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vol.134「七夕伝説に見る『人間の考えることは似る』現象:自分の見立てを持とう」

七夕ですね。梅雨が明けないうちから猛暑、どうなってしまうのかと心配な一週間でした。

◆神さまは、罰を与える。

彦星と織姫(牽牛と織女)の物語。どんなお話だったか思い出すため、ChatGPTに質問してみました。

Q.織姫・彦星と牛郎・織女はどう違いますか?

A.織姫と彦星、そして牛郎と織女は、いずれも七夕の伝説に登場するキャラクターですが、出典や文化的な背景に違いがあります。

織姫と彦星
出典: 日本の七夕伝説
内容: 織姫(おりひめ)は天の川の東岸に住む織物の女神で、彦星(ひこぼし)は西岸に住む牛飼いの神です。二人は天の川を隔てて離れており、年に一度、7月7日の夜に天の川にかかる橋を渡って会うことができるとされています。

牛郎と織女
出典: 中国の七夕伝説
内容: 牛郎(ぎゅうろう)は貧しい牛飼いの青年で、織女(しょくじょ)は天の川の女神であり、織物の技術に優れた女性です。二人は愛し合いますが、天帝の怒りを買い、天の川を隔てて引き離されます。しかし、彼らも年に一度、7月7日にカササギの橋を渡って会うことが許されます。

(ChatGPTとのやり取りより抜粋転記)


なるほど。日本では男女とも神様、中国では男は人間なんですね。
追加質問してみました。

Q.中国版では、①男性と女性の身分が違う、②神様が登場して二人を罰する、というのが特徴ですね。

A.はい、その通りです。中国版の七夕伝説、つまり牛郎(ぎゅうろう)と織女(しょくじょ)の物語にはいくつかの特徴的な要素があります。

男性と女性の身分の違い:
牛郎(ぎゅうろう): 貧しい牛飼いの青年で、地上に住んでいます。彼は一人で暮らし、忠実な牛と共に生活しています。
織女(しょくじょ): 天界に住む天帝の娘で、非常に美しい女性です。織物の技術に優れており、天の川の女神として知られています。

神様が登場して二人を罰する:
物語によると、牛郎と織女は愛し合い結婚しますが、その幸せな生活が天帝の怒りを買います。天帝は、織女が牛郎との結婚により仕事(織物)を怠るようになったと感じ、二人を引き離すことを決めます。
天帝は天の川を作り、二人をそれぞれ東岸と西岸に引き離します。しかし、彼らの強い愛情に心を動かされ、年に一度、7月7日にカササギの群れが橋を作り、その橋を渡って再会することが許されます。

このように、身分の違いと神様による罰という要素が、中国版の七夕伝説の大きな特徴となっています。これに対して、日本版の七夕伝説(織姫と彦星)は、天の川を隔てた織物の女神と牛飼いの神の年に一度の再会というロマンチックな物語として知られています。

(ChatGPTとのやり取りより抜粋転記)

読んでいただくとわかるように、「こちらの言ったことに合わせてもっともらしく」「再引用して回答を返す」点には注意が必要です。※前述の1ターン目よりも詳しくなっており、単に繰り返しているわけではない。
また、再々質問すると 日本版でも「働かなくなったことへの天帝の怒り」のくだりを含めて教えてくれます。
ChatGPTを用いるときは「何度か表現を変えて深堀り質問する」必要があります。

いずれにしても「神(最上位の神)が怒って罰をくだす」物語です。
洋の東西、という表現は古いけど、ギリシャ神話、また一神教の聖書にも似た話が多く存在します。

神さまは人間(下位の神)に罰をくだすのが好きなのだな、と感じる。
そして、凡庸な人間の感覚では、犯した罪よりも与える罰のほうが重い、大げさだと思います。(町ごと滅ぼす、世界を洪水で沈める、戦争を起こさせて見物)

◆人間の考えることは、似る。

前述のお話のつくり、Wikipediaにもおおむね同じプロットが紹介されていました。
ただ、子どもの頃に何かの本で読んだのはすこし違って、いわゆる「羽衣伝説」がメインになっていました。※この記憶自体、後で作られたor強化された可能性あり。

