一条天皇辞世「君を置きて」の「君」は誰を指すのか?
一条天皇の辞世は本によって異なる。
露の身の草の宿りに君を置きて塵を出でぬる事をこそ思へ
露の身の風の宿りに君を置きて塵を出でぬる事ぞ悲しき(『権記』)
秋風の 露の宿りに君を置きて塵を出でぬることぞ悲しき(新古今)
露の身の仮の宿りに君を置きて家を出でぬる事ぞ悲しき(『栄華物語』)
露の身の風の宿りに君を置きて遠く出でぬる事をしぞ思ふ(『古事談』)
露の身の風の宿りに君を置きて塵を出でぬる事・・・(『光る君へ』)
とはいえ、「君を置きて」は全てに共通している。
この「君」につては、
①藤原彰子説(藤原道長『御堂関白記』)
②藤原定子説(藤原行成『権記』)
③家族の誰か説
がある。
5/23 一条天皇、病気の兆候
5/25 大江匡衡の易占。一条天皇、譲位を決意。
5/27 一条天皇、東宮との対面を希望。
一条天皇、藤原行成に説得され、次期東宮を敦成親王に。
6/13 一条天皇、退位。三条天皇、即位。敦成親王、立太子。
6/14 一条天皇、危篤。
6/19 一条天皇、出家。一条法皇に。
6/21 一条法皇、辞世を詠む。
6/22 一条法皇、崩御。
7/ 8 一条法皇、火葬。
記事は日本史関連記事や闘病日記。掲示板は写真中心のメンバーシップを設置しています。家族になって支えて欲しいな。