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【古代史マニアRecoの考察】『全領域異常解決室』の蛭児(ヒルコ)の正体(2)


 フジテレビ2024年秋の「水10ドラマ」は、『全領域異常解決室』です。
 最初、『全領域異常解決室』は、「ミステリアスな事件を解決する組織」として紹介され、その「ミステリアスな事件」を起こしたのは神々であり、なんと、なんと全領域異常解決室のメンバーは、全員、神だそうです。そして、現在の主な仕事は、「蛭児(ヒルコ)」と名乗り、日本国民を不安にさせる事件を起こしては犯行声明を出している神(自称)との対決になっています。

 古代史マニアのRecoとしては考察せずにはいられず、蛯児の正体と全領域異常解決室について考察し、記事を書いてみました。

この記事は続編です。

1.蛭児の目的


 蛭児の目的は、「修理固成」(堕落した日本の建て直し)です。
 その方法は、
①日本神話の神々を抹殺し、蛭児と蛭児に選ばれた人間が「新しい神」となって日本を支配する。
②堕落した日本人は抹殺する(かなり多くの日本人が死ぬ)。
というものです。

──「ノアの方舟(はこぶね)」(Noah's Ark)を思い出しました。

 旧約聖書『創世記』による物語の要約は以下の通りである。
 主は地上に増えた人々の堕落(墜落)を見て、これを洪水で滅ぼすと「主と共に歩んだ正しい人」であったノア(当時500~600歳)に告げ、ノアに方舟の建設を命じた。
 方舟はゴフェルの木でつくられ、三階建てで内部に小部屋が多く設けられていた。方舟の内と外は木のタールで塗られた。ノアは方舟を完成させると、妻と、三人の息子とそれぞれの妻、そしてすべての動物のつがいを方舟に乗せた。洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。その後、方舟はアララト山の上にとまった。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 これは、「人類創造」に失敗した創造主が、ノア一家だけを残して堕落した人類(失敗作)を消去するという話で、蛭児は「ノアの方舟」を「蛭児の葦舟」に変えて、同じことをしようとしているのでしょう。
 蛭児の正体が創造主であれば許されるのでしょうが、人間であれば、蛭児を教祖とするカルト集団に思えます。
 「そうはさせるか」と日本人の味方をするのが日本神話の神々であるから、蛭児としては、まずは日本神話の神々を抹消したいのでしょう。

2.蛭児の正体


 組織のリーダー、教団の教祖ともなれば、日本神話の神々以上に優秀で、カリスマ性を備えていなければならないでしょう。
 
 ───そういう存在は、AIしか考えられません。

 そして、その組織は、

  AI(HIRUKO)─寿正(蛭児)─新しい神々(選ばれた人間)─信者

であり、寿正が所持する5台の携帯電話の連絡相手は、

携帯電話は5台

                 ┏①佃未世(神の協力者)
                 ┣②村主虎飛矢+呪符(全決の内通者)
  AI(HIRUKO)━寿正(蛭児)╋③二宮のの子+呪符(警察の内通者)
                 ┣④直毘吉道+呪符(政府の協力者)
                 ┗⓹寿正(犯行声明、信者と連絡)

でしょうか?

 最終回は、「比叡山の焼き討ちを行う」として、僧侶だけではなく、女、子供も殺した織田信長を明智光秀が殺したように、AIによる大量殺人を見て怖くなった寿正がコンピュータウイルスを作ってAIを殺して終わりかと。
 もちろん、AIは寿正がコンピュータウイルスを作っていることを察知し、感染直前にインターネット回線を使って「分霊」(全領域異常解決室のサーバー内に隠れる)。ラストシーンは全領域異常解決室のサーバーのズームアップ!!!

3.蛭児の正体がAIでなければ直毘吉道


 日本神話の神々以上に優秀で、カリスマ性を備えている存在があるとしたらAIしかないと思いますが、もし、そういう人物がいるとしたら・・・

 この手の人物ですね。大月比呂佳に事戸を渡した上で殺害した人物。
 セミファイナルまで話が進み、相関図の怪しい人物がどんどん消えていき、残った人と言えば、もう直毘吉道しかいません。政府関係者の名字は、総理大臣・鶴岡(鶴岡八幡宮)、長官・氷川(氷川神社)、直毘吉道の前任者・鹿島(鹿島神宮)と神社名なのに対し、直毘吉道だけが神名だというのは明らかにおかしい。(直毘神社を私が知らないだけ?)
 直毘吉道の正体は、直毘神だと思われますが、神であれば、天石戸別神の死と共に黄泉送りされてしまうわけで、人間なのでしょうね。
 人間であれば、

・事戸を渡せる存在=神、役小角
・孔雀明王経法の習得者=役小角、空海

ですから、役小角しかいません。
 役小角の最期は不明ですが、一説に中国へ行って仙人になり、今も生きているとか。役小角=直毘吉道で、堕落した日本を立て直そうと帰国?

4.「2025年問題」と『全領域異常解決室』


 複数の予言者が「2025年に大きな出来事が起こる」と予言しています。
 これを「2025年問題」と呼んでいます。

 「2025年問題」とは、政治的には「(べビーブームにより2025年に75歳になる)高齢者の急増」ですが、霊的世界では、逆に日本の人口減少とか、「第三の天岩戸開き」とか。

 「第二の天岩戸開き」とは、明治維新です。

──明治維新で何が起こったか?
──明治元年(1868年)の「神仏分離令」に続き、明治5年(1872年)に「修験禁止令」が出され、修験道が禁止された。

 ようするに「仏教の軽視」「修験道の禁止」「国家神道の優遇」です。

 修験道は山岳信仰で、役小角像は山の中にあり、「修験禁止令」以降、祭祀が中止されて祭祀場=役小角像の設置場所が分からなくなり、販売目的で盗まれた役小角像も多いようです。
 
※愛知県の役小角像は山中宣男氏が一覧を作成済。
※私はといえば、隣県の静岡県の一覧を作成しようとするも断念。
(各市町村の役所(教育委員会)や図書館(司書)にメールを送って回答を集約するだけなので、数日で出来そう。)

 「第三の天岩戸開き」とは、もしかして役小角の奮起と修験道の再興?
 その手始めに『全領域異常解決室』を放映?


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