待ちわびたあの曲に再会した話
静かに息を潜めるかのように、箱の中で再び解き放たれることを待っていたその曲は、
待ちわびたとでも言わんばかりに、
それはそれは眩しいくらいに輝いて再び私の前に現れた。
ついに一昨日、オーラスを終えた
「We're timelesz LIVETOUR 2024 episode 0」
胸が張り裂けそうになるくらいに彼らの想いが伝わってくるツアーだった。
芽生えた感情は山程にあり、いくらでも感想を述べられる。
ただ。私が真っ先に
"書きたい" と思ったのはただ1つ。
ある1曲だけ。
これから書く1曲に私の全エネルギーを注ぐため、それ以外の曲についてはたぶん書かない。諦める。きっと他の方が書いてくださると思う。お願いします (え)
だって。どうしても、私は、
この曲だけには向き合わなくてはならない。
「IF YOU WANNA DANCE」
まさかこの曲について、また綴れる日が来ようとは。
このような形で、また綴ることになろうとは。
よく知るFFさんはご存知かと思うが、
Xを始めたとき、友達探しのポストに「IF YOU WANNA DANCE」=通称"イフワナ"
について重ための文章を添付する位には、私はとにかくイフワナに並々ならぬ想いを抱えながら生きてきた人間である。
たった1曲の話ではあるとはいえ、
私からすると、今回の披露から、
<いかにSexyZoneが5人の未来を大切にしてきたか、信じてきたのか>
を強く感じられずにはいられないのである。
(といったんここで。
自分の想いを少しでも消化したい面も強くあるが故、拙い文章となることが予想されるがどうか自由に書かせてやって下さい。
そして、個人的解釈にまみれた、いちヲタクの感想でしかないこと初めにお伝えしておきます。
違うと感じる人もいるだろうから、そのときには何も言わずそっと画面を閉じてくださいな…)
では改めて。
イフワナ"とは、
いったいどういう曲なのか。
言わずもがなデビュー当初によく歌われ、
愛されてきたことで知られている楽曲だ。
ツアー内で、
最初に披露された2012年から
最後に披露された2016年頃までを目処に
改めて整理してみる↓
※比較対象に、当時同じ位よく歌われた曲とともにまとめてみた。
ここで判明するのが、
全アルバム曲及びカップリング曲の中で、
イフワナは、
(「スキすぎて」「Withyou」に並ぶ)
"ツアーで最もセトリ入りしていた曲だった"
ということだ。<※1>
さらに。
イフワナに関していえば、
例のあの体制が色濃かった時期のツアーではセトリから外されている
= (イコール) 5人で思いきり披露できる環境の時だけに限り、大事に披露されてきた
ということでもある。<※2>
―――私が探す限り、そんな曲は他にない。
感覚的に他と違う曲なのは分かってはいたが、いざ調べてみて、いかに特別な曲だったのかを再確認し、胸が熱い。
~┄~┄~*~┄~┄~┄~┄~*~┄~┄~
ちなみに。
同じくらいよく歌われた、
・スキすぎて
・With you
・勇気100%
などは5周年以降でも歌わるれことが増え、
結果的に披露されてきた回数としてはイフワナを超えて数字を伸ばしていくわけだが、
5人時期に固執することなくそして直近も定期的に歌われてきたという点で、
これらの曲はイフワナとは異なる違う立ち位置の曲になっていったと感じている。
めちゃめちゃ余談だが、
・I see the light ~僕たちのステージ~
・Knock! Knock!! Knock!!!
