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【学び74冊目】マネジメント (中)

(中)では、人を組織として束ねて、いかに、成果を出させるか、いわゆる「組織マネジメント」の話が中心になっていました。経営の「人モノかね」の資源のうち、人が一番取り扱いが難しいものです。そこで、絶対に必要になってくるのが、「コミュニケーションスキル」、換言すると、「ヒューマンスキル」です。

「コミュニケーションとは、知覚であり、期待であり、欲求であり、情報法ではない。」
ドラッカーは、別の巻でこういってます。マネジメントが、個人の能力とは関係が無いことが、分かります。自分が持っている情報だけを与えて、それにそって勝手に相手が動くことが「マネジメント」だった時代はもう終わっています。相手の期待、知覚を知り、それを活用して、相手を動かす、結果が出れば報いる等、コミュ二―ケーションは、ミューチュアルな駆け引きなのです。

組織を成功に導くコミュニケーション力を身に着けるには、どうすればいいのか?

私は、「自分のマーケティング」をすることが一番の近道だと思います。人とのかかわりあいの中で、殆どの人は、自分にフォーカスします。会話する時も、メッセージのやり取りをする時も、大概の人が「次に自分が何を喋るか、自分が何を送るか」しか考えていません。コミュニケーション力がある人は、コミュニケーションを、相手ベースで進めます。相手が求めるもの、感じているものは、勿論相手にしか分かりません。ですが、仮説をもってコミュニケーションを重ねることで、その精度はどんどん高まっていきます。コミュニケーションのマーケティングをし、データベースをためていくしかありません。マネジメント層に必要な2つのスキルのうち、1つのコンセプチュアルスキルに関しては、本をたくさん読み、アウトプットを続けることが向上の近道ですが、2つめのコミュニケーションは、実際のコミュニケーションの実践でしか生まれません。日々のコミュニケーション(部下、上司、同僚、顧客と接する際)にマーケティングをしながら、取り組むことが必要です。

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