引き続きChatGPTに質問してみました。

Q.七夕のお話で、羽衣伝説を含むパターンがあったと思うのですが、教えてください。

A.はい、七夕の伝説には「羽衣伝説」を含むバリエーションも存在します。これは「天女の羽衣伝説」としても知られており、以下のような物語が一般的です。

出会い:
ある日、地上の湖や川で天女たちが水浴びをしていました。その中の一人が織姫(天女)で、彼女の羽衣(はごろも)を脱いで岸辺に置き、水浴びを楽しんでいました。
そこに通りかかった若い男(彦星または牛飼いの青年)が、その羽衣を見つけ、いたずら心から隠してしまいました。

天女の困惑と恋:
天女(織姫)は羽衣が見つからず、天に戻ることができなくなりました。困っている彼女を見た青年は、羽衣を隠したことを告白し、彼女を助けることを約束しました。
天女は青年の優しさに惹かれ、地上に留まり、彼と結婚しました。二人は幸せな生活を送りました。

再会のための試練:
しかし、天女は天上の世界を忘れることができず、羽衣を探し続けました。ある日、彼女はついに隠されていた羽衣を見つけました。
羽衣を手に入れた天女は、天に戻らなければならないと決意し、青年との別れを告げました。青年は悲しみに打ちひしがれましたが、天女の決意を尊重しました。

再会の約束:
天女(織姫)と青年(彦星)は、天の川によって引き離されましたが、彼らの愛は強く、天の神々は年に一度、7月7日に二人が再会できる日を許しました。

(ChatGPTとのやり取りより抜粋転記)


羽衣伝説は、手塚治虫『火の鳥』にも登場していました。七夕と関連づけられていたか記憶があいまいです。

さらに「七夕 羽衣伝説」で、Google検索してみると、

・夫が天に帰った妻を追いかけ、再会する
・神(天帝)が男に仕事(瓜畑の管理)を与え、「瓜を食べてはならない」と命じる
・瓜を食べてしまい、下界へ戻され、天の川で隔たれる→年に1日だけ会える

というパターンがあるようです。

『「何々を食べてはならない」と制約を課されるがつい食べてしまい、引き離されて、年の限られた期間だけ会える』というお話は、これも各地の神話に登場します。
古事記のイザナギとイザナミ、ギリシャ神話のペルセポネとデーメテール。そして牽牛と織女。各執筆者のあいだでメールかなにかで見せ合いっこしていたのでは、と思わせるほどよく似ている。
(※ここでも、手の届くところに置いておいて禁じる=試すあたりが、「神様は基本的にいじわるなのだ」と思わされるところです)

ただ、たとえば織女の伝説の一番古いものは紀元前数百年前にさかのぼるようです。シルクロードが開通したのが紀元前2世紀だそうで、どちらも正しいとすると、伝播したのではなく東西それぞれで生まれたことになります。※ギリシャ神話は紀元前10世紀~15世紀にさかのぼるそうなので、逆向き(牽牛織女→ペルセポネ)も無さそう。

この物語にかぎらず、世界各地の神話や伝承を読むと、「人間の考えることって本当に似通うものだな」と、率直に感動します。

以上、「七夕」について、ChatGPTを使って調べてみたら、、、というシェアでした。


ある2つのものを比べて、共通点を見出して言語化してみる。差異点を取り出して整理してみる。習慣として、というよりは癖(へき)として、時々やっています。

すでに言われていることですが、ChatGPT/生成AI は質問の仕方で回答が変わる。もっと使いこなしている人だと、もっと引き出せるのだと思います。「ITは能力の差を埋めるのではなく広げる道具」の側面です。
しかし拙くても荒削りでも、「自分で一度調べてみる→自分の見立て=意見を持つ」訓練をすることが重要だと考えています。

調べる→自分の見立てを持つ→専門書を読むか、他の人の発信を見つける→自分の見立てを上書き更新する、の繰り返しなのかなと思っています。
最後までお読みくださりありがとうございます。

メモ:
澤円さんVoicy「APAホテルの元谷社長はやっぱり素敵だった。
元谷芙美子氏の「私が社長です」は商標登録されているとのこと。知りませんでした。ご家族で会社を経営、またご夫婦仲が良いそうで、こちらは引き裂かれなかった織姫と彦星のお話でした。


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