選考を前にした"未来のトビタテ生"へ
この記事は、トビタテの選考を前にした未来のトビタテに、3年前に偶然にもトビタテ生になれた僕が伝えたいことを整理したものです。
ですが、トビタテの選考(個人面接、GD、プレゼン)を勝ち抜くための対策・ハウツーが書かれたものではありません。
対策については、「トビタテ 選考対策」「トビタテ 面接」といったキーワードでグッグれば、経験則でたくさんの先輩トビタテ生がブログにまとめているものがヒットすると思います。
ですので、いち早く面接内容を知りたい、どんな準備を具体的に知りたい方はそのような記事を先に読んできていただいた上で、この記事をご覧いただければと思います。
「トビタテという機会が必要な学生が、トビタテというチャンスを掴んで欲しい」
ただその想いで、先に留学を経験させていただいたしがない先輩として、このnoteを通して、未来のトビタテ生、そしてトビタテを含め、何かにチャレンジしようとしている皆さんの背中を少しでも押せればと思います。
P.S.
ちなみに僕は、ちょうど三年前のトビタテ4期/多様性人材コースの選考を受け、採用をいただいた、トビタテ4期生です。
二次面接のプレゼンに向けて、こんな大そうな資料を作成していたのも今では懐かしいですね。笑
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前置き長くなりましたが、この記事の本題に入っていきたいと思います。
この記事で伝えたいことは、次の二つです。
1.大切なのは、留学の”中身”よりも自分の”中身”
多くのトビタテ生に共通すること。
自分の好きなことや専門分野、特に自分を語る、表現するのが大好きで、たまに話をモリモリ詐欺してしまうところがあります。(個人的見解です。)
二次審査を受ける皆さんの場合は、一次通過の時点で、通過者の留学計画(なんのために、どこで何をする留学か)は確実に評価されています。ちなみに、各期で倍率は変化しますが、一次通過の時点で、残りの倍率は2倍ほどと言われています。およそ二人に一人は合格する状況ですね。
そんな二次選考で、何を評価されるのだと思いますか?
それはズバリ、その留学計画で留学する”人物”が評価されるのです。
(もちろん、留学計画に関する質問等もありますので、一次提出した書類に記載した内容も自分の言葉で伝えられるような準備も必要ですね。)
わかりやすいシチュエーションとしては、全く同じ留学計画の二人の候補生がいて、どちらを採用するか。留学の中身が同じなのだから、あとはそのもう一人よりも自分がこの計画で留学に行くのにより相応しい人物であるとアピールできるかどうか。まさにこんな状況ですね。
こんな場面は、何百人が通過するトビタテでもほとんどないシチュエーションだとは思いますが、結局自分という人物をどのようにアピールしていくかが大事なわけです。
留学に行く自分の”中身”をアピールするために、大切にして欲しいポイントが次の5つです。
熱意 留学やその先の目標の実現に対する想いの強さ
好奇心 何事に対しても失敗やリスクに囚われない原動力
独自性 物事への見方・考え方にその人ならではの視点を持つ
一貫性 言動に筋の通った軸を持つ(留学を目的達成の手段に)
実現可能性 留学での目標達成に叶う人間性、姿勢
その中でも、個人的に一番大切だと思うのが、
「留学に行きたい」という想い(熱意)です。
その想いを伝える上で、「なぜ(自分が)留学しなければいけないのか」「その留学がなぜ今なのか」について、自分の中で答えを持っておくといいかもしれません。
最終的に精神論にはなってしまいましたが、これに尽きると思いますし、その想いを言語化し、他者に共感してもらることは選考に限らずとても大切なことだと思います。
面接本番では、留学計画以上に、自分の”中身”を全力で伝えて来て下さい。
2.留学は”目的”ではなく、”手段”として考えよう
上記の自分の”中身”をどのように伝えるか、このタイトルの通り、それは留学を”手段”として位置付けられるかどうかだと思います。
個人的な見解として、トビタテ生がトビタテ生である理由の述べると、「すごい経歴/経験を持っているから、留学計画がしっかり練られているからではなく、自分の好きなこと/やりたいことを話す姿がキラキラしていて、その留学の先にビジョンがあるから」だと思っています。
