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vol.041「個人で勝負する仕事~後編:提供できる価値、能力:「機能」の面と「ふるまい」の面と。」

シミュレーション好きの空想好き。習慣になっている、といっていいくらいです。「もしも失業して転職するとなったらどうやって食べるか」は、何十個かある定番テーマの一つでした。

でした、と書いたのは、今年、個人事業主として起業の準備をはじめるためです。
後編では「どんな能力・価値 を提供できるのか」について書き出してみます。


4.提供する価値

◆提供する価値の例:

・トップとメンバーの通訳役。トップと顔を使い分けて嫌われ役/緩衝材役をする(メンバーとの1on1面談、匿名座談会等)
・他社の例、「大企業型組織ではこうしてる」等の参考例、「この本この著者がお勧め(実験済み)」等の「整理された情報」を提供。
・対外的な打合せに同席。会議のセッティング、議事録、交渉役、質問役、時間稼ぎ役(例えば女性起業家ひとりだと侮られる等のリスクの打開ふくむ)→終了後の作戦会議や確認 等 ニーズに応じて何でもやる。
・言語化全般:誤字脱字チェック、文章化、スピーチ原稿を仕上げる、ブログや業界紙投稿等の推敲
◎壁打ち相手としてお題フリーで聞き役になり、整理する・質問する・フィードバックする【←おすすめ商材】
◎メンバー育成支援、リーダー育成支援を、契約主の意見、ニーズ(困りごと)を聞き出しながら実施する。

◆特長:

①心理的安全性
守秘義務を厳守/よけいな自我を出さない/役目を演じられる/距離感を調節できる/黙ってほしいときは黙る

②希少性
言いづらいことを言える/言語化・聴く能力/中間管理職としての能力(代理人エージェント的な機能)

③効率性
あいまいな指示に確認質問できる・または行動を起こせる/動機づけが要らない/面倒くさいことを言わない/いちいち言わなくてもダサい格好で打合せに来ないetc.

④ワンストップ
これら上記の能力(性質)を備えた外部アウトソース調達先はあるだろうけど、【一人で済む】こと。=何人もに一から説明する必要がなく、複数人を各業務で雇うよりはずっと経済的なコストである。(「一緒に仕事してみるまでわからない」というバクチを回避できるメリット)

「一人で済む」こと はセールスポイントのひとつだと考えています。

◆持っている強み:

①コアとなる要素
・業種依存しない抽象的なスキル
・自学自習する能力
・セルフフィードバックの習慣

②基礎的な能力
(例)言語を扱う能力 聴く技術 話す技術 記憶力 文章を書ける 調べる 雑用ができる 意見が言える 質問できる 壁打ち相手になれる

これらを、「機能」「ふるまい」で整理してみます。

5.提供する能力

◆「機能」の側面:

・言語化能力がある
 文章が書ける、読める、代筆または代理でメール(交渉の文章)を書ける 誤字脱字訂正・校正できる

・聴く能力がある
 打合せの内容を疑似メモにまとめられる 交渉相手の話を覚えている スタッフの話を聴ける

・質問する能力がある
 その場で確認したほうがいいことを保留せず質問できる 契約主の壁打ち相手になれる 

・基礎的なビジネス力がある
 経験あるビジネスパーソンとして振る舞える 戦力になる 服装ほか常識がある 打合せに連れていくことができる

・役目を演じることができる
 対外的交渉、社内の会議など 必要な役回りをプロとして演じきる(強気の交渉人、嫌われ役、防波堤役 etc.)

・勉強する 調べることができる
 相談・依頼内容に応じて勝手に予習する。説明指示のコストが低い。必要経費は事前に相談がある。

・「中間管理職のスキル」を提供できる
 契約主の代理として振る舞う、スタッフ間の人間関係の観察、チーム編成の見直しの提案など、管理職としての機能を提供できる

◆「ふるまい」の面:

・動機づけが要らない
 いちいち動機づけが要らない ムラが少ない 精神的に安定している 機嫌を気遣うコストが要らない 「これは私の仕事じゃありません」と言わない

・耳の痛いことを言える
 ほかのスタッフが言いづらくて言えないことを言える 弱点や偏りなど具体的に指摘できる

・黙ることもできる
 本当に放っておいてほしいときには黙ることができる 距離を置いたり熱を冷ましたりを適度にできる

・我を出さない
 馴れを出さない 距離感を守れる 契約主の目的や仕事や組織を自分の作品と混同しない 一線を超えた差し出口をしない

・安全である
 二枚舌を使わない 契約主の陰口を言わない 良かれと思って」勝手な行動を起こさない 全体を通して、「心理的安全性」を提供できる

・守秘義務を遵守できる
 仕事や相談内容の守秘義務を淡々と厳守できる 勝手に例外を作って人に喋ったりしない

・低姿勢・謙虚である
 相手が社会通念上の目下(例:年下、契約主から見て目下 等)であっても礼儀を守れる 条件が許すまで低姿勢でいられる たまに勘違いして誤っても指摘されてすぐ改められる

・契約主のニーズに合わせて変貌できる
 契約主の価値観(言語)を尊重できる 必要に応じてスキルセットを追加できる(努力できる)

発注主の苦手なこと、手の回らないことを代行できる。かつ、でしゃばり度合い(苦言を呈するときと控えるとき)を注文に応じて調節できる、はセールスポイントのひとつだと考えています。

6.提供の形態と課題

◆契約/料金等のイメージ:

・「専属・雇用」ではなく「委託契約」。ほかの仕事も受ける、対等な関係。専属=拘束時間の切り売り でないことが必須条件。
・「テーマフリーMTG1時間あたりいくら円」「何でもやる(実費別途)月額定額」の2つの基本メニュー、「内容をお聞きして個別見積もり提示」の個別メニュー でスタートを想定。
・相手の事情に応じて好きに料金を変える(例:学生ベンチャーなら格安/出世払いで)。かつそのことにほかの顧客(定価満額を払ってくれている人)も文句を言わない=そういう事前説明、そういうポジションを確保する。
・解約条件はゆるやか。かわりに「値切りに応じない」「払戻ししない」。値下げはこちらの自由で、相手の抱える事情や支払い能力を鑑みて、気分で決める。

◆顧客の獲得:

・「最初の顧客をどうやって獲得するか(実績や評判がまだないのに)」が、いくつもある課題のひとつ。
・「名刺交換/友達申請の後のセカンドインプレッションで もう一度会ってもいいか」と思われることは重要。Facebookとnoteを、【量と累積期間】を考慮して書き溜めているのはそのため。
・職業として=主たる収入源として成立するのか。収入=顧客の数 x 平均単価、という公式は変わらないから、どちらかを伸ばすことが必須になる。


以上、自身の頭の整理と、提供できるメニュー候補のご紹介を兼ねて、書き出してみました。

これをもとに、一読で顧客候補に伝わって、かつ試しに使ってみようかと思われるような内容に整理します。※各パーツの推敲と、補足説明ももうすこし付け加えます。
並行して、起業の準備(たとえば届け出とか事業者登録とか、社印とか見積書、経理処理とかどうするんだ)を順に調べて進めてみます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

※画像はスタジオジブリさんからお借りしました。
常識の範囲でご自由にお使いください」(ジブリ公式サイト)


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