『全領域異常解決室』について思った事
蛭児の正体は、内閣官房国家安全担当審議官・直毘吉道で、
蛭児の目的は、修理固成(日本の建て直し)で、その方法は、
①人間を守る神々の排除(黄泉送り)
②堕落した日本人の排除(集団自殺)
である。
蛭児=創造主であれば、
・人類を全滅させ、新たにアダムとイブを創造する。
・ノア一家を方舟に乗せ、他の人間は水死させる。
・使徒を送り込んでハルマゲドンを起こし、シンジとアスカ以外を殺す。
くらいの徹底した建て直しをすると思うけどね。(蛭児=創造主ではないのだろう。)
───政治的センスがないな。
とも思う。もし蛭児の方法で修理固成がなされたとすると、日本の人口は激減するわけで、働き手が無くて倒産する会社が激増する。(蛭児=AIであれば、人手不足を解消するためのロボットの設計図を一瞬でかけると思うが。)
集団自殺者の選別方法は、「長時間SNSにアクセスしていた人」ということだが、SNSって、さらっと見るだけで、長時間やるのは、スサノオのダメ親父のようにゲームだと思う。そもそも「ネット依存症」の病人を、「ダメ人間」として粛清するのはいかがなものかと。(ちなみに私の説は「蛭児=AIで、SNSに何度も誹謗中傷を書き込んだ人を殺す」でした。)
蛭児の方法で修理固成を成功させ、その理想の状態を継続させるには、江戸時代のように鎖国政策を取り、自給自足の生活を始めるしか無いように思う。あるいは日本国内に自給自足の独立村「蛭児村」を無人島に作るとか、「イエスの方舟」のようなコミュニティ(居場所)を作ればいいと思う。
続編があるのであれば、「蛭児は政治家の秘書で、その政治家を総理大臣にするために、反対勢力を妖怪を使って消していく。それを全領域異常解決室のメンバーが阻止する」って程度の話に収めるのがいいかと。
あと、「神隠し」(神の完全消去)は不敬極まりないので、「黄泉送り」に止めておいた方が良かったと思う。たとえば、月読命は、存在しなくなったわけで、月読命を祀る神社の宮司さんは泣いてると思うよ。「黄泉国に監禁している」でも不敬だと思うが。
不思議に思うのは、火防で知られる全国の秋葉神社の神が火之迦具土神な事だ。大国主命には「国造り」という立派な功績があるので神にふさわしいが、火之迦具土神は生まれてすぐに父・イザナギに殺された神である。完全消去されたのか、黄泉送りにされたのかは知らないが、生まれてすぐに殺された神を祀るというのはどうなんだろう?(蛭児についても生まれたものの葦舟に乗せられて流されており、死んだのか、生きて何か業績を残したのか分からない。)
『全領域異常解決室』についていえば、殺された火之迦具土神や大宜津比売神を他の神同様に登場させるのはどうかと思った。
あと、生嶋未琴(市寸島比売命)と、宇迦之御魂神の父神・建速須佐之男命(佐野速男)の扱いの差が気になったが、佐野速男は(意識不明で入院したので保護されるだろうと思ったが)近所の人の通報で保護されたとのことで安心した。神とか超能力者は国の宝であり、他国からも狙われる存在であるので、魔法学校のような全寮制の施設に入れて保護するべきだと思う。教師は、全領域異常解決室のメンバーのような成長した神でよろしいかと。
『全領域異常解決室』を見てると、
・SNSへの誹謗中傷(個人攻撃)の書き込み。
・父親の息子へのDV(家庭内暴力)
と、日本人が悪い人ばかりに思えてきます。
あと、考察者や解説者があまりにも日本神話について知らないことに驚きました。日本人には「『古事記』を読め」とまでは言いませんが、「氏社、産土社、初詣で行く神社の祭神名とご神徳は言えるようにしましょう」と言いたいですね。
「御朱印集め」が趣味の人も、集めた枚数を競うだけ、もしくは「寺社の雰囲気が好きだ」という観光目的で、日本神話や仏教に興味があるわけではなさそうですね。
月読命の
「戦っていた時の頃の方が、まだ人に心があった」
という言葉に戦国武将の美談を思い出して感動した方が多いみたいですが、織田信長は比叡山焼き討ちにおいて僧侶だけでなく、女、子供も殺していますし、太平洋戦争では神風特攻隊(映画『きけ、わだつみの声』)を命じられた若者もいました。
人の心の問題はいざ知らず、今の方が数千倍、いや、数万倍いい時代です。
こういう日本人が嫌いになりそうなドラマを見た後は、外国人の日本人評を聞いて気を紛らわします。