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ウニ

ウニ(海胆、海栗。「雲丹」の字を充てる時はウニを加工した食品を指す)は、世界に約870種いるが、日本産の食用とされるのは、
・バフンウニ
・エゾバフンウニ
・ムラサキウニ
・キタムラサキウニ
・アカウニ
・シラヒゲウニ
の6種である。

『光る君へ』では、主人公の紫式部が、金属製のスプーンでウニの殻を割る姿が、貝を割るラッコのようで可愛かった❤

※『枕草子』に「御膳(おもの)まゐるほどにや、箸(はし)、匙(かい)など取り混ぜて鳴りたる、をかし」とあるように、当時は金属製の長い匙(スプーン)を使っていたらしい。

 奈良時代、食器は全て床に置かれ、手元から遠い。遠くのおかずを食器を持たずに食べられるように長いスプーンが使用されていた。
→みそ汁はスプーンを使って食していたという。その後、現在のようにお椀を持って直接飲むようになり、スプーンは使われなくなった。
→日本に来た外国人が戸惑うのは、みそ汁を飲みたいのにスプーンが用意されていないこと。外国人にとって食器を持つことはマナー違反である。

さて、「日本三大珍味」と言えば、
・ウニ(ウニの生殖腺(精巣、卵巣)の塩漬け。塩雲丹、汐雲丹)
・カラスミ(ボラの卵巣の塩漬け)
・このわた(ナマコの腸(はらわた)の塩辛)
を指し、より狭義には、
・越前汐雲丹
・長崎野母(のも)唐墨
・三河佐久島海鼠腸
を指す。

「越前ウニ」と言えば、「越前国のバフンウニの塩漬け」を指す。
「ウニ」は俳句では春の季語であるが、春は海水温が低く、海女が潜ってウニを獲るのは海水温の高い夏である。
ドラマでは「今朝獲れたウニです」と言っていたが、雪解けを待って越前国へ藤原宣孝がやって来た時には、まだウニ漁は始まっていないと思われる。


■越前がに


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