vol.121「一隅を照らす。けっきょく『何を言っているか』より、『誰が言っているか』だ。」
9年前の昨日は、昔の恩師と、教え子たち(私を含む数人)との同窓会でした。
◆メモは残る。記憶はそれ以上に残る。
当時の=翌日に書きとめたメモより。
いつまでも若い。
ブレない。
変わらない。
偉ぶらない。
そしてここでも、
偉い人の言うことは共通する。
読んで判らない単語はひとつもない。
おそらくすべて、常用漢字だろう。
平易な日本語なのに、強烈な説得力がある。
◆出来ていないことのほうが多い。
上司と部下として(と言ってもあいだに何階層か挟んだ)仕事をしたのはさらに昔、20年以上前のことだ。
今日の(2024年時点の)視点で、実践できていること、いないこと、いくつか点検してみる。
「私(わたくし)でなく公けの使命」
→公と私を混同するほう。会社のお金を着服する、とかではなくて、面白がれたほうが取り組みやすいと自分で知っているから、「どうにかしてゲーム化」するようにしている。
「自我を出すな。目的をみよ」
「評論家にはなるな。引退してからでいい」
→単なる評論家はやってないつもりだけど、文句は口に出して言うほうだ。
「仕事は全力でやれ」
「仕事は結果を問われるものだ」
→全力で粉骨砕身しているかというと、していない。「いかに楽をして勝つか」「苦手なことをできれば1秒もやらずに済ませたい」と考えている。
「プレイヤーとして仕事すること」
→同じく、苦手を個人レベルで底上げすることは捨てている。得意分野にフォーカスするなら、プレイヤーとして現役で仕事している。(例:トラブル発生中=向かい風の状況での顧客やステークホルダーとの交渉)
「生涯勉強せよ」
「哲学や歴史に学べ」
「わからなくても何度でも読む」
→勉強はしている。読書量は明らかに減っている。哲学はここ数年でようやくすこし表面に触れた程度。「わからなくても読む」も同じくこの十年以内ぐらいでその意味(価値)をすこし理解できてきた。
「成果にはありがとう。苦労にはごくろうさま」
「遊びも真剣にやるといい」
→表現は違うが、「お礼・ほめる・ねぎらう」は平均的な管理職より研究していると思う。遊びは真剣にやるほうだ。遊びの要素を仕事に持ち込む、仕事で培ったスキルを遊びに持ち込むのが、「楽しく盛り上がってかつ、成果のレベル感も上がるコツ」だと考えている。
「一隅を照らせばいい」
→このニュアンス(無欲無私)ではできていない。できること(得意なこと)に全集中して、幾人かの人の役に少し立ったり、窮地を救ったりはしてきたと思う。
「時間を無駄にするな」
「人生で今日が一番若い日」
→時間は毎日無駄にしている=「無駄の無かった日」はないと思う。「今日が一番若い日」=多くの師が共通していうことだ。出来きっていないけど、意味合いがようやくすこしわかるようになった。
◆結局、「何を言っているか」より、「誰が言っているか」。
説得力と同時に、
「誰から言われるか」
の重要さに気づかされる。
「私でなく公の使命」
「一隅を照らす」
「今日が一番若い日」
たとえば私が言ったら、相手は鼻白むだろう。
言う人が言うから力を持つ。
人間は、尊敬する人、信頼する人の言うことだけを聞く。
私だってそうだ。
まったく同じフレーズを、
好きな、敬愛する師から言われたら全力で聞く。
嫌いな、いけすかない相手から言われたら反感を覚える。
よく言えば歴史ある、悪くいうなら旧い体質の、大企業のトップまで勤めたのに似合わない、不思議な、新鮮な人。
引き出しの多い、幅の広い、得体の知れない人。
歳を重ねたらこういう大人になりたい、と思わされ、しかし絶対に追いつけないことも判っている、
そんな人でした。
そして今日は、父の85回めの誕生日。
前述の師とはすこし意味合いは違うけれども、「生まれて最初に出会った先生」の側面はある。
絵のうまい、料理のできる、弁の立つ、理屈っぽい男。
昨日、実家に立ち寄って、晩ごはんを振るまい、ケーキを一緒に食べてきました。(ただし食材とケーキ代は親父持ち)。
あらためて誕生日、おめでとうございます。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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