もどちらかと言うと、イフワナと近い部類の曲だと私は認識している。
~┄~┄~*~┄~┄~┄~┄~*~┄~┄~
さて、話を元に戻して。
これは当時ファンだった人なら共感してくれる人がいると思うのだが、
イフワナは、
イントロが流れると会場の空気が変わる。
"盛り上がってるな"
"好きな人が多いな"
ということが、身体がゾクゾクとするから細胞レベルで分かる。
はっきりと肌で感じられる。
そういう曲だった。
そしてそれはメンバーも感じていたと思う。
※その頃の会報を読み見返すと、メンバーの発言からもイフワナが人気曲であると認知されていることがうかがえる
(前にXに載せたものと同じことをしつこく書いてしまうけれど、)
この曲の何がそんなに特別かって、
当時可愛くてキラキラ系のパフォーマンスが多い中で、イフワナは数少ないカッコイイ系代表曲と言えるくらい、その場の雰囲気をガラッと変える破壊力をもつ曲で。
まだ"セクシー"とは決して言えない小さな可愛い彼らが、一生懸命に少しだけ背伸びをして精一杯に"セクシー"を表現する姿は、
愛おしいと感じると同時に、将来が楽しみになる曲だった。
それがイフワナの最大の魅力であったと言ってもいい。
"10年先の姿を想像せずにはいられない、
今と未来をセットで楽しむ曲"
それがイフワナ。
そしてそれは〝未来のSexy Zoneに想いを馳せること〟を意味する。
大人になって披露するその時を想像せずにいられない、Sexy Zoneの未来を想像せずにはいられない。そんな曲。
そんなイフワナに、ある時転機が訪れる。
1thコンサートから歌われ、大人気となり、5人で大切に歌ってきた曲。
それなのに。
そんな曲だからこそ。
いっさい歌わなくなった。
あんな人気曲を突然やらなくなるなんて、
そこに意図がなければ不自然なくらいに、突如セトリから外しはじめた。
しかも2017年は5周年。
アニバーサリーイヤーといいうタイミングにわざわざ外してきた。
With youやHigh!High!Peopleは入れているのに。1番歌ってきたイフワナを外した。。
それは、
―――あえて、意図的に歌うのをやめた。
というのが、当時から今日まで変わらぬ私の解釈だ。
ここからは少々個人的解釈が大きくなってしまうかも知れないが、イフワナは
"来たるべき時に歌うべく、あえて大事に封印し今日まであたため続けてきた曲である"
と、けっこう大真面目にそう思っている。
(実際に体感したことがなくても、
同志であるヲタクならこれは感覚的に分かって貰える気がするのですが、
〝記念すべき時に久々に歌われて感動する〟
〝メンバーとファンにとってたまらない渾身の一曲〟
が世の中には存在する、この感じ分かりますかね…)
歌わなくなる直前。2016年のLIVEのとき、
「ちょっと寝かせてくれた方が嬉しいかも…
いったん封印させて、きたるべき時に解禁してほしい大事な楽曲になりそうだなぁ」
と私はふと披露されるイフワナを眺めながらそう思っていた。
"まあ、そんなこと私が思ったところで意味ないか"と思っていたら、その次のツアーから一切やらなくなった。
完全なる妄想かも知れないが、彼らも私と同じことを感じてそしてその考えのもと、
"やらなくなった"のではなくて
"あえて封印した"可能性は充分にあると勝手ながら考えている。
(嵐などジャニーズ育ちの彼らなら、そういう心を持っていそうなことだし)
ちょっと変に聞こえるかも知れないが、
封印されたことは個人的にはちょっと嬉しかった。大事にしてくれた気がして。
もし本当にそうだったならば。
解禁するタイミングは、本来、10周年やドームに焦点を置いていたと思う。
だけど…
5人揃わなかった。
5人でできるツアーがついになかった。
ギリギリまで粘ったのだと思う。
披露したかったとしても、たぶん、できなかった。
封印したのなら解禁するときは、5人で披露してこそ意味がある。
ここまで読んでくれた方は嫌でも分かることだろうと思うが、
私はとんでもなくイフワナにものすごく熱量をもってしまっている。
かっこいいから懐かしいから好きとかいうことではなく。(もちろんそれもそうだけど)
大好きとかいうより、もはや愛。そして夢だった。
大人へと成長し、夢を叶え、5人で大きな舞台に立つ姿を、
"イフワナ"という曲を通じて、勝手ながら想像してしまっていた。
もう5人で披露する姿はきっと二度と見られないのだと悟った2022年から私は亡霊になっていた。
たぶん、初めてイフワナを見たその時から私は、
今目の前にいる彼等と、未来の彼等をセットで見比べながら"大人になったね…"と言っていつか嬉し泣きする日なんてものを求めていたのかも知れない。
ドームで。国立で。世界のステージで。
正直、全部想像してしまっていたから。
少なくとも私は。
想像してしまっていたから…ーーーー
時は経ち、
「We're timelesz LIVETOUR 2024 episode 0」
私的初日である、横アリ7/20夜。
あの瞬間のことは二度と忘れないことでしょう。
始まる前のあのダークな空気感。高揚感。
イントロが鳴るよりも先に、、
もう、、
すぐに、、
空気で、、、。
わかった。
この感覚知ってる。あぁ懐かしい。。
始まる前のこの独特な空気。
静けさや悲鳴が。いっきにあの頃が蘇った。
〝どうしよう、イフワナが披露される……〟
そう思ったのとほぼ同時に、
〝このタイミングで…ああ…そんなに大事な曲だと認識してくれていたのか。ほんとうは5人でやりたかっただろうに〟
というのがまず最初に思ったことだった。
