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繊細さんの処方箋💊

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🍀繊細さんによる、繊細さんのためのマガジン🍀 生きる中での苦しさや難しさを呟きつつも、 その中から生まれた少しでも生きやすくなる工夫や、考え方、習慣などを書き溜めていきます。 …
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#詩

寂しい日も、すべて詩になる。

ここ4日ほどの気持ちを 言葉にするなら、 谷川俊太郎さんの 『春に』 いや、暑さ的には もう、夏みたいなもんやけど。 ソワソワ、ドキドキ、イライラ 分からないけど、少し緊張している。 頑張りたいと思うけど、 頑張れなかったり、 独りでいたいと思うけど、 無性に寂しいような。 ゆっくりしようにも 落ち着かなくて。 もう、歌うしかないですよね。 「この気持ちは何〜だろ〜🎤」 こんな日は、 いたずら歩き。 ピントが合うものを 見る。 気になったもの

そこに居てこそ、触れられる

表現をするって、 幸せすぎても、苦しすぎても できなくて、 その絶妙なこころの狭間で こぼれ落ちてきたものを カタチにするような イメージです。 ちぃ。さんの、14歳のころの川柳をお借りしました。 暗い海   黄色い月を  つかまえた 「暗い海」と、幸せを連想させる「黄色」の対比に胸をギュッと締めつけられます…。 きっとその光は、 明るい海では見つけられず、 暗い海でないと、つかまえられなかったもの なのだろうなぁ…と勝手に味わいました。 ちぃ。さんの、こ

カタチないもの

水のこころ 高田 敏子 作詩

「いいんだよ。」

ああ、なんだ。 こんなにも窮屈だったのは 誰かのガラスの靴に足をつっこんでいたからじゃないか。 こんなにも痛かったのは 靴ずれした足で平気なフリをしていたからじゃないか。 ああ、なんだ。 ただ、脱げばよかっただけじゃないか。 そんなカンタンなことを 1番許せなかったのは、自分だったんじゃないか。 最近、『作りたい女と食べたい女』という漫画を読みました。 読み終わった後、とても優しい気持ちになりました。 少しだけあらすじを。 料理を作るのが好きな女性と、食

心の世界を描写する

心とか、気持ちって 形がないから 表現してみたくなるんでしょうね。 心の描写をした詩が とても好きです。 から始まるかわせみ かせみさんの詩。 白と黒の反転した世界観に一気に惹き込まれます。 イメージが湧いてすぐにイラストを描きました。 まるで今日の自分を、もう1人の自分が見ているような語り口。 コントロールできないエネルギーが自分を傷つけて、自分もまた誰かを傷つけてしまう。 さいごの一文、 リアルと、もう一つの世界(真っ白な夜の世界)の狭間で、 決心するように

ただ、それだけでいい

山は そこに見えているだけでいい 冬は純白の 夏はみどりの頂が 遠い遠い空のはてに いつも見えているだけでいい 海は そこに輝いているだけでいい 白い船を泳がせ かもめの群を遊ばせ 長い長い道のはてに いつも輝いているだけでいい 星は そこにあるだけでいい 雲に覆われるときも 雨に隠されるときも いつも確かにそこにあると わかっているだけでいい 希望は 心にあるだけでいい 目には見えなくても 手にはとどかなくても 希望というものが この世の中にあると信ず

大人になると傷つけられたことより、傷付けた方が心に残っている。

大なり小なり、人を傷つけた経験が誰にでもあると思います。 大人になるにつれて、誰かに傷つけられた記憶より、誰かを傷つけてしまった記憶の方が苦い思い出として心の奥深くに残っていることに気づきます。 「間違った」と自分で認識した時、(もう過ぎたことだから)と逃げようとする自分がいて、(しょうがなかったんだ)と開き直る自分がいるんです。 そのくせ、心の中では “許して欲しい”と思っていたりして…。 話は変わりますが、先日、免許更新で教習所へ行きました。 私はゴールド免許で

どん底まで落ち込んだ時に欲しかった言葉は、慰めの言葉じゃなくて、どん底を味わう言葉だった。

どん底まで落ち込んだ時があった。 教育実習に必要な単位を落としてしまって、留年してしまった時だ。 私以外は全員無事に通り、その他の就職希望の学生は就職活動に力を入れていた。 私は3年間勉強した教職を諦めきれず、一人で来年実習へ行くことにした。 実習にも行けず、就活もできず 一年宙ぶらりんになってしまったのである。 集団の中の孤独感は恐ろしい。 もうダメだと思って 1ヶ月ずっと布団にくるまって泣いていた。 すごく自暴自棄になっていた。 そんな時聴いていた曲がある。 優

僕には無数の嘆きがある

先程NHKのEテレで放送された《悲しみから逃げない》を見て、とても良かったので忘れないうちに書き留めておこうと思います。 苦しいことを苦しいって言っていい。 ずっと嘆き続けていい。 忘れなくていい。 ぽつりぽつりと語る又吉さんの言葉が心に響きました。 広島出身の作家  原民喜(はら たみき) 原爆から4年後に書かれた作品 『鎮魂歌』についての番組でした。 僕は存在しなくていいのか。 違う。それも違う。 僕は僕に飛びついても言う。 ……僕にはある。 僕にはある