『本朝通鑑』が指摘する「浦島太郎伝説」に似た中国の伝説8話
「読書の秋」であるが、月に1冊以上読む16歳以上の日本人は4割だという。
書店の閉店が相次ぐはずだ。
『本朝通鑑』に「中国の・・・や・・・は浦島太郎伝説と同類の話」とあるが、どれも初耳の話である。「昔の人はたくさんの本を読んでいるものだ」と感心させられた。
たとえば、有名な「洞庭湖の龍女」の話は、「洞庭山へ薬石を取りにいった男が、洞窟に迷い込み、竜宮城に至る。故郷が恋しくなり、帰郷すると長い年月がたっており、9世孫に会う」(『拾遺記』)であり、『本朝通鑑』に載せられているのは「洞庭湖の龍女に竜宮城へ手紙を届けて欲しいと頼まれ、竜宮城へ行く」(『柳毅伝』)の方です。帰郷した浦島太郎に会った真名井御前は浦島太郎の9世孫ですから『拾遺記』の方が似ていますね。
■原文
○今按神仙之說渺茫恍惚不可信也。夫涉海則有蓬菜。登山則有天台。故劉晨阮肇逢天台神女。李少君得海上棗。柳毅伝水府書。琴高子英之鯉躍于水面。黄赭之亀指南于渓路。且令威之鶴集于華表。玉質之柯爛於石室。如此類。大概帰於妖妄。然好奇者之所誇。小説之所云。往往有之。浦嶋子、亦、其類也。加以妖尼之篋、浦嶋知其名。空海用其秘。是其同黨同妄。所謂仙仏同源之説也。不亦誣乎。聖人記異而不語恠。今此浦嶋子頗似涉恠。雖然世俗之所稱。倭歌之所詠既久矣。故姑擧數說。以傳疑而已。其餘俲此云。
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