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『家忠日記』に見る「信康事件」

1.『家忠日記』

 深溝松平家忠(1555-1600)の日記『家忠日記』(天正5年(1577)~文禄3年(1594)。全7冊)は、戦国武将の生活を知る上で非常に貴重な一次史料である。駒澤大学のHPで公開されているが、読みにくい上に虫食いもある。また「日記」というより「メモ」であり、超簡潔で意味が分かりにくい。しかも聞いたことのない人名や地名が続出する。(西尾市の郷土史家さんが現代語訳をされたが、高価で手が出ない。)
https://www.hi.u-tokyo.ac.jp/publication/syoho/02/syoho0002-iwazawa.pdf
https://bunka.nii.ac.jp/db/heritages/detail/432922

 なお、松平家忠の孫・松平忠冬による『家忠日記増補追加』(全25巻)がある。
https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100065068/1?ln=ja

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