プロダクトマネージャーカンファレンス 2019 1日目まとめ
渋谷で開かれたプロダクトマネージャカンファレンス2019の1日目に参加したのでまとめです。
今年から3トラック並行で興味深いセッションばかりだったのでどれに参加するか選ぶのが大変でした。参加したセッションの中で気になったものをいくつか紹介。
ORDINARY PEOPLE, EXTRAORDINARY RESULTS (Marty Cagan)
『INSPIRED』というプロダクトマネジメントのバイブル的な本の著者 Marty Cagan さんのセッションです。今回はこのキーノートが決め手で申し込んだ人も多かったのではないでしょうか?
今回のセッションで一番言いたかったのはこのスライドの内容だったと思います。
リーダーシップとはあらゆる人の偉大さ(Greatness)を認識させ、発揮できる環境を創ることだ。
シリコンバレーで偉大なメンターと言われている Bill Campbell さんの言葉だそうです。なんとGoogle、Apple、Amazonのファウンダーもメンタリングを受けていたそう。
Marty Cagan さんはセッションの中で以下のように言っていました。
シリコンバレーの偉大な会社でも「ごく普通の人たち」が働いている。だが「非凡なプロダクト」を作ることができている。彼らはごく普通の人たちだがGreatnessを存分に発揮することを許されている。
そんなチームを実現するためにはためにはマネジメントする人が
・リーダーシップの役割
・マネジメントの役割
・信頼すること
の3つを理解し実践することが大事だと続けます。
リーダーシップの役割、マネジメントの役割をきちんと認識し果たした上で、信頼して自律的なチームにまかせることで、良いプロダクトを創ることができるイノベーションを起こせるチームになるということを話されていました。
INSPIRED、大幅に書き直しされた 2nd Edition の日本語版が発売されたようなので、まだの方は是非読んでみると良いと思います。
追記)キーノートの内容はこちらの記事により詳しくまとめてあったので是非↓
Product Management in Transfarwise (Kaarel Kuddu)
海外送金を格安の手数料で実現するサービス「Transfarwise」のプロダクトマネージャの方が登壇していました。
なんとグローバルで5百万ユーザもいる巨大な送金アプリ。地域間で送金するサービスなので、いろんな国のユーザに合わせて展開をするため1600人以上のメンバーが世界中12のオフィスで働いてるそうです。
そんなグローバル展開前提で作られたチームは想像を超える『自治のチーム (Autonomy team)』運営をしていました。
このくらい振り切ったやり方をしないとグローバルで多拠点同時に立ち上げはできないよなあ、と感心しながら聞いていました。
会社の運営というよりOSSの開発とかにイメージは近いのかも。
こういう話を聞くと、それを実現するためのエンジニアリングの体制はどうなってるのか、コンポーネントをどう切ってるのか、リポジトリ管理はどうしてるのかとか気になりますが、そこまでは踏みんだ説明は無かったです。気になる。
10xのための逆説 (株式会社10x 矢本 真丈)
10倍体験を良くするプロダクトを創るための逆説、という内容でのセッションも面白かったのでご紹介。
10倍良くするためには背後にある「仕組み」を理解して変えていかないといけないよね、というのは納得。
いろいろ面白かったのですが、ご本人がブログにまとめてくれると言っていたのでいくつか抜粋して紹介。
追記)ご本人のブログが公開されてました。学びが多いので是非↓
ここに書ききれていないものもツイートしてたりするのでTwitterの方もチェックしてみてください。明日もきっとツイートします。