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Reco's Diary 2025/1/18 花魁
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【花魁】
遊女の階級は時代によって異なる。
初期の吉原では、最上位が「太夫」で、次が「花魁」だったという。
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「太夫」と聞くとすぐに「小梅太夫」、いや、「地獄太夫」が思い浮かぶが、彼女は室町時代の大阪の人で、吉原とは関係ない。
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「高級遊女」といえば、三浦屋の高尾と小紫、扇屋の滝川と花扇、松葉屋の瀬山と瀬川が有名である。『べらぼう』の花の井は5代目瀬川のことで、安永4年(1775年)に鳥山検校に1400両で身請けされた。
山東京伝は、松葉屋の瀬川について、書道、茶道、香道、和歌、琴演奏の達人だと記しているが、残念ながら、どの瀬川なのかは不明である。(瀬川は九代目まで、9人存在した。)
吉原に出入りできた商人は、小間物屋、貸本屋、易者、卵売りで、貸本は遊女に教養を身に付けさせるために必須だったという。
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希望者の風俗店への紹介料で、5年間で70億円稼ぐという現代の風俗スカウトマンは、希望者を「スーパーブラック」「ゴールド」などとランク分けしていたという。顔、心、風俗の観点別評価であろうか? 総合的な相対評価ではなく、絶対評価であろうか?
余談ではあるが、カメラマンとしては、「いいモデル」とは、顔とスタイル(容姿端麗)、心(喜怒哀楽の表情が出来る)、風俗(自分に似合う衣裳を着こなしている)であり、「撮影」ともなれば、これに「撮影テーマにあった表情、衣裳、小物、背景」が必要となる。
女衒(江戸時代の風俗スカウトマン)の遊女の候補者選びのポイントは「顔」で、1に目(「糸屋の娘は目で殺す」)、2に鼻筋が通っていること、3に口(おちょぼ口であること)、4に生え際だという。(浮世絵で言えば、目、鼻筋、口は絵師の腕であるが、髪の毛の生え際は彫り師の腕の見せ所である。拡大すると、その技術の凄さが分かる。)
肌は、今なら色白最強(「色の白いは七難隠す」)であるが、凝固した油のようにプルプルしているのがいいという。ようするに抱き心地の良い餅肌がベストということである。
歯は瓠犀(こさい。ひさごの種)=歯並びのよい歯が良い。今は前歯がボロボロだと覚せい剤使用の疑いが持たれるけど、歯の形成不全は、先天性梅毒の可能性がある。
遊女は、忘八(妓楼の経営者)の好みの女性を集めるためか、遊女屋によって特徴があり、同じような顔が揃っている店や、大きなお尻の女性が揃っている店などがある。(体型については、今の男性は「胸派」と「尻派」に分かれ、「ボン、キュ、ボン」の峰不二子体型であれば、どちらの需要も満たせるが、当時の遊女は皆さんやせていて、胸の大きな女性は少ないので、お尻の大きさや形が重要だったかと思われる。)
「親指の口伝」(指切り?)や漢方薬「刀豆(タナマメ)」「臭橘(カラタチ)」を使った秘術(癲癇の見分け)もあり、遊女を選び(探し)は慎重に行うが、それでも高級遊女のように「顔」(容姿)と、「心」(張り=意地、心意気、プライド)と、「風俗」(ファッション。髪型、衣裳、小物(アクセサリー)と着こなし)の三拍子が揃っている者は少なく、どの遊女にも長所もあれば、短所もある。
「人ある中に人なし」(人はたくさんいるが、頼りになる人は見つけ難い)という諺があるように、遊女はたくさんいても、自分に合う遊女は少なく、マッチする遊女は尊い存在ではあるが、お江戸は広い。客の好みも「蓼食う虫も好き好き」「捨てる神あれば拾う神あり」で、客は自分に見合った遊女を見つけられるのである。午後6時に「夜見世」が始まり、4時間後の午後10時ともなれば、どの遊女にも客がついているのである。これがお江戸の吉原である!!!
吉原の遊女の特徴は「張り」である。今風に言えば「突っ張り」か。
「顔」は京都の島原の遊女、「心」は江戸の吉原の遊女(の「張り」)、「風俗」は長崎の丸山の遊女が良いと言われているが、提供される料理のおいしさや、宴会芸の楽しさは大坂! 楽しめる大坂の揚屋が無双状態であると大坂の風俗ガイド本にはある。
京島原の女郎に、江戸吉原の張りを持たせ、長崎丸山の衣裳を着せ、大坂新町の揚屋にて遊びたし。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1226378/1/252
【近況報告】
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