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火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)


冬になると空気が乾燥して、連日、火事のニュースが───。

火防の神は、

関東は浜松市を中心に秋葉神

関西は京都市を中心に愛宕神

になります。

秋葉山本宮秋葉神社の「秋葉の火まつり」(防火祭)

 秋葉山本宮秋葉神社の「秋葉の火まつり」(防火祭)は、曜日に関係なく、毎年、
  12月15日 14:30 御阿禮祭
  12月16日 13:30 例大祭
  12月16日 22:00 火まつり(防火祭)
が行われます。

 秋葉神社の「秋葉の火まつり」(22:00~23:30頃)は、秋葉寺の「秋葉の火まつり」(20:00~21:30頃)を見てから行くと、ちょうどいい感じ。

※とにかく暗くて寒いので、懐中電灯と防寒具を忘れずに!
※食事は秋葉寺で五平餅と天狗汁!(精進料理は要予約><)

 秋葉神の正体は、「秋葉山三尺坊」という東の前頭の天狗(修験者)でしたが、明治の神仏分離令や修験道禁止令によって可睡斎の秋葉総本殿と秋葉山舘山寺に移され、現在の秋葉山本宮秋葉神社のご祭神は、京都の愛宕神社からの御分霊・火之迦具土神になっています。

■秋葉紀行

 さて、今日は秋葉の例大祭です。
 そういえば、「秋葉紀行 ~秋葉信仰の聖地へ~」の記事を完成させていなかった><(途中まで書いて、スキも、コメントも、サポートもなく、人気(PV数)もなくて力尽きていたことを思い出しました><)

・秋葉信仰の聖地へ(1)秋葉信仰
・秋葉信仰の聖地へ(2)可睡斎
・秋葉信仰の聖地へ(3)可睡斎の火祭
・秋葉信仰の聖地へ(4)秋葉山
・秋葉信仰の聖地へ(5)秋葉山本宮秋葉神社(下社)
・秋葉信仰の聖地へ(6)里坊「千光寺」
・秋葉信仰の聖地へ(7)大登山秋葉寺
・秋葉信仰の聖地へ(8)秋葉山本宮秋葉神社(上社)
・秋葉信仰の聖地へ(9)新旧「奥の院」
・【秋葉信仰補足】徳川信康生存説
・【秋葉信仰補足】浜松秋葉神社
・【秋葉信仰補足】秋葉山舘山寺

■愛宕神社


 「総本宮」愛宕神社(京都府京都市右京区嵯峨愛宕町。全国約900社の愛宕神社の総本宮)には「八大天狗」にして西の前頭の「愛宕山太郎坊」が祀られていましたが、現在のご祭神は、
・伊弉冉尊(いざなみのみこと)     ※火之迦具土神、埴山姫神の母神
・埴山姫神(はにやまひめのみこと)   ※火之迦具土神の出産時に誕生
・天熊人命(あめのくまひとのみこと)  ※保食神の死体から五穀等を採取
・稚産霊神(わくむすびのかみ)     ※豊受姫命の母神
・豊受姫命(とようけひめのみこと)        ※五穀等、食物の神
の5柱です。(火之迦具土神がおられない><)

「総本宮」愛宕神社は、「火迺要慎(ひのようじん)」のお札で広く知られていますが、戦国マニアには、明智光秀が「ときは今 あめが下しる 五月かな」と「愛宕百韻」(「明智光秀張行百韻」「天正十年愛宕百韻」とも)の発句を詠んだ場所として知られています。

 なお「元愛宕」愛宕神社(京都府亀岡市千歳町国分)の現在のご祭神は、
・火産霊神 (軻遇突智神)        ※「火之迦具土神」の別表記
・伊邪那美神(いざなみのみのかみ)    ※火之迦具土神の母神
・大国主神                ※「国造り」の神
の3柱です。


