鈴木恵TRIO / come here my dear 絶賛リマスター中。
今、絶賛リマスターしています。96kHzに戻ってマスタリングし直したら、奥行きもダイナミクスも高音域の繊細さも、何もかも変わりました。音にこだわる方には朗報をお届けすることが出来そうです。乞うご期待。
この作品のマスター、実はCD用に作ってます。これはマスタリングの段階で、エンジニアの浅田くんと徹底して相談をしているんだけど、ユーザーがCDを聴くシーンの変化を柔軟に考えているんですよね。
CDの再生機は何を使っているか?この多数派に向けて音を作りあげるべきだとは思ってて、そうなると現状、盤の需要は、例えばカーCDとかパーティーのときのCDJとか、あるいは民生用CDラジカセ、要は大ボリューム系が主なんですよね。CDウォークマンすら誰も使ってない。
そんなことを考えつつ、音圧はツッコミ気味に入ってます。あの音数であれだけ音圧入れれるのはエンジニアの高いスキル。だから例えば、星野源〜come here〜と曲を繋いでも何のストレスもないことでしょう。
自分なりのこだわりとどこに手間暇お金をかけるかのお話。
CDは大好きですよ。だからリリースしているんです。ジャケットや歌詞カードという普遍的な作品があるわけだから、むしろジャケットに、デザインにお金を払うべき。だからこれからもCDは作っていくだろうし、CD時代は終わったなんて、全く思ってない。CDに価値や使い勝手を見いだす時代なんだと思う。現に僕は移動中のカーCDを聴くけど、助手席にばら撒いてあっても、拾ってさっと聴ける。レコードならゆがんじゃう。会社や学校のカバンにはいるコンパクトなディスクだし、良いばかりだ。
ただ再生機の生産は減ってきてるのは確か。そもそも高度成長期はレコードプレーヤーというハードを売るためにレコードというソフトを作っていたわけだから、今の時代に置き換えるとCDは完全に供給過多ではあるんだよね。
ましてや良い音を良い機材で、って方は、高音質配信、アナログへ移行してます。ユーザーのスピードは早い。今更僕が話すことでもないわね。みんなが言ってますよね、この手の話は。こんなこと今言ってる時点で僕が時代についていけてない。
あと、こんな事例も。今海外では、旧作をアナログ化してるって動きがある。新作でなくて、旧作を重量盤でリリースしてる。例えば、プリファブの旧作とかバンバン出てる。この動きはアナログ好きのためとか一過性のブームじゃなくて、この世に作品として残す、という動きをしてるそうだ、ってバーのマスターに聞いた。
そして、今や全世界、一人一台、スマホという最高に良い音で聴けるプレーヤーを今その手に持ってるという訳です。
(スマホって言えば、UNIX系とWindows系のOS戦争の話は面白いよ。いつかライブのMCで話します。お話でライブ終わっちゃいそうだけど)
じゃ、最初から配信やれよ、って言われそうだけど、マスタリングし直しだから、それなりに時間も○○もかかります。
てなことで、新しいマスタの目処がたちました。配信は配信で別のディストリビューションなのでもう少しお時間下さい。
以上、長すぎる前置きはともかく、
「come here my dear」
生まれ変わった音で近々再リリースします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?