【学び78冊目】今日がもっと楽しくなる行動最適化大全
個人的に樺沢氏の書籍は、もう何冊も読んできたので、コンセプトは大体はつかめている状態で読み始めました。行動の最適化、いわゆる「インプット型」からいかにして「アウトプット型」の生き方に持っていくかについて語っているセオリー集ではない、実用書となっています。樺沢氏は、他の著書でも一貫して、「アウトプット型」になればうまくいくことを断言しています。しかし、誰もが知るように、インプット型の人間がアウトプット型になるのはそう簡単ではありません。インプットとアウトプットの黄金比率3:7を守り、いかにして、アウトプットよりの生活に持っていくことができるかについて、考えていく必要があります。
インプットはアウトプットを持ってしか返済できない負債
職業がら会計に触れることが非常に多いこともあり、このように捉えるのが自分にとっては分かりやすかったです。まず、インプットをしたものは、それ以上のアウトプットをしなければ、全く意味がありません。インプットをした直後の一時的にのみ、脳内にとどまった後に、直ぐに消えて行ってしまいます。必ずインプットは、アウトプットを前提に行うものです。インプットの量がアウトプットの量を上回ってしまっている人は、非常に多いです。
インプット型の人は、常に不安感を感じます。一度勉強した内容なので、頭には何となく残っているにもかかわらず、アウトプットのトレーニングをしていないがため、口から中々でてこない、中々文字に起こせないことから、イライラや不安を感じてしまいます。インプットをする行為は、負債をため込む行為なのです。その負債を返済するには、アウトプットを行わなければいけません。行ったインプットと同じ分だけ、アウトプットをすることで負債を返済できます。そして、その元あった負債を超えて行った分のアウトプットが身になるのです。
またインプットを一日にできる量も限られています。そしてその容量は、本当にしたい勉強のインプットなどだけではなく、無意識的にしたインプットによっても使われてしまうのです。例えば、インスタグラムなどのSNSで、無意識的に開いてみた情報、町の看板など、すべてインプットに加算されてしまいます。特に仕事をしている人であれば、家に帰ってきていざ自分がしたいインプット(勉強)をしようと思った時には、もうすでにインプットの容量が使われてしまっていることが良くあります。いわゆる脳が疲れ切ってしまっている状態です。この状態ではアウトプットどころかインプットもできません。
アウトプットをいかに増やすかという所も重要ですが、今の無駄なインプットをいかに遮断してくかから始める方がいいかもしれません。アウトプットプットをいくらしようとしても、インプットができないのであれば、やりようがないのです。まずインプットの断捨離から始めて、本当にしたいインプットの容量が確保できるようになってから、アウトプットの最大化について考えるの、一番いいのではないかと思いました。