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中国での就業ビザ(Zビザ)申請指南

こんにちは。
この度弊社では中国での就業ビザ(以下、Zビザ)ならびに短期商用ビザ(以下、Mビザ)の申請代行サービスを提供することとなりました(現状、Zビザについては蘇州市にて就業する方のみのご対応となります)。

そこで以下はZビザの申請指南としてその手順を解説します。
※Mビザについては次回でその手順を解説します。

【重要・注意・免責】
・対策や情報はめまぐるしく変化します。常にご自身で最新の情報をチェックするよう努めましょう。
・本投稿にてご紹介している情報に関しては必ず正しい一次情報を確認の上、自己責任にてご対応ください。本投稿の情報により発生したいかなる損害、損失等についても弊社ならびに投稿者は一切その責任を負いかねますので予めご了承ください。

1.Zビザ申請は大きく分けて4段階

 まず今回解説するZビザの新規取得申請の手順としては大きく4段階に分かれていますが、各段階と必要な期間(日数=最短)の目安は下記の通りです。

ステップ① 日本で必要な資料を集める(2週間)
ステップ② 現地企業が「外国人工作許可通知書」を取得する(1ヶ月)
ステップ③ 日本のビザセンターまたは領事館でZビザを取得する(1ヶ月)
ステップ④ 中国現地で工作証、居留許可証を取得する(1ヶ月)

 いかがでしょう?
 単純計算で約3ヶ月半の期間を要します。
 今回のコロナ禍でビザの有効期限が切れてしまったという方、新たに赴任される方に関しては最初のステップから取得まで執筆時点(6月16日)で最短でも3ヶ月半というかなりの期間がかかってしまうことを理解しましょう。
※別投稿にありますように上海で工作証と居留許可の申請を同一窓口で同時に申請出来るとあるのは、この4段階ステップの内のステップ④のところに該当します。期間も約1ヶ月必要だったところが現在の上海では7日間に短縮されているようです(下記リンク参照)。

2.具体的な申請手順と必要書類等について

それでは具体的な申請手順について解説していきます。

ステップ① 日本で必要な資料を集める(2~4週間)

■最終学歴証明書(卒業証明書)
最終学歴の学校が発行したものを取得。大卒以上の場合は必ず学位を記載したもの。
(卒業証書でも良いがこの場合、卒業証書は私文書に当たるためこれを準用する場合は地元の公証役場で公証してもらう必要があり、手間も費用もかかるためおすすめしない)
※中国国内の政府機関に学歴調査を依頼し、これをそのまま学歴証明書として利用する方法もあります。ご興味ある方はお問合せください。

■無犯罪証明書(犯罪経歴証明書)
現在の居住地域を管轄する都道府県警本部に本人が出向き発行してもらう(身分証必須。また10指の指紋を採取される)。
尚、申請には利用目的確認のため印字したビザ申請書が必要。
ビザ申請書は東京、大阪、名古屋管轄エリアは各ビザセンター、それ以外の管轄地域はそれぞれの領事館WEBサイトでネット申請したものを印刷して持参、提出する。
【重要】解封厳禁(封印してあるので開封すると無効になる)。

■外務省公印確認
上記で取得した2つの証明書に外務省の公印を捺印してもらう。
※郵送対応可。都内近郊在住の方は外務省に大阪近郊の方は大阪分局に持参してもよい。また一部の公証役場でも対応(要確認)。代理申請も可。無料。下記リンク参照。

■各管轄エリアのビザセンターまたは領事館の認証手続き
外務省公印が捺印された2つの証明書を各ビザセンターまたは各領事館で認証してもらう。各一部3,000円。予約必須。代理申請可。

【ワンポイント】
中国ビザセンターまたは各地の領事館での認証手続きについては事前予約が必須。予約はビザセンターの場合はWEBから、領事館については電話で行う。
また、ビザ申請や認証を行うビザセンターは原則、申請者本人が居住する地域を管轄するビザセンターまたは領事館となるので事前に自身が住む地域の管轄をWEBサイト等で確認しておく必要がある。
ちなみに所属企業が当該管轄地域にある場合に限って、居住地域とは異なるビザセンター等で申請出来る場合があるので、その場合は事前に確認すること。
尚、状況によってはこの認証手続きの予約だけで1ヶ月待ちということもあるので要注意。

ステップ② 現地企業が「外国人工作許可通知書」を取得する(1ヶ月)

