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vol.096「『いつやって来るか』は常にわからない。相手の温度で読んでもらうために書き出しておく。」

誰にでも、特技、取り柄はあるもの。
「自分の意見をはっきり言う。禁止されてないかぎり手を挙げる。自由発言するほうである」は私の、少なくとも特徴だと思います。
会社組織人的な視点でいうと、おかげで問題解決が一気に進んだこともあれば、相手を意図せずめちゃ怒らせたことも(数しれず)あります。

◆『相手の温度』で読んでもらうために、書きためる。

再び、ちきりんさんのブログからの引用:

・AIが「買ってきたフォロワーか 発言が興味深いから自然に増えたか」判別できないと思っているのか。
・今後、「自分が何を考えているか」を発信しない人の思考ログはゼロになる。

『「学歴より SNS が大事」の本当の意味』より抜粋

有名人だとか経営者にかぎらず、すべての人が発信したほうがいい。同感です、というか「言いたかったことを整理してもらえた」感じがします。


Facebook毎日投稿(2014.8~2020.8)を続けているうちに、徐々にコンセプト(目的)がかたまってきました。

・手間のかかる、面倒なことを継続している人間だな【習慣】
・仕事の裏話や愚痴ではない。少なくとも安全そうだ【信用】
・疑問を持つ・自分で調べて考える習慣がある人間だ【自律】
といったことをアピールできる。

です。

これらのことを、
・こちらの都合のいいタイミングで
・自分が満足いくまで説明

しようとすると、持ち時間が足りない。時間をもらえない。

時間をもらえたとして、相手の興味関心の度合いがわからないまま"説明させて頂く"ことになる。押しつけがましい。ウソくさい。宣伝臭がする。
相当な不利です。「やらないほうがマシ」とさえ言えそうな状況です。

※温度があたたまらない状態で、一方的に営業の勧誘をする、ってかなり厳しい。聴かされてるほうもつらい、ってありますよね。

ブログ等に書きためておけば、友達申請を交換するだけで、
・相手の都合のいいタイミングで
・こま切れの時間で、勝手に見てもらう

ことができます。中断することもできます。

見たい人が見る。見たくない人は見ない。
相手の自発的意志で、その興味関心度に応じて見せられる」は、先ほどの「一方的に宣伝」に比べたら、ずいぶん有利な状況です。

◆「いつやって来るか」は、常にわからない。

もうひとつ、有効だと思っているのが、「同じように、何かの情報発信を続けている人が見たら、価値が一目で判断できる効果」です。

過去の投稿を一つ一つ読まなくても、ぱっと見で(=文字量やジャンルや写真やタイムスタンプで)
「うわ~、面倒なことを、長く続けているな」
と伝わる。高いか低いかさておき「価値のレベル感」もわかります。

ここで、SNSを始めたときに決めた、「本業の内容には触れない。愚痴と陰口は書かない。なにか付加価値をつける」が活きてきます。(と、あとで気がつきました。)
「本業に触れないという制約つきで、とにかく続いている」ことで、「制約を解除したら、同じかそれ以上の何か(仕事)をしそうだ」と思ってもらえる、といったことです。

これらの効果に期待して、「一つ一つは中身がすごく有益でなくても、『数百~数千のかたまり』として見られる効果」のために書き続けました。

自分自身にとっては、「原稿の元ネタ集がたまっていく効果」もあります。

友達登録だけすれば、相手のタイミングで「宣伝せずに宣伝」できる。ただし「自分にとっての重要キーパーソン」といつ出会うか、友達登録するかはわからない。
「いつやって来るか」は常にわからないから、先に書きためて、発信しておくことが重要だということです。

◆後から、自力では調節できないこと。

そんなわけで、ちきりんさんの「誰もが発信したほうがいい」は納得でもあり、「(2017年のブログなので)ふふん、先にはじめてたもんね」と我が意を得たり感で、ニンマリしたのでした。

ただ、ちきりんさんの指摘する「人工知能が一瞬で判断できる」は、まったく考えがおよんでなかった。

Facebookの投稿日時は、以前は後付けで編集できていました。いまは機能修正されて廃止となってるようです。
どちらにしても運営側(メタバース社)は「実際の投稿時刻」を保存しているし、前から見てくれている人には分かってしまう。にわかに、多数の/継続的な情報発信をしているふりを装おうとしても出来ない。

考えがおよんでなかったけど、あくまで結果論として、人工知能による判別にも耐えられます。書き溜めてるのは事実だからです。

あのときのアトバイス「何となく書くのではなくて、毎日続けてみたら」を真に受けて、
「いつ、何に活きてくるかはわからないけど、はじめてみよう」
と行動に移して良かったなと、ひとまずは安堵しています。

◆まとめ。

「自分の言葉で発信すること」に関するかぎり、
①早くはじめる
 ②つづける

以外の抜け道はない。
話すことも書くことも、「2倍速」とか「早送り」ができないからです。対応するインプットの「聴く」「読む」との決定的な(そして当たり前の)違いです。

乗り物に例えると、「累計航行距離」のようなパラメータが中心に座ってて、それに相関する感覚で、「書く技術」とか「瞬発力」「上手な文章」が育っていく。
逆も真なりで、変な口癖や文章のアクだとかも、繰り返し続けていると脳内に定着されていく。

だから、フィードバックをもらえる環境をつくったり、定期的に新しい知識を仕入れて、軌道修正しながら「航行」を続けるのだと考えています。

【追記】「毎日書いてみたら」アドバイスくださったのは矢野香さんでした。
書きいてなければ、その後の幾人かの人の目にとまることもなかった。セミナー等で出会った皆さんから持たれる印象もぜんぜん違ったと言いきれます。
「一言で人の人生の流れを変える」、さすが「他者からの評価を上げる専門家」だと、今さらながら感動してしまう。
矢野さん、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。


新しいことをはじめたとき、すこし試運転してみる。気づいたことを整理して、なんらかのガイドライン(自分の行動ポリシー)を決める。
そして、定期的に見直し(改善)、または意図的に変えてみる(変化)。

ものすごく有効だとわかっているので、忘れずにやっていきます。

最後までお読みくださりありがとうございます。



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