そこでまず、前提となる僕の考える「留学」の定義は次の通りです。
留学とは、「海外というフィールドでしかできない / でこそできる、将来に対するGAPを埋めるための手段」。
ここからは、この留学を目的ではなく、手段とするための一つの思考整理の方法を共有させてもらいたいと思います。下の図が、それを図式化したものになります。
未来のトビタテ生の皆さんは、是非この後の手順に沿って、自分の「留学」を照らし合わせてみて下さい。(実際、紙に図式と言葉を書き起こしていくと、よりアウトプットとして期待できると思います。)
①将来
将来、あなたのこれから(留学後)をイメージして下さい。
ここで考えて欲しい問いは次の二つです。
Q1.あなたが実現したい社会とは。
Q2.その社会の実現に、あなたはどのように役割を果たすのか。
ポイントは、自分の創造する未来に対して、社会の姿と自分の姿の二軸で言語化できることです。
この問いの回答が、留学を手段にするためのスタート地点になります。
②現在
現在、あなたの今をイメージして下さい。
ここで考えて欲しい問いは次の二つです。
Q3.(Q1の回答に対して)現在の社会の現状、課題とは。
Q4.(Q2の回答に対して)自分に足りないものとは。
ポイントは、将来に対して現在どのようなポジションにいるかを見定めることです。
そして、以下の「③留学」へと接続していくために大事になるのが、自らの「将来」に対して、現在の社会/自分との距離感(差=GAP)を把握することです。
③留学
最後に、留学についてです。
ここまで整理してきたものを元に、以下の問いを考えてみて下さい。
Q5.(GAPに対して、)あなたが実現するべき留学とは。
この問いの回答こそが、今回あなたがトビタテの提出書類に記載した留学計画そのものであるはずです。
あなたは、このGAPを埋めるために、留学でどこで何をして、その経験から何を得てくるのでしょうか。
是非、改めてご自身の留学計画を振り返ってみて下さい。
ここまでで、ある程度あなたの留学は、「留学すること」が目的ではなくなっているはずです。
ですが、本当に留学を手段とするために、もう一歩踏み込んで下の二つの問いについて考えてみて下さい。
Q5-1. (GAPに対して)この留学で、経験できること・できないこととは。
Q5-2. (GAPに対して)留学後の次なるステップとは。
まず確認しておきたいのが、
今回の留学があなたの未来に近づくものであって、あなたの未来を実現させるものではないはずだということです。
そんな留学だからこそ、考えなければいけないのが、留学で目指す位置を定めることです。上記の図でいえば、「未来と現在との間のどこに留学が位置付けられるのか(どこに位置付けるのか)」ということです。
つまり、「留学に行って終わりではなく、留学後をどのようにイメージするか。」が大事であるということですね。
終わりに
さて、ここまで整理していただくと、自ずと提出した留学計画が自分のものとして言語化できるようになっているのではないかなと思います。
あなたの留学計画は、あなたの未来を実現させる(目的)ための「手段」となっていたでしょうか。
もちろん、トビタテや留学がすべてではありません。
ですが、ここまでで整理してきたように自分と向き合い、将来を試し書きする機会は学生にとってとても大切でいい機会だと思います。そんなリアルな機会がトビタテの選考では経験できます。(なので、よく後輩には、「自分のためになるから、とりあえずトビタテの書類書いてみて。応募するかはそれから考えればいいから。」とよく言ってました。)
是非、本番では、そんな経験できることを楽しみながら、自分という人間が、留学を手段としてその先のビジョンを持った、”留学行きたいマン”であるんだということを表現してみて下さい!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
読者の皆さんの吉報を、同じトビタテ生として楽しみに待っています。
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