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ねえ男子、もっと文化祭に協力してよ!!となる理由~担任とビューティフルドリーマー~

僕は私立高校で教員をしています。結構楽しく教員生活をおくっています。

コロナの影響で、このままでいくと、1学期が全て無くなりそうですし、もっと長いこと学校が機能しなくなる可能性が出てきました。

残念ながら僕は今年のクラスの生徒にまだ一度も会えていません。それが本当に悲しいです。

自分のクラスの生徒がしっかり勉強しているか気になります。そして、1学期の間、せっかく新しいクラスになったのに、生徒同士が交流できないのはかわいそうだなと思います。

また、クラスイベントも開催できそうにありません。文化祭とかクラスを作る上でも重要なんですが・・・・・今日はそんな文化祭についての文章です。

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文化祭の時、生徒の行動は4パターンに分かれる。そして男子が文化祭に非協力的になりやすい理由とその克服方法について触れています。

文化祭の時、生徒の行動は4パターンに分かれる


文化祭が始まると生徒はだいたい4種類に分かれます。

①文化祭に向かって張り切る生徒

②その張り切っている生徒に向かって積極的に文句を言う生徒

③張り切っている生徒に向かって影で文句を言う生徒

④完全に無関心な生徒

どの学年でもどのクラスでも、そして大人社会でもだいたい上記の4つのパターンに分かれると思います。

担任が気をつけるのは①の文化祭に向かって張り切る生徒が暴走しないように調整すること。そして③の影で文句を言う生徒と、④の無関心の生徒を文化祭に前向きにするように声掛けをすることです。

そして③・④になりやすいのが男子生徒なんです。だから担任としてはいかに男子を上手く巻き込んでいくかを考える必要があります。


なぜ男子が文化祭で非協力的な態度になるのか?


男子をクラスイベントに積極的に参加させるのは難しいです。これも担当した全クラスでそうでした。

僕はこの現象をしょうがないことだと思っています。ですが、放置しておくことは出来ないので、男子がなぜ非協力的になりやすいのかを分析してみたいと思います。

ⅰ)主導権を持てないから


この年代において、精神年齢やモノの見方に関して言うと、女子の方が男子よりも優れていることが多いです。そうすると、イベントも必然的に女子が仕切ることが多くなります。

男子も意見を言ったりすることがありますが、だいたいにおいて、非現実的であったりして女子に否定されることが多いです。

つまり男子は、リスクをとって発言をすればするほど、自分の意見が否定されるという構造になるので、リスク回避の観点から、イベントの参加に消極的になっていきます。


ⅱ)クラスよりも部活を自分の行動グループとして認識している


男子はクラスよりも部活を自分の居場所と考えて上位に置きがちです。しかも男子〇〇部のような、男子だけの部活においてこの傾向はより顕著になります。だから、文化祭の手伝いより、サッカー部の手伝いなどを優先させます。

これは、クラスは誰かに決められた共同体であるのに対し、部活は自分で決めた団体だからだと考えられます。

また、男子だけの集団のため、ⅰで述べられたような自分が否定されるリスクが少ない居場所を選ぶというリスク回避の側面があるのかもしれません。


ⅲ)男子だって本当は働きたい


クラスで大掃除とかすると、暇になった生徒が「先生、仕事ありませんか?」と聞きに来ます。面白いもので、これは女子も男子も聞きにきます。

つまり、男子も女子と同じくらい、誰かの役に立ちたいという思っています。ゆえに、文化祭などのイベントに参加し活躍したいという潜在的な気持ちがあるはずです

でも文化祭のような何かを作り上げる美術的な活動の時には、女子の方が男子よりも平均的に能力が高いという現状があり、男子は女子の補助的な仕事をすることが多いです。主導権を握りたい男子としてはイベントに参加する気持ちが下がってしまいます。


ⅳ)では男子のイベント参加度を上げるためには


ということで男子のイベント参加度を上げるために担任が気にしなくていけないのは以下2点ということになります。

・男子が傷つくリスクを極力抑え込む

・男子が活躍できる場を設ける

正直、男子が傷つくリスクを抑え込むことは難しいと思います。文化祭実行委員の生徒に、この男女のパワーバランスに関する話をしておくことぐらいしか解決策が思いつきません。

僕はむしろ、実行委員に男子が活躍できる場を意図的に作り出してくれとお願いしていました。

そしたら生徒がこんな工夫をしました。

僕のクラスは今年の文化祭でジュースの売店をやったんですが、ジュースの購入方法で意見を出してきたんです。

「先生、ジュースをAmazonで買って学校まで送ってもらうことも可能なんですが、ドン・キホーテに男子に行ってもらい、ジュースを買ってきてもらうようにします」と。

たしかに、アマゾンで買った方が圧倒的に合理的で楽ですが、敢えて段取り的に不合理な選択であっても、それで男子が活躍できる場を作った方が全体の雰囲気が良くなります。自分のクラスの生徒の賢さに感心した出来事でした。


今、学校にとって文化祭の価値とは?


AIの発達と共に我々の労働量は減少する傾向にあり、平均余命が伸びて我々は余暇を持て余すようになります。

そうなったら僕たちが出来ることは

①VRなどのバーチャル空間で人生の大半を過ごす。

②現実世界にて、仲間と盛り上がることをひたすら企画し楽しく過ごす。

これくらいの選択肢になります。

②の選択肢になったら、それはもはや「毎日が文化祭」・「終わらない文化祭」ってことになります。

うる星やつらのビューティフルドリーマーのラムちゃんの妄想がついに現実になる可能性があるわけです。(※若い人は元ネタわからなかったらすいません笑)

そんな「毎日が文化祭」の世の中で、生徒が生きていく力を身につけさせるために文化祭が大事になるわけです。


文化祭において担任は?


そして、文化祭に関しては担任も是非盛り上がっていきたいです。生徒の文化祭なので主導権はもちろん彼らにありますが、いつ彼らが困ってもアドバイスできるように、担任もいろいろとシミュレーションをしておくと良いです。あと、単純に担任が盛り上がってると生徒も嬉しそうです。

僕はホームセンターのホームページを眺め、普段は全く興味のない素材の値段設定などを見たり、割り箸鉄砲の作り方を調べたり。文化祭で役立つアプリを検索したりしてました。

シミュレーションをしながら何だか楽しくなってきて、ニヤニヤしてしまうことが多かったです。正直、僕は自分の高校時代に文化祭なんて全く興味がなかったんですが、この年齢になって文化祭の楽しさにハマるとは思ってみませんでした。そしてこれが毎年続くとは・・・・

ここまで書いて気がつきました。

「終わらない文化祭」は少なくとも僕の中ではもう到来している!!

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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