E-Step設定とPressure Advence設定
E-Step
プレッシャーアドバンスを正しく設定するには
まず押し出されるフィラメントの量が正しく設定されているか
キャリブレーションする必要がある。
それがE-Step
1、印がわかりやすい色(白など)のフィラメントを使用し
エクストルーダーのフィラメント入口、根本の部分と
100ミリ押し出すコマンドを入力するので100ミリ(10cm)のところと
11cmのところに印をつける
2、コントローラー上の「エクストルードU(押し出し)」を使うと
スピードが早く圧力がかかり過ぎて正確な測定ができなくなる可能性があるため
SonicPadのコンソールから、もしくはWebコンソールから
コマンドを入力して押し出しする
※ SonicPadのコンソールは「設定」→「その他の設定」→「上級設定」
「コンソール」をONにすると
「アクション」の次のページに「コンソール」が表示される
3、「設定」→「その他の設定」→「上級設定」→「吐出設定」を開くと
「回転距離」が表示されている。例7.5mm これをメモしておく
4、ノズルを220度に加熱
5、コンソールに「M83」を入力
通常の「アクション」画面に出ている「押し出し」などの設定を無視して
Relativeモード(相対モード)になる
これで正確な押し出し距離が測れる
6、コンソールに「G1 E100 F100」と入力 ※E100は押し出し距離 F100は押し出し速度
するとフィラメントが10cm押し出されるので押し出された距離を測り
これを3回繰り返して平均値を出す
・100〜101mm、1ミリ以内なら問題なし(0.0Xmmの数値まで入力できない)
M83
G1 E100 F100
3回の平均
ACTUAL_EXTRUDE_DISTANCE = 104(3回測定した平均値)
PREVIOUS_ROTATIONAL_DISTANCE = 7.5(現状の設定値)
104➗100 = 1.04
1.04 x 7.5 = 7.8(この数値が新しい数値)ROTATIONNAL_DISTANCE
7、新しい数値を「吐出設定」の「回転距離」に入力
またはWebコンソールの「Configuration」→「Printer.cfg」の[extruder]
「ratation_distance」の数値を入力し
右上のボタンから「SAVE & RESTART」する
8、確認のため「M83」「G1 E100 F100」で動作確認すると良い
M82は相対モードからAbsolute Extrudeモード(絶対押し出しモード)に戻す
Pressure Advance
1、KlipperのPressure Advanceのページで
スクエアタワーをダンロードする。
2、スクエアタワーの印刷設定(Curaの場合)
積層 0.3mm(0.4mmノズルの75%なので0.3mm)
インフィル 0%
上部レイヤー 0
印刷速度 全て100mm/s
加速度制御 OFF
3、コンソールに
「SET_VELOCITY_LIMIT SQUARE_CORNER_VELOCITY=1 ACCEL=500」
「TUNING_TOWER COMMAND=SET_PRESSURE_ADVANCE PARAMETER=ADVANCE START=0 FACTOR=.005」
と入力
※ダイレクトエクストルーダーの場合は「.005」 ボーデン式は「.020」
4、印刷が完了したら
印刷物の良いコーナーを見つけ、底からの距離を測る
例)4.5(測定した距離) x 0.005 = 0.0225
5、計算ででた数値を
SonicPadの「設定」→「その他の設定」→「上級設定」→「吐出設定」内の「圧力補償」の数値を入力し直す
WebコンソールではTopページの「Pressure Advanceのところに入力しても良いが
ここの数値はプリンターを立ち上げ直すと元に戻る一時的なモノなので
毎回同じ数値で印刷するのであれば
直接コンフィグ内の「PRESSURE_ADVANCE:」に入力してSAVEしておくと固定される。
※ フィラメントの種類によって適正値が微妙に変わる
PLAやABSでは測定し直した方が良い
厳密に言えば同じPLAでも色が違ったりマットだったりで適正値が違う
非常に大変な作業であるし
モデルの形状によっても適正値は変わるような気がするので
こんなもんで良いだろうというところで「0.022」にしている
が、もし適正値じゃなかったとしても、何もしないより
ずっと角の仕上がりが綺麗になるのでやらないよりずっと良い
スライサー上では印刷時間が45分となっているが
実際最後までやると1時間20分かかるため
印刷が乱れ始めたらそれ以上やる意味はないので途中で止めてしまって良い。
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