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【韓国留学生の休暇】暮秋の大田紀行 - 大田上陸、郷土料理「ドゥブドゥルチギ」堪能

11月半ば、週末を利用して韓国・忠清道は大田に足を運んできた。

漢字で「大田」と書いて「テジョン(대전)」。
韓国のほぼ中心部に位置する広域市で、交通と科学の要所として知られる。

位置関係としてはこんな感じ。現在地のマークがあるのが首都・ソウルで、赤いピンで示されているのが大田。

学部で最もよくしていただいている先輩や、所属している学会(≒ゼミ)のメンバーをはじめ、周囲に大田出身の方々が多く、留学中に1度は足を運んでみたいと思っていた。
それと、もう1つ。大田は밀가루의 도시(小麦粉の都市)」としても広く知られる。その中でも、칼국수(カルグクス)と呼ばれる手打ち麺と성심당(聖心堂)』という大田ローカルの老舗ベーカリーは、大田を代表する名物で、特に後者は、それだけを目当てに遥々大田まで足を延ばす観光客も珍しくないほど、高い知名度と人気を誇る。

パンに目がない私も、早い段階から「聖心堂訪問」をバケットリストに入れていた。
日本のパンに慣れ親しんでいた私は、韓国に越してきてからというもの、自分好みのパンを見つけるのに苦労していた。学業に起因するストレスの末、何か血迷って理想のパンを探し求め日本やフランス行きの飛行機を予約してしまう前に、早いところ大田に行かなければとは思っていた。

そんな中、有難いことに学内の活動で日帰りで大田に行く機会が生じた。
せっかくならと、私だけ1泊して、日本人の後輩ちゃんと合流して一緒に観光することに。

1泊2日の滞在で大田の魅力をたくさん見つけて帰って来たので、ここに記そうと思う。



大田上陸

朝8時49分ソウル駅発のITXに乗り、10時40分頃に大田に到着。

ホームを抜けるや否やアジュモニに「혹시 서울에서 왔어요?(もしかしてソウルから来ましたか?)」と尋ねられ、「やっぱり私ってシティーガールに見えるんだ!」とちょっぴり興奮する私。勿論アジュモニの意図はそうではない。

最初の目的地が駅から意外と近かったので、歩いて向かうことに。

天高く馬肥ゆる秋。見失っていたと思っていた秋と、ここで再会。幸。

後で報告書を作成する際に使えるかなと思い撮影したものの、恐らく出番はなさそうなので、ここで供養。

この日の大田は日中は25度近くまで上がり、絶好のおさんぽ日和だった。


昼食@진로집

最初の目的地は、두부두루치기(ドゥブドゥルチギ)が有名なお店。事前に大田出身の友人にオススメしてもらった。
それにしても、ドゥブドゥルチギって発音、なんか可愛い。

開店前に到着したにも拘わらず、お店の前には既に長蛇の列が。それほど有名なのね~と、期待が高まる。

進まない
進まない
進まなーーーいっ!

それでもなんだかんだ、各々リーディングやら課題やらを進めていたら小1時間程の待ち時間も意外とあっという間に過ぎ、いよいよ入店。
店先では、진로のキャラクターがお出迎えしてくれた。

お店の名前が『진로집』のため、まさか진로って焼酎の진로(眞露)…???」と思っていたら、その「まさか」だった。

人気店は回転率が命。客にメニューを悩ませる隙さえ与えない。注文を取りに来た店員さんの勢いに押されるように、NAVERのレビューで見た通り注文。

韓国の昔ながらの食堂のこの感じ、久々かも。

これが名物「두부두루치기」なるもの。
思ったよりさっぱりしていて食べやすかったし、美味しかった。

見た目は麻婆豆腐に近いかも。

「두부(ドゥブ)」は豆腐のことだが、それなら「두루치기(ドゥルチギ)」とは何ぞや?という疑問が自ずと湧いてくる。検索してみたところ、두루치기とは、「鍋に豚肉、イカ、豆腐などを切り入れ、さまざまな野菜と一緒に炒めた後、水を少し加えて汁気を少し残して煮込む料理」(出典: 韓国民族大百科事典) のことらしい。
두부두루치기はそれに豆腐を加えたバージョンで、古くから忠清道で食べられてきた郷土料理である。そして、その元祖がこの집로집であるとかないとか。

これはお馴染み수육(スユク)。美味しかった。

私たちは、この後パンを食べることも考慮して、主食はお米を選んだけど、麺を選んでも美味しかっただろうな~と。
あとあと、夕食時に来て두부두루치기を相棒に焼酎を嗜むのも良いなって

いずれにせよ、記念すべき大田での1食目は満足のいくものだった。

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