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25時、赤坂で

今年に入ってすぐくらいにどハマりしました漫画の記録です。
ジャンルはBL。
人生で初めてBL漫画を購入したのですが
番外編など全て課金するほど沼に沈んでいます。
身近な友人3名くらいにはハマってすぐ話したのですが、
うち2人はすぐに読んで、これは良い!と言ってくれました。

そもそもこの作品を知った経緯は
たまたま絵が綺麗だな〜くらいのノリで1巻無料を読んでみたところ
心理描写も素敵だし
何より主人公の羽山麻水がどタイプ過ぎる…
と沼に片足を突っ込み、
2〜4巻を購入してみたところ大変なことになりました。
1ヶ月以上毎日、
4冊のうちその日の気分でどれか1冊を読まないと眠れない日々でした。

個人的には舞台好きなので
3巻の白崎くんが初めて舞台に挑戦する回がとてつもなく好きです。

白崎くんに「憧れてる人に並んでたいって思って」
と言われたあとの麻水さんの驚いたような表情(目)も大好きですが、
麻水さんの「俺が初めて好きな芝居する人を見つけた時の話」は名台詞過ぎます…。

社会人になってから、
普通の恋愛漫画に共感できなくなりあまり読んでいないのですが
(現在進行系で集めているのはよつばと!と秘密くらいです)
"好きな芝居をする人"に惚れてしまう感覚はめちゃくちゃ理解できてしまうので
この作品がこれだけ刺さるのかもしれません。
そこに被せて
「舞台の仕事一回ダメだったくらいで
白崎くんの何かが損なわれることはないよ」
という台詞も素晴らしすぎます…。
芝居が好きで憧れていた人が自分の芝居を好きと言ってくれた上に、
何かで躓いたとしても自分のことをきちんと認めてくれていること。
これほど愛のある励ましがあるでしょうか。いや、ない。

恐らく普通の恋愛漫画だと、
え、この人に何に惚れたの?という感覚が拭えないものが多かったりするのですが、
(これは舞台作品でもよくありますが
舞台はある程度スルーできてしまうスキルがあります)
ここまでハッキリと
"あなたのお芝居が好き"
を明示されるとなんて共感しやすいことか。
特に彼らは大学時代にお互いの芝居を見て好きになっているというのが
またポイント高しです。

そして、現実と舞台が重なっていくあの場面は
何度も何度も泣きながら読みました。

白崎くんがかつて言ったことが
誰か(三原)を傷つけていたけど麻水さんは救われたと言ってくれたこと。
それとリンクして、
人を殺した青年でも女性が救われたと言ってくれたこと。
自分が誰かを救えたという事実が導いた台詞。

「こんなことで…こんなことで
僕は幸福な人間として死ぬんだ」

この場面でふと過る麻水さん。

この漫画を読んで改めて感じたのが、
漫画家さんって凄い。ということです。
以前秘密(清水玲子さん)について記録したときも書きましたが、
漫画家さんは絵が描けるだけで凄いのに、
物語を考えて、それについて調べて、コマ割りを考えて形にしていく。
野球でいうと(前回は舞台で例えました)
監督をしながら投げて打って走ってるようなものです。

夏野さんも、こんなに美しい絵を描かれる上に
(イラストが少し清水玲子さんみあります)
印象に残るコマ割りや目元に寄ったアングル、表情の描き方、
そういった演出部分も素晴らしい。

個人的に香水が大好きなので、4巻も
えー!麻水さんがプレゼントに自分愛用香水と白崎くんのイメージの香り
2つあげるのあまりにもドツボ過ぎる!!と驚愕しました。
毎回癖に刺さりすぎます。

さんざん美しい部分だけ書き連ねましたが
BLですのでエ□い描写も多いです。
しかし、総じて美しい!ですし、
恋愛漫画としても大好きな作品です。
末永くお幸せに。
そして5巻を楽しみに待っています。

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