目に見える性格。
仕事でお世話になったヘアメイクさんに「あなた意外と頑固でしょ?」って言われたことがあった。
髪質で分かったりするらしい。
私の髪質はしっかりめな多毛で、くせもある。
言うこと聞かないちょっと厄介な髪質だ。
「私のこと知らないのに髪質だけで判断されたくない。」なんて思ったりもしたけれどあながち間違っていないのがなんとも複雑だ。
それは自分が一番よく分かっている。ぐぬぬ。
昔は、母に「スチールウールだ。」なんて言われたけれど、それは言い過ぎだと今でも思う。
そんなスチールウールも長年のケアのおかげで最近はいい感じになってきた。
もしかしたら、昔はもっと頑固だったのかもしれないなと今となって思う。
決して尖っているタイプではなかったけれど、年齢とともにカドは取れてきたのかもしれない。
そもそも頑固だけが私を形成しているわけでもない。
髪の毛から性格が見えるのなら他の性格も潜んでいるのではないか?と思った。
ある日、家で髪の毛をセットしている時にふと気がついた。
いつも右側は上手く巻けたり綺麗に整う素直さがあるのに、左側だけ毎回上手くいかない。
やっぱりなかなかの頑固だ。
根気強くアイロンを通せば通すほど髪の毛は傷んでいくので左側を綺麗にするのを諦めた。
なんとなくアンバランスだけれど、素直さも兼ね備えているんだと思ったらちょっと不格好でも「まぁ、愛嬌よね。」と納得して家を出た。
とよは今日も頑固さと素直さと愛嬌で出来ている。