下記を現地企業に郵送し、外国人工作許可通知書を取得する。

【必須書類】
■ステップ①で取得した2つの公印、認証済みの書類
■パスポートのコピー(カラー推奨)
■カラーの証明写真サイズは縦4,5cm×横3,5cm 1枚

 ※使いまわしも出来るので写真は予備を複数枚準備。約10枚程度。
■履歴書(中文推奨)

【場合によって必要なもの(必須ではない)】※要事前確認
■各種資格証明書
当該職従事のために必要とされる資格や経験の証明書。日本側企業が発行したもので、中国語訳文添付必須。場合によっては認証が必要。
■履歴証明書
日本側の所属していた企業が本人の履歴に関して発行した証明書。中国語の訳文添付必須。
※上記2項目は立場や職種などによって要不要があるので、現地の最寄りの申請機関で事前確認すること。

【ワンポイント】
送った書類で現地企業が「外国人工作許可通知書」の申請を行い取得する。
申請はWEBサイトにて行うが、ここでのステップは2段階。まずは会社登録を行い(約5営業日)、承認されたら「外国人工作許可通知書」の申請を行う(約10営業日)。
尚、申請はまずWEB上で行うため準備した書類を先にJPG形式で現地スタッフにメールで送ることでWEB申請を円滑に進めることも出来る。
具体的な申請方法は現地スタッフに確認してもらう(下記リンク参照)。


ステップ③ 日本のビザセンターまたは領事館でZビザを取得する(1ヶ月)

 外国人工作許可通知が発行されたら、これを日本に郵送してもらい(またはメール等で電子データを送ってもらい、プリントアウトの上、

■外国人工作許可通知
■パスポート
■写真
■印刷した申請書

を用意し、ビザセンターや領事館、旅行会社などを通じZビザを取得する。

この場合の手順は以下。
①オンライン申請(申請出来る管轄機関に注意)※WEBサイトも異なる
②ビザセンターまたは領事館を予約 
※下記ワンポイント参照
③申請書プリントアウト、工作許可通知、パスポート、写真を予約日時に必ず本人が持参
※この時、10指の指紋を採取されます

【ワンポイント】
ここまで来ればひと安心。
但し、ここで重要なのがオンライン申請と予約です。
まず予約には事前のオンライン申請(犯罪経歴証明書申請の時点で申請済みのはず)が必要ですが、このオンライン申請がかなり大変です。またどのように書いて良いかわからない項目もあり、自信がない方や企業は代理店に依頼した方が無難かもしれません。
また、申請日の予約ですが現状約1ヶ月超の待ち時間となっている状況です。
従ってここを円滑かつ迅速に進めるためにステップ②の「外国人工作許可通知」のWEB申請を開始した段階で、取得を見越し日本での申請日を予約することも可能です。但し、WEB申請で書類の不備等により申請日に間に合わなくなるというリスクもありますので、この点は自己責任でお願いします。

外国人工作許可通知書のサンプル


ステップ④ 中国現地で工作証、居留許可証を取得する(1ヶ月)

 Zビザの場合、発行から3か月以内に中国に入国し、入国後1ヶ月以内に申請機関で発給されたZビザと健康診断書、臨時居住証明を提出し工作許可証と居留許可証を取得する必要があります。
【必要書類】
■日本のビザセンター等から発給されたZビザ
■健康診断(中国の対応病院で受検、取得する)
■臨時居住証明書(居住街道地区の公安局、交番等で取得)
 ※パスポート、不動産契約書(ホテルの場合不要)、会社の営業許可証持参

申請から15営業日程度で取得可能となります。

3.中国のビザ取得は煩雑で時間がかかる

 上記の手続きを経て、中国国内での就業に必要な「工作許可証」と「居留許可証」を取得することが可能です。
 但し、この指南をご覧いただいただけでも新規取得手続きはかなり煩雑で、また時間がかかることがおわかりかと思います。必要な期間の目安は最短でも3ヶ月半程度になりますが、これは書類に不備等がなく、あくまでも最短で進んだ場合です。
 また中国ではここに書いたような手順と書類以外にもさらに書類の提出を要求されたり、地域や窓口によって対応が変わったりということもよくあります。
 これらの点も踏まえて、中国での就業が決まったら時間の余裕を持って対処するようにしてください。

 尚、弊社ではビザの取得代行サービス(有料)も行っております。メール等でのご質問、ご相談は無料にて対応しておりますので、ご依頼、ご質問その他はお気軽にお問合せください。

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