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尾張国の注目すべき神社

■式内社

※全121社(大社8社&小社113社)
◆大社8社一覧
・中島郡 大神神社   :大神神社    (一宮市花池)    三輪氏
・中島郡 太神社    :大神社     (一宮市大和町於保) 多氏
・中島郡 真墨田神社  :真清田神社   (一宮市真清田)   尾張氏
・丹羽郡 大縣神社   :大縣神社    (犬山市宮山)
・愛智郡 熱田神社   :熱田神宮    (名古屋市熱田区神宮)尾張氏
・愛智郡 日割御子神社 :日割御子神社  (熱田神宮摂社)
・愛智郡 孫若御子神社 :孫若御子神社  (熱田神宮摂社)
・愛智郡 高座結御子神社:高座結御子神社 (熱田神宮摂社)   尾張氏

■一宮制下の神社


一宮真清田神社   (一宮市真清田)
    大神神社    (一宮市花池)
二宮大縣神社    (犬山市宮山)
三宮熱田神宮    (名古屋市熱田区神宮)
総社尾張大国霊神社 (稲沢市国府宮)

■その他の神社


津島神社(津島市神明町):全国約3千社ある津島神社&天王社の総本社
尾張神社(小牧市小針):「尾張」地名発祥地「小針」
晴明神社(名古屋市千種区清明山):安倍晴明の屋敷跡

 尾張国は、平野部とその周辺の山間部、そして、知多半島に分かれる。
 平野部は古墳時代に尾張氏が開拓したと言われている。その尾張氏の祖は、尾張国一宮・真清田神社の御祭神・天火明命(天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊)であり、八岐大蛇に乗ってやって来られたので、尾張国は8郡に分かれたという。
 尾張氏の本拠地の地名が「小針」(尾張神社の鎮座地)であったので、国号が「尾張」になったというが、異説もある。後に尾張氏は高蔵(尾張戸神社の鎮座地)に移り、最終的には愛知県の「愛知」の由来「年魚市潟」がある年魚市県(鳴海~松炬島~火上山)を本拠地とした。
 国府は中島郡に所在したことは分かっている。詳細な場所は分からないが、地名から、
・稲沢市松下国衙
・稲沢市国府宮国衙
・稲沢市下津町東国府/西国府
にあったと想像されている。国府は総社(稲沢市国府宮)の近くにあったと思うが、地名が残っているということは、(災害等の理由で移動して)複数ヶ所にあったのかもしれない。(三河国府も遠江国府も水害により移動している。)いずれにせよ、古代の尾張国の中心は、名古屋市ではなく、稲沢市であった。
 知多半島は明治用水がひかれるまでは不毛の地であった。水が無いので、人口密度が低い。尾張国には式内社が121社あるが、広い知多郡に式内社は入見神社、阿久比神社、羽豆神社の3社しかない。

■気になる神社

 個人的に気になっているのは、
・『尾張国風土記』の富檻山(白鳥神社)
・『尾張国風土記』の玉置山(道主命を祀る神社)
である。

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