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vol.051「SNS上での振る舞いで気をつけていること:前編」

SNSの使い方については、電話や手紙・メールとは違って、上司や友人が親切に指摘してくれることはまずありません。それでいて不特定多数に瞬時に伝わってしまうから、失敗したときの影響範囲も大きい。
SNS上での振る舞いについて、「自分はどうしているか」を書き出してみました。※以下、Facebookをイメージしています。


1.書き込み編

◆相手のタイムラインは、その人の所有物である。

この感覚をもつことがすべてかなと考えています。
誰かのタイムラインに書き込むということは、その人の家の庭や玄関先でしゃべるのと同じ。なにか持論をぶつなら、自分のタイムラインでいくらでもすればいい。

◆「見られている」と認識する。

電話や手紙との大きな違いです。
設定ひとつで、理論上、世界じゅうの人から見られている。そこまで行かなくとも、相手の「友達」から見られる。長く残る。コピーできる。デジタルであること、インターネット上にあることの特性。

◆関係ないことを書かない。

第三者にわからない内輪ネタは書かない。個別メッセージで済む内容は書かない。公式イベントに参加させていただきました!のお礼ぐらいは良いと思います。
秘密の話をほのめかさない。特別な関係であることをひけらかさない。
そのトピックスに関係のない情報を書き込まない。【これは時々見かけます。要注意です】

◆相手が書いてほしいことを書く。

こう言うと忖度する、お世辞をいうようにも読めるけど、プラスになることを書く、という意味です。嫌がられることは書かない。
その人が、自身のタイムラインを管理していそうなら、それを損なう汚すような書き込みはしない。なるべく意味のあることを書く。言い換えると、自分でなくてもいい内容は書かない
※そうこう考えて、たとえば「誕生日おめでとう」コメントはほとんど書かなくなりました。そんなにこだわり過ぎなくていいのかもしれません。

◆「文の長さの調節」をする。

もらったコメントには、同じ程度の長さ・文字数で返信する(=つまり相手によって返信の長さを変える)。何ターンかラリーが続くときの返信も、一つ前の返信と同じ程度の長さ・字数で書く。
ただし相手にもよる。著名人(こちらより忙しい人、付き合いの範囲が広い人)は返信が短い。その場合はこちらが長めでいい。またはこちらが長いほうが礼節を満たす。

◆タグ付け問題。

私は基本的に自分からは付けないようにしています。前述の「相手がタイムラインをマネジメントしているかもしれない」を気にしてのことです。※FB使いはじめの頃は考えなしに付けていた。
タグ付けが飛んでくると、許可するかスルーするか選ぶ必要がある。その負担を相手にかけたくない、というこだわりがある。「タイムラインを乱したくないけど、削除するとカドが立つしなぁ」と考えるのは負担だからです。
一方で、相手に「よければタグ付けしてください」と言われることもある。つまり余計なひと手間をかけさせている。小さなことなんだろうけど、つかの間くよくよ悩む場面です。
※皆さんどうされてるんでしょう。ポリシーを考えて運用してる方がいたら、参考に知りたいです。

2.リアル世界との共通点

まとめると、
・「見られている」と認識する。
・関係ないことを書かない。内輪ネタを書かない。ひけらかさない。
・相手が書いてほしいことを書く。嫌がられることは書かない。
・「文の長さの調節」をする。おすすめは「同程度の字数」。

となるでしょうか。
これって、リアル参加の講演会等で、質問するときの留意点によく似ています。

◆質疑応答タイムでの質問のコツ

①「相手が言ってほしいこと」を質問する。
迎合する、お世辞を言う、ではなく、
・著書を読めば書いてあることは聞かない。検索すれば出てくるようなことは避ける、
・前置きで、自分の(つまり素人の)所見を述べたりしない。熱烈なファンだと長々訴えたりしない、
といったことです。

②短く話す。
とにかく短く。お礼5秒+質問10秒=15秒、ぐらいが理想。
聴講者は、質問者の話ではなく、講師の話を聴きにきている。講師は類似の質問を千回くらい受けてるから、質問の前半ぐらいで答えが頭に浮かんでいる。

③あらかじめ紙に書き、準備しておく。
・質問内容は紙に書く。質問する内容を、キーワードまたは箇条書きする。質問のセリフ=原稿そのもの まで書いておくと安心。
・質問は、複数準備する。自分当てられるまでの間の『入れ替え戦』に備える。「直前の質問者が同じ質問をした。しまった!」の経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。

