占いビジネスに対する疑問と希望
※今回のテキストはかなり個人的な考えを書いたものです。全く一般論ではありません。
占いの話をする前に、占いと予言はどう違うのかから書きます。
占いとは「何らかの徴(しるし)を手掛かりにして、神意を問うたり、未来の出来事や物事の吉凶などを判断すること」(大辞林)
予言とは「未来の出来事や未知の事柄をあらかじめ言うこと」(大辞林)
つまり、何か材料を使って未来はコウなるだろうと予測するのが占いで、予言は材料など無しで未来に起こる出来事を明言することと言っていいでしょう。なので予言は言い当てなくてはなりませんが、占いは外れることもあるといった感じでしょう。
ここまでは占いに対する定義です。
ここからは占いビジネスに対するアンチコメントです。占いは何か材料を基にして占い結果を出します。占いの種類によっては材料を統計的に集めていることから”この占いは統計学に基づいています”と謳っています。
なのに、何故大半が当たらないのか!!
統計学だとすると、大半が当たらないってオカシイと思いませんか?
理由は簡単です。材料から未来を予測するのですが、因果関係を素人にも分かる様にきちんと説明出来る占い師は、見たことがありません。よくご存知だと思いますが、全ての物事には原因と結果があります。占い師の言う因果関係ラシキものをよく聞いてみてください。この日に生まれたから、いついつ結婚する…この説明には全く因果関係がありません。いつも怒っている人が今日は優しいから、ヒョウが降るに違いないと言っているのと同じです。こんな事で未来の出来事を予測なんて到底出来ません。先程の例ですが、この日に生まれて何年に結婚支援給付金制度が出来るから、その制度が出来た数年後に結婚するという結果なら、まだ分かります。これなら世の中の流れから材料を集めそれを基にして未来を予測していると言えなくはないです。
占い師のほとんどは説明の原因と結果の中間過程の説明を省きます。というか説明出来ませんし因果関係を理解なんて、そもそも占い師本人が理解していません。
それなのにサモ知った風に未来の出来事を、間違いないと言い切る占い師が多いです。そんなビジネス有りでしょうか?しかも予測が外れても何の責任も取りません。
少し例が違いますが、私が出会った占い師は「あなたは前世で人を殺めている。だから今世で酷い目に遭う!」と言ってきました。そもそも前世が存在することを証明すら出来ていないのに、何故前世で人を殺めていることがその占い師には分かるのでしょうね?正直なところ、それを言われたときは「余計なお世話だ、クソBBA💢」と思いました。
もちろん良い占い師もいます。占い師というより人生のカウンセラーと呼んだ方が適切でしょう。悩んでいる人の心のうちを聞き出し、問題解決に向けてカウンセリングしていく、とても素晴らしいビジネスだと思います。
結論として何が言いたかったかと言いますと、現在占い師として仕事をされている方には、占い師という看板は降ろして、カウンセラーと名乗っていただいた方が私としては納得いくという事です。そうすればインチキ占い師はすぐ排除させるでしょうし。
世の中には雑誌・ネット・TV上で占いが溢れています。大多数が暇潰し以外の目的で見ると、時間の無駄です。
最後に、人生に迷って日々悩んでいる心理はもちろん理解出来ますし、私もそうです。だからこそ私だけでなく皆さまが、無駄な時間とお金を費やすのではなく、現在までに起きた事象を基に、未来を予測してあるいは人に相談して後悔のない人生を送れたら良いなあと思っています。