大分県宇佐市 佐藤農園の佐藤夫妻にお会いして感じた、食に関わる地域で考えられている複層課題。
8月25日(水)正午から、「一年で今だけ。一瞬の「旬」を味わう一流の「ゆずごしょう」を届けたい。」というクラウドファンディングがMakuakeにてスタートしました。
数年前よりお世話になっている、神谷禎恵さんがはじめてクラウドファンディングを実施。詳細はURL先をぜひご覧いただければと思いますが、すでに¥5,000、¥8,000という低価格帯については販売終了、また#1とありますが、これから#2、#3 と、青ゆずから黄ゆずまで、続々と応援販売が始まります。
https://www.makuake.com/project/seikatsukouboutougarashi/
今回のクラウドファンディングの立ち上げについて、弊社も神谷さんの相談に乗り、いくつかお手伝いをさせていただきました。無事にクラウドファンディングがスタートし、スタートが20万(内容が著名シェフの応援がすごいので、、さすがに低かったと思いますw)、という目標値をあっという間に超えて、すでに200万を超えております。
もともと「マダムゆず」と表現されるほど、神谷さんのゆず胡椒は評価されていて、弊社も2017年に清澄白河オフィス1階でゆず胡椒ワークショップを実施していただいたり、神谷さん自身も海外イベントでも多く活動、また先日農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」でもゆず胡椒がブランド認定として決まり、まさにタイミングが重なった良い時期だと思っています。
一方で、そのゆず胡椒を提供するには「ゆず」が必要です。
先日、神谷さんの投稿にもありましたが、鹿により、ゆずの木が被害にあいました。私も以前、佐藤さんの農家を訪問させていただき、非常に行き届いた現場を拝見、こうした日本に残されている「風景」を次の世代にどのように受け渡すかがポイントだと感じました。
2021年の柚子には神谷さんの尽力によりスポットがあたり、一方で被害もあり、本当に大変な時期ではありますが、2022年以降のゆずもまた、同じように育ち、みなさんのもとに、またゆず胡椒やゆず産品が届けられる「風景」が続くことが大切だと思います。
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私たちFoodniaJapanは、いま農水省プロジェクトの関わりにより、いくつかの県単位の地域を支援しております。そこでのポイントは、業界・業態を跨いだ「チーム連携」です。
どうしても解答に紐付き、消費者の元にはわかりやすい商品が届けられる一方で、なぜその商品作りを始めたのか、コンセプト作りから、販売される棚、消費者が手にとって得られるイメージが、どれだけ共有できるかを、事業者皆さんで描くことがとても大切です。食に関するアウトプットは「プロダクトアウト」が当たり前で、たとえマーケットインといっても、プロダクトの素晴らしさには敵いません。
「うまい!」という、実はとっても抽象的ですが、これだけ具体的な言葉はないと思っています。だからこそ「うまいものを作ろう」という簡単な解決策にはならず、その「深さ」「広さ」「構造設計」が大切だと感じています。
大分県宇佐市もその一つです。
ゆずに限らず、皆様の地域で起きていること、またこうしたチャレンジを含めて応援したい、サポートしたい、ということも日々あると思います。できるだけ多くの地域に関わる一方で、その地域に直接的に関わる人に、すこしでも多くの情報と「伝わり方」をお伝えできると嬉しいです。
神谷さん、頑張ってください!
ちなみに神谷さんのゆず胡椒は、「うまい!」の典型的な商品です。まだ食べたことがない人は、びっくりするかと思います。これは、神谷さんの言葉では伝わらない、食べないとわからない「作り手目線」の商品だとも思います。
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