vol.131「先輩からの隠れた助言:『プロジェクト型』の仕事は、コミュニケーションが命。」
前に、「異国の地で野営をしながら戦いつづける混成部隊の指揮官」とでもいうべき仕事をしたことがあります。いままでの会社人生の中でもトップ、同率1位ぐらいの面白い経験でした。
長期戦にそなえた「モチベーションの維持」で試したひとつが、「目の前の作戦遂行と直接関係のない、今日やらなくてもいいお題を、全員参加型でやってみる」でした。
◆やったこと。
「このチームで勝手に『仕事の心得集』をつくります。各自の経験から、『これは後輩世代に伝えたい』学びを、短い文章で書いてどしどしお寄せください。なお、本件は自由参加です。協力したい人、これぞというネタのある人、好きにご参戦ください」
そうやって出来た『リーダーの心得』集から一部をご紹介。
◆補足、こんにち読み返しての感想。
これも遠方の事業部からの長期応援に来てくださった先輩からの応募作品でした。
最初はちょっとコワモテのおっかない人かと思った先輩。
ほどよい口数。話を聞いてくれる。さりげなく助言する。声かけしてくれる。フォローする。
そして、優しい。
若い世代、特に女性メンバーが口を揃えて賞賛した「尊敬できる、人望の集まる男」。
ほんとうにカッコいい人だった。
当時、かなりお叱りを頂いていたお客様へ、一緒にお詫びや報告、交渉に行ったのもなつかしい思い出。異動で巣立っていった私のチームメンバー(部下)から引き継いだリリーフ案件だったから、いろいろと苦労をおかけしました。
◆先輩から私への助言だった?
あとになって振り返ると、
「別の組織から応援に来ている人たち」
「ルールや文化、正解が異なる」
は、当時、私のおかれた立場そのものです。
先輩はもしかすると、応募作品にエントリーする形で、後輩指揮官の私に、さりげなく助言をしてくれたのかもしれない。
と、いまさら思いあたりました。
また再会する機会があったら、お礼を言おうと思います。
このときのアプローチ、「無かった仕事を勝手に創る」。
指示されてもいないけど禁じられてもいない領域で、やれることを見出して試してみる、という切り口は、時に大きな効果を生みます。
いまでも形を変えて、ときどき実行しています。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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