 よく「往復4時間」って言いますね。リフトとかロープウェイとか欲しいです。

■全国四十八天狗


 48天狗のランキング(番付)は毎年変わるらしい。

暁斎「東海道名所之内 (御上洛東海道)秋葉山」

■火之迦具土神


 イザナギ&イザナミが最初に産んだのが蛭児で、最後に産んだのが火之迦具土神です。
 カグツチとは、記紀神話における火の神[。
 『古事記』では、火之夜藝速男神(ほのやぎはやをのかみ)・火之炫毘古神(ほのかがびこのかみ)・火之迦具土神[2](ほのかぐつちのかみ[2])と表記される。
 また、『日本書紀』では、軻遇突智(かぐつち)、火産霊(ほむすび)と表記される。
神話の記述
 神産みにおいてイザナギとイザナミとの間に生まれた神である。火の神であったために、出産時にイザナミの陰部に火傷ができ、これがもとでイザナミは死去。その後、怒ったイザナギに十拳剣「天之尾羽張(アメノオハバリ)」で首を落とされ殺された。
 『古事記』によれば、カグツチの血から、以下の神々が生まれた。
  石折神(いはさくのかみ)
  根折神(ねさくのかみ)
  石筒之男神(いはつつのをのかみ)
以上三柱の神は、十拳剣の先端からの血が岩石に落ちて生成された神々である。
  甕速日神(みかはやひのかみ)
  樋速日神(ひはやひのかみ)
  建御雷之男神(たけみかづちのをのかみ)
   別名は、建布都神(たけふつのかみ)
   別名は、豊布都神(とよふつのかみ)
以上三柱の神は、十拳剣の刀身の根本からの血が岩石に落ちて生成された神々である。
  闇淤加美神(くらおかみのかみ)
  闇御津羽神(くらみつはのかみ)
以上二柱の神は、十拳剣の柄からの血より生成された神々である。
また、カグツチの死体から、以下の神々が生まれた。
 正鹿山津見神(まさかやまつみのかみ、迦具土神の頭から生まれる)
 淤縢山津見神(おどやまつみのかみ、迦具土神の胸から生まれる)
 奥山津見神(おくやまつみのかみ、迦具土神の腹から生まれる)
 闇山津見神(くらやまつみのかみ、迦具土神の性器から生まれる)
 志藝山津見神(しぎやまつみのかみ、迦具土神の左手から生まれる)
 羽山津見神(はやまつみのかみ、迦具土神の右手から生まれる)
 原山津見神(はらやまつみのかみ、迦具土神の左足から生まれる)
 戸山津見神(とやまつみのかみ、迦具土神の右足から生まれる)
信仰
 771年(宝亀2年)に創祀されたとされる火男火売神社(大分県別府市)は別府温泉の源である鶴見岳の2つの山頂を火之加具土命、火焼速女命の男女二柱の神として祀り、温泉を恵む神としても信仰されている。
 秋葉山本宮秋葉神社(静岡県浜松市)を始めとする全国の秋葉神社、愛宕神社、野々宮神社(京都市右京区、東京都港区、大阪府堺市ほか全国)などで祀られている。また島根県安来市の意多伎神社(おだきじんじゃ)もこの神との関連の指摘がある。
 産田神社(三重県熊野市有馬町)で伊奘冉尊により出産されたとする同神社の社伝が存在する他、花窟神社(三重県熊野市有馬町)には境内に鎮座する伊弉冉尊の御陵の対面に軻遇突智の御陵も併せて鎮座している。先の産所とされている産田神社が軻遇突智の墓所であると言う説もあり、いずれにせよ熊野に非常に縁を持つ神である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

・秋葉山本宮秋葉神社:静岡県浜松市天竜区春野町領家
・可睡斎秋葉総本殿 :静岡県袋井市久能
・秋葉山舘山寺   :静岡県浜松市西区舘山寺町
・「元愛宕」愛宕神社:京都府亀岡市千歳町国分
・「総本宮」愛宕神社:京都府京都市右京区嵯峨愛宕町

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