。
・対応が良い、はきはき挨拶。
・いつもニコニコ、電話対応はワントーン高く。
みんなタダです。
これを読んでる先生方、しっかりした先生だと信じてます。
院の流れ(システム)を作る
いくら集客しても、こなせなければ意味がないですよね。そこで、自分の院のシステム作りです。ワンポイントで、可能性は広がります。例えば今現在、僕は足のマッサージ(メドマー)を一台入れてます。10万そこそこの投資で患者さんの遅刻予防に役立たせています。予約時間の15分前からセルフで使え、時間以内に来れないと使えないシステムで、このシステムのおかげで施術の遅延は0です。
あと別の院ですが、10分前からカフェみたいに待合を開放し、水やお茶を提供して、充実した雑誌(患者層に合わせた)でお待ちいただく所もありました。
ひと昔前は、接骨院に使える時間は、家を出て帰って来るまで1時間の法則があったみたいです。通院時間は往復20分。接骨院の滞在時間は40分。40分居ても、居心地の良い空間ずくりを設定した院は伸びる院みたいでした。実際自院もそう設定してうまく機能し77か月連続で売り上げ100万円を切ることはありませんでした。
当院の流れ
メドマー(足のマッサージ器)OR足湯(岩盤入りの10万位のやつ)10分
→干渉波10分→施術5分~10分→ウォーターベッド8分 順不同 です。
色々無駄が多かったように思いますが、施術と電気以外はセルフなので施術の待ち時間潰しとしては最高のように思えました。漫画や雑誌はめっちゃ充実してました。愛知県は子供が0円負担なので、怪我をするとすぐに当院に駆けつけてくれ、紹介もバンバンきます。子供好きの先生、是非お勧めです。人気のない漫画、すぐに入れ替えて、新刊ジャンジャン入れましょう。費用対効果大きいです。あと自分の趣味も捨てましょうね。あくまで患者さん目線で。
因みに77か月間の最低売り上げは101万円で、その月は1週間入院してましたw
最高は176万円。自賠責が重なりましたw もちろん週休2日です。
どう月100万円を作り上げるか
一か月の診療日が24日間で考えていきましょう。そうすると、1日約4万2千円の売り上げが必要ですよね。午前、午後で分けて考えて、地域柄が絶対あると思うので得意な時間を6,不得意4で分けてみて、得意が午前なら2万3千円、不得意が午後で1万9千円と設定し、現行の2部位の金額は知りませんが、1250円(?)とします。
保険オンリーなら午前の目標人数は
午前 18人×1250=22500円
午後 15人×1250=18750円
合計 41250円で42000円に届かないですが、初診料もあると思いますので、人数は大まかには把握できました。
ひとり院で予約制と仮定すると、施術時間は一人の持ち時間15分としましょう。サイン、会計、次回の打ち合わせ(予約)等含みます。
次はこの患者さんをこなしていくシステムが必要になってきます。一般的な干渉波、低周波を使いますと(装着、脱着にどんなに早くても4分はかかります。実際当院でも計測実証済み)、一日33人は一人院ですと、かなりしんどいです。
そこで解決策は
①電気を座るだけのヘルストロンにする
②施術を3分位に短縮する
③受付時間を長くする
④受付のパートさんを雇う
これくらいが、解決案になってくるでしょう。
①は実際見ました。画期的で①を特殊電料として3百数十円上乗せて、施術時間も5分位、来院して20分かからずで帰宅。料金は、700円でした。このシステムなら、一人院で1時間で楽に6人は回せますね。
②のやり方はありますが、集客が大変ですね。うちのすぐ近くの接骨院がそうなのですが、まさに施術3分少し触るだけです。いつも閑古鳥が鳴いてます。いろいろな工夫か高度な技術が必要です。
③例えば、午前は朝7時から昼の1時、午後は2時から夜は9時までにすると施術に10分かけても楽に回りますね。時間帯もよそと違って集客も楽そうです。
④一番オーソドックスですね。これなら、普通に無理なく?40人はこなせます。受付を雇っていて月100万円を超えてない先生は、現状いろいろ問題がありそうです。
次に行きましょう。
現実的に月100万円をこえる
保険+実費で料金を固定
これが今現行で一番流行りですかね。一人院でも平均単価を2000円まで伸ばすだけで午前の18人→12人、午後は15人→10人で良いわけですから最も現実的です。窓口1200円いただく物を考えましょう。
・特殊電療
・手技の充実
・物販
が挙げられます。
特殊電療は本当にピンキリで、リスクとして初期投資が必要です。現状お金が取れて効果もありそうな機械は最低80万円くらい必要です。施術単価も500円~3000円位が主流ではないでしょうか。もう一つ、こまごま機械を増やして、個々に小銭を稼ぐ方法はお薦めしません。シンプルがベストw自分はイト超のハイボルトコンビネーションが相棒です。本当に頼りになる相棒です。
手技(知識)の充実は、これから先、磨いておいて宝物にしかならない究極の財産です。ですが、一朝一夕で身につくものでないので大変ですが、がんばる価値は十分にあります。いや、頑張りましょうw
僕は物販はあまり得意でなく、良かったと思うのが、漢方の湿布です。何にもしなくても勝手に月5千円位売り上げてくれます。(勿論仕入れはしますw)
ですので手技で窓口1200円をとれて、一時間に4人回せたら万事O.K.です。足首の捻挫だって、しっかりテーピングしておかえしすれば、普通に毎回1200円もらえますよ。びっくりしたのが4200円でも治療に来ます。患者さんは値段が高ければ来ないは幻想なんですね。
月100万円行くためのまとめ
①窓口負担金+実費を頂くシステムをつくる
+
A 受付を雇う
B 手技をある程度高める
C 物販を強力にする
D 長時間働く
①にご自身のできそうなA~Dを上手く組み合わせていけたらいいんじゃないでしょうか。
今作で100万円を達成された先生がおられましたら、ご一報頂けたら嬉しいな。
保険請求は今後も厳しくなるばかり。次のステップ自費移行も念頭に入れて毎日を過ごされますと、日々の取り組みも絶対変わってきます。
次回は自費移行で会いましょw
(僕自身、誇れる売り上げは残念ながらないですが、今は自由が一杯ありますw)
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