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議論をうまくするTips 〜全集中の傾聴〜

 プレゼンテーションで自分の考えを伝えるのは得意だけど、相手と議論しながら伝えていくのは苦手という方もいると思います。その違いは何なのか、そしてどう対処していけばいいのかを考えていきます。

 議論で大事になるのは相手の話を集中して聞くことです。言われてみると当たり前のことですが、意外とできていない場合もあると思います。相手との対話の中で何を話しているのか、言いたいことは何なのかを丁寧に掴むことがファーストステップになるでしょう。しかし、そんな大事なことなのにできていない要因は何なのでしょうか。

 それは相手の発言中に自分の頭の中で勝手に思考を始めてしまうからではないかと思うのです。例えば、ある商品のコンセプトをA案かB案かを会議で議論していたとしましょう。自分はA案がいいと思っていたとします。その時に相手が「B案がいいと思います。デザインがよくて、想定するターゲットに届くと思う。なぜなら、全体的に簡素化されていて分かりやすいから・・・」と発言したとします。その際に、自分はA案の良さを頭の中でまとめるあまり途中から発言が頭に入っていないということがあるのです。つまり、自分の中では話を聞いているつもりでも、半ば無意識的に思考を始めてしまい相手の言いたいことが掴めないこともありうるのです。だから、重要な理由や考えを聞き逃してしまい議論がかみ合わなくなってしまうのです。

 対処法ですが、自分の思考を始める前に「相手の話を最後まで全力で聞くこと」に尽きます。話を聞いて気になることができたらその時に考えるのでなく、メモにさっと書いておき、頭の中で勝手に思考させないのです。そして、話が終わった後にそのメモを元に自分の話をはじめたり、質問するのです。つまり、頭の中で勝手に思考を始めさせず、頭の中を常に空にしておき、相手の話を格納する専用スペースを作っておくことが大切です。

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