タイガーニーナJoKerのJK-1 Grand Prix出場についてを、ブラックホール千石が語った
ブラックホール千石
KRF創始者、現選手会代表。人呼んで「KRFのラスボス」。
タイガーニーナ JoKer
虎マスクにセーラー服という、悪く言えば狙い過ぎなコスチュームで世に現れたJKレスラー。千石の秘蔵っ子のはずが、デビュー初戦では素人丸出しの動きで周りをハラハラさせた。
しかし、激闘珍闘を繰り返すことで日々成長し、今では「KRFのアイコン」と称されるレスラーになる。
ニーナを送り込んだことについて
—— ニーナが、今週末からスタートするJK-1 Grand Prixに出場しますね。
このタイトルの大会が開かれてニーナが出ないなんて、自分の感覚ではあり得ないと言うかね(笑)。ウチがしてきたニーナのプロモ活動は、あの、界隈を斜に構えた目で見るMr.しも(ファイプロ年末のビッグイベント【大炎會2019】幹事会代表。顔役。影のフィクサー。レスラーとしてはジョバー)も衝撃を受けたらしいし、それなりに影響力のある選手に育てたという自負があるしね。
界隈にとっても華やかなイベントで、とても期待しているよ。
大炎會2019の盛り上がり後、参戦者が増えて、最近では忍者を集めてみたり、大会のアイデアが豊富ですごくいい雰囲気になってると思う。次はどんな仕掛けがくるか、いちファンとして楽しみだよ。
——対戦カードが発表されましたね。
なに、ニーナの山。
8人中4人が逸女(ファイプロオリジナル界きっての敏腕興行主、イチヒロ氏主宰の女子選手シングルリーグ戦)出場経験者という。
——界隈でも名の通った選手が多いです。
名波遥花について
ここだけの話、初戦から、全体を見通して一番ヤバイのと当たったと思ってる。
——ホームリングとなる名波遥花選手ですね。
やっぱりホームとなれば会場の後押しもあるしね。なによりこの娘のポテンシャルがヤバイ。
187センチ80キロだっけ? 男でもこのガタイしてたらどんなスポーツでも引っ張りだこでしょ。パワーはもちろん、瞬発力も上位レスラーに匹敵する。化物以外の言葉がないよ。
逸女2018の時も、この娘とだけはニーナを当てたくないって思ってたからね。潰されるイメージしかなかったよ。他のどの選手も攻略法はイメージできたしニーナに授けたけど、この選手にだけは勝てるイメージが湧かなかった。
なんならボディサイズが3つ違えば攻撃パラが全て3高いってことだからね(笑)。
——メメタァ!! しかし、逸女2018時点でデビュー1年ちょっとのニーナが出場して更に1年以上経ちますが、女子高せ
サザエさん時空!!!!
(※デカい字を使いたかっただけで、見出し化したことに深い意味はございません)
——失礼しました……。ほかの選手については。
アナスターシャも逸女2018出場選手でニーナとは違う山だったんだけど、強過ぎて観客に思うように評価されずに無敗で予選を負けたという、別のヤバさがある選手だよ(イチヒロ氏主催の大会は主に、勝ち負けだけではなく試合内容もリーグ突破に大きく影響する特殊ルールを採用している)。
その時は本人は強気な姿勢を崩さなかったけど、ずいぶん落ち込んだらしく、以後、とても空気の読める子になったらしいけど……。
——JK(ジャンクキラー)なんていう異名を携えて現れましたね。
ゴミ掃除のおばさんかな? と、冗談は置いておいて。殺し屋っぽいPV見たけど、ジンノの女だからその辺のキャラ立てはいいとして(千石の誤解だと思います)、この子の対策をニーナと話す時、お互いどうしてもフィニッシャーの名前が言えなくていつも途方に暮れるんだよ。
——バーダユシチャヤ・ズヴェズダー。
文字に起こせばどーとでもなるよね(笑)。
とまぁ、これら苦境を万にひとつくぐり抜けたその先の山にいるのが、2019の逸女覇者、龍造寺彩菜とか、どーなってんのここのグループ(苦笑)。
龍と虎が向かい合えれば画としちゃあ美しいけどさぁ……。そこを乗り越えてやっと四傑かい……。逸女より過酷だね間違いなく……(ニーナは2018年逸女ベスト4)。
試合は見たことないけど、ニーナの山とここの山のほかの選手たちにも嫌な胸騒ぎがするんだよ。こういうのはけっこうよく当たるんだけど。
大炎會2019で活躍した選手たちに向けて
――昨年末の大炎會2019で、女子が目覚ましい活躍をしました。
まったくだよ。この歳になって、自分が出たいと思うこの世で唯一の大会だよ。最近の子はいいね、こんな大会で名前を売るチャンスがあるなんて。
裏話だけど、当団体KRFは、あるオーナーさんがまとめあげる団体ネットワーク集合体「ラウンドテーブルグループ」に所属していて、海外の最大手「XXF」日本支社もそのひとつなんだ。で、大炎會2019には各担当オーナーの抱える選手のうち1人しか出せなくて、XXF本国現タッグチャンピオンのダレン・ギアとうちのニーナのどっちを出すってんでめちゃめちゃ意見が割れた過去があるんだよ。
結果的に、ダレン・ギアは日本の大会でも一目を置かれる存在になったみたいだけど、KRFとしては「悔しい」以外の声がないんですよ。
私情はそれとして、大炎會2019でセミを務めた浅倉奈緒と西園寺さくらが、ふたつづつ勝ち上がれば当たるんだけど、早くもシングルの可能性が生まれて要注目カードになるとか、大河ドラマが源流から海を目指して流れているような興奮があるよね。
キャリィ須磨は、すごい見た目のピンクドム向井とのマッチアップで早くも話題になってるよ。切れ味のあるナナセ・マリガンもいいよね。
まぁなんにせよ、こんなタイトルの大会の決勝のリングを、制服姿のレスラーが1人も立たないなんてあっちゃならないと思ってるし(笑)、その1方がニーナであることを祈っています。
大炎會2019の女子の活躍にニーナも相当触発されているようだし、この大会でもしもの結果になったら、あの消極的な性格のアイツが、何かその先の大きいことに動き出しそうな予感もあるよ。
(了)