映画「ホーリー・マウンテン」


 アレハンドロ・ホドロフスキー監督による1973年の映画。日本では1988年に公開。

https://www.youtube.com/watch?v=zerBaxPbA94

 アレハンドロ・ホドロフスキーはいわゆるカルト映画(一部に熱狂的なファンを持つ映画)を撮る人で、「ホーリー・マウンテン」は3度目に制作された映画である。

 ストーリーはあるようで無いようなものだが、一応。


 主人公(?)は、キリストに似た風貌の男。いろいろあって(自分のキリスト像を大量に作らされたり、その像を食べたり、娼婦に追い回されたりする)、ホドロフスキー演じる「錬金術師」に会い、8人の仲間たちとともに「ホーリー・マウンテン」へと向かうのであった…。

 と、ストーリーを書いたものの、結局見てもなにがなんだかわからないまま終わってしまう映画である。キリスト教、錬金術、西洋から見た仏教観(東洋観といってもいい)、エログロ、狂気、そういったものをミキサーに入れて出したような。これを「カルト映画」とか「アート系」と言ってしまうのは簡単だけど(それにしても下ネタが多い)…。

 例えば、錬金術師に出会った主人公が引き合わされる「8人」だが、どれもこれも怪しい人物。例えば、ある「警察署長」は少年の睾丸を1,000個集めてたり、「芸術家」の作る芸術はエロ丸出し、しかも前衛芸術だったりする(前衛芸術だから悪いってわけじゃないが)。


 見終わったあとに「どうしよう」と思ってしまう映画だけど、今ぐらいの季節に家の中で、冷房を効かせながらぼんやり見るのがいいかもしれないです。あと絶対に家族と見ちゃだめ、一人で見なさい(笑)。

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