講演会場で、①②ができている人は少数派、③を実行している人にはまだ遭遇してない。「差異化戦略」の観点でも実行したほうが得です。
言い換えると、「質問タイムは、自分が聞きたいことを聞く場ではない」ということです。

◆デジタルで活かす方法

このうち、③紙に書く は、SNSに置き換えると「原稿を書く」にあたります。投稿用の長い記事だけでなく、返信やコメントも、パソコンで一度原稿に書く、ということです。

SNS(デジタル)の特徴は、
・一度投稿/送信すると、取り消せない。(※削除できるが相手には残る。または「削除しました」と残る。編集履歴で残る)
・たとえばFacebookでは うっかりEnterキーに触れると投稿されてしまう(※Shift+Enterで改行)
です。

対策として、パソコンならメモ帳で、一通り原稿を書いて整えてからコピーして貼り付けます。友達とのチャットならもちろんここまでは要らなくて、自分にとって重要な場(事業、勉強、趣味etc.)でのコメント、かなり目上の相手とのメッセージやり取りの場合です。
書きかけ途中の変な形で送ってしまって、意図を最後まで伝えきる前に読まれる/返信されるのを防ぐためです。いくつかの段落に分けて書きあげ、かたまりごとにコピペ+送信しています。※なので相手がたまたまパソコンを観ている場合、一気にピコピコピコっと長文が届く

「目上の人へのメッセージに原稿を一度書く」は、知人も同じことをしていて、「やっぱりそうだよねぇ」という話になりました。

3.書き込み・その他

SNS上での留意点と、リアルな場、例えば講演会に参加しているときの留意点は共通部分がある。ただしデジタルならではの特性もある(一度投稿すると半永久に残る、誤って発信送信 など)、ということがわかりました。
書くこと(内容そのもの)以外のポイントを考えてみます。

◆「いいね!」を押すか押さないか。

基本的には文字通り、自分がいいと思ったものに押せばいい。後で戻ってこれるようブックマーク代わりに押す人もいるようです。Facebookを始めてすぐはポリシーが定まらず、「こういうときは いいね!を押すのだろうか」「たしか いいね!をもらったら返礼にこちらからも押すんだったよね」等といちいち考えていました。
SNSを日記でなく情報発信として使う場合(SNS上の自分を一つの人格として評価されたい場合)は、「行動も見られている」という感覚だけ持っておくといいかと思います。「どんな情報を見てるか反応するか」を、見る人は見ているからです。※同じ観点で、たとえば占いやアンケート的なページには答えないようにしている。
なにか目的があって利用しているかどうかで、好きにアクションするか管理するかの使い分けだと考えています。

◆「いいね!」のインフレ問題。

「いいね!」と「超いいね!」、どちらを押すか。「超いいね!」ばかり使っていると、強弱が表現できない。しかし相手が「超いいね!」を押してくれていてこちらが「いいね!」だと失礼というのかやや冷たい感じもある。
相手によって使い分けるか、強=「本当にいいと思ってます」を表したいときはコメントも一言書く、等しています。

◆コメントとシェアの使い分け。

コメント=前回の「相手の庭である」の観点に沿って書く。こちらの主張や関係ない話題、長すぎる文章は避ける。
シェア=同じ観点でいうと自分の庭なので、主観や評価や感想を交えて書く。失礼のないようには気をつける。
タグ付けは悩むところで、相手のタイムラインに、支持者(例:主催する講座の生徒)の賞賛投稿がずらっと並ぶのもなぁ、と考えてしまう。「タグ付けを許可するかスルーするか相手に考える負担がかかる」こともあり、基本的に活用していない。

◆会話をどちらのターンで終えるか問題。

コメントに具体的な内容や問いかけを含んだ返信をもらったら、当然再返信する。再々返信をもらったらまた返す。すこしずつ文字量を減らしていって、話題として収束したなと思えるところで終了します。
どちらのターンで終えるかは考えるところで、「相手のタイムラインでこちらが先手のとき、相手側のコメントで終える。こちらのタイムラインのときは逆」とすることが多い。
メッセンジャーで、相手が目上の場合、こちらの返事やお礼(やり取り全般に対する「ありがとうございました」)で終えることが多い。
他の項目と同じで、「状況」と「相手」によって使い分けしている。


後編では、媒体の使い分けをどうしてるか、文章を書くコツ、心持ちみたいなことについて整理してみます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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