今回のツアーは、timeleszとしてのお披露目の場であると同時に、オリジナルメンバーでできる最後のツアー。
つまり「SexyZoneのメンバーとしてでしかできない曲があるとするなら、ここで披露するしかない」というツアーでもあった。
パンフレットのインタビューでもその点について汲み取れる発言があるように、セトリの中には、そういう意志のもと入れたのではないかと感じる曲がいくつかあった。少なくともイフワナはその内の一曲だと私は思う。
こんなにあたためてきたのに、
運命によって今このタイミングで披露せざるを得なかったであろう事実に、
切なくて、
悔しくて、
優しくて、
嬉しくて、
熱い気持ちになった。
どれだけ5人でやりたかったのだろうと切なく、ついに出来なかったことが悔しく、
求める一定のファンがいることも知っていてやると決めてくれたであろうことが優しく、
SexyZoneの楽曲をファンがそうであるようにメンバーが愛していることが感じられて嬉しく、
SexyZoneを大切にしていることがよく伝わってきて胸が熱くなった。
~~~~~~~~~~~~~~~
"ンダンッ ダンッ ダンッ"
大好きな音が、流れた。
あんなにこの日を待っていたのに。
このような形でイフワナに再会してしまったものだから、涙で前が見えない。
勿体無い話が、途中までほとんどちゃんと見ることができなかった。
だけど、気を確かにし、後半部分で当時の振付のままで踊っていたことと、あの高い原曲キーのまま歌っていることだけはちゃんと分かった。
あの頃のまま輝いていて、
いやむしろもっと輝きを放ち、
大人になったからこその魅力で溢れ、
最高にかっこよくて美しくて色っぽい、
私の大好きな大好きなイフワナの世界が私の目の前にいま、確かに広がっている。。
たぶん周りがびっくりするくらい泣いていたんじゃないかと思う。
イフワナにこんな重たい愛を全員が抱いているわけではないだろうし、周りからしたらなんのこっちゃだったと思う。泣き崩れてしばらく動かないし。
(周りを気にする余裕なんてそれこそなくて覚えてないけど、ご迷惑だったら本当に申し訳ない)
〝本当は5人の姿が見たかった〟という気持ちが半分と、
〝大好きなイフワナを披露してくれて本当にありがとう〟という気持ちが半分。
5人揃っていない、3人のイフワナ。
姿としては3人で披露しているけれど、魂としては5人で披露しているように見えた。
……なんて言うのはあまりに綺麗事すぎるかもしれないけど、そんな風に思うことができた。思わせて欲しい。
正直、イフワナ亡霊だった私が成仏できたかというと何とも言えない。
でも披露するなら今回が最後の機会だったと思うし、見ることができて本当によかったと思う。披露してくれてありがとうと言いたい、本来望んでいた形ではなかったとしても
「…できてよかったよね」
と、メンバーには言いたい。
もうやってくれるかどうかなんて分からないし、なんとなく二度とやらない可能性があるとも私は感じていたので、翌日の自分的オーラス公演では、死ぬ程目に焼き付けた。
(やってくれるかも知れないけれど、それは私が見たかったものとは別物だから。そういう意味でも私にとっては最後のイフワナだから。)
イフワナを聴くといまも私の心は高まりたまらなく愛が溢れる曲であることに変わりはない。けれども、今となっては泣いてしまいそうで。実際涙が出てきてしまう、たぶんしばらくは涙が止まらない。
でもそれは、決して切ないからというだけの単純な話ではない。
5人がいかに5人を大事にしてきたかを象徴するかのようで……むしろ意思の強ささえ垣間見える、5人の価値がかえって強調されているからこそであり、切ないけど素敵だからだ。
もちろん宝箱に入ることとなって、そりゃ正直やっぱりやっぱり惜しい。
だけど儚いからこそ時に美しさを増し、彼等の輝きはより特別なものなのだと思うこともできる。それを改めて実感した1曲。これがこのツアーで披露されたイフワナへの私の想いである。
(最後に)
イフワナはこういう曲ですなどと押し付けるつもりなど、まっっったくないし言うつもりもない。
〝イフワナを実はよく知らないな…〟とか、
〝なんでイフワナイフワナってみんなこんなに盛り上がってるんだろう?〟
と思っている人の誰かの目に止まって、
〝こんな激重な愛をいだく人がいるような曲なのか…!〟
くらいに思って下さる方がいれば、もう充分です。
私自身の気持ちを整理するために書いたような自己満でしかない記事を読んでくださったて、本当にありがとうございます。
もし共感してくれる人が少しでもいらしたらこんなに嬉しいことはないです。
えーーっと。なんだかこの記事ちょっと重めになっちゃったか??笑
ちょっとふざけようかな??笑
実際どうかはさておき、
「世界一イフワナを愛するイフワナ大好き人間協会の会長です」
って言ってみてもいいかなぁ?!笑
(やめなさい、言い過ぎ。調子に乗らないで下さい。)
timeleszにも、
そんな思い出が生まれる曲が、
これから先たくさん増えていくといいな。
増えますように。
それぞれ歩む道の先で。
私が愛し、夢みた、5人全員の願いが、
ちゃんと叶いますように。
2024.8.27
ももキャンディ
<注釈>
※1…シングル曲を除外した、アルバム内オリジナル曲およびカップリング曲での比較。
ツアー単位ごとのセトリ入りした数につき、累計披露数とは異なる。
なお、日替わりでのセトリ入りも除外。
※2…ソロコンサートは除外。
Sexy Zoneとして回っていたツアー内での検証結果とする。