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2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(第24回)「変わらぬ人」


「変わらぬ人」がいる。
「変われぬ人」もいる。
そして、
「変わらなければならぬ人」がいる  ━━

「変われ」と言われても、人はすぐには変われない。
しかし、停滞はダメだ。前を向かねば。歩き出さねば。
人は生きている限り、進め! 前へ! 進め! 前へ!

1.「曾我事件」の顛末


「曽我事件」とは、「曽我兄弟の仇討ち」なのか?
「曽我事件」とは、「曽我兄弟の謀叛(クーデター)」なのか?

成功した謀叛(クーデター)に「本能寺の変」がある。これは、
「織田信長&信忠親子が京都にいる」
という千載一遇のチャンスをものにした謀叛(クーデター)であった。
今回も、
「源頼朝&万寿親子が富士野にいる」
という千載一遇のチャンスであった。また、「本能寺の変」の日、織田信長は征夷大将軍に任命されるとか、「富士の巻狩り」で源頼朝は万寿を次期「鎌倉殿」にすると発表するといった噂があり限界でもあった。
「本能寺の変」と比べて、
・相手の数が圧倒的に多い(「本能寺の変」とは真逆)。
・源頼朝&万寿親子を倒しても、曽我兄弟は、天下人にはなれない。
という違いがあるわけで、謀叛(クーデター)であるとは思えないし、もし、謀叛(クーデター)であれば、曽我兄弟を利用して自分が天下人になろうとした(もしくは、源範頼を擁立しようとした)人物が黒幕であろう。その可能性があるのは、
・北条時政
・源範頼
・有力御家人(大庭景義、岡崎義実)⇒源範頼の擁立
になる。
 最も怪しいのは、曽我兄弟(弟)の烏帽子親であった北条時政で、『誹風柳多留』に、
  烏帽子親 ぢいの敵も討てよいふ
  烏帽子親 そが一件に口をとじ
という川柳が載せられている。
 『吾妻鏡』には、常陸国の騒動の話が載せられており、源範頼との関係がささやかれているが、その方面の研究は、まだ進んでいない。

 『鎌倉殿の13人』では、「源頼朝に不満の御家人の代表・岡崎義実が、曽我兄弟に源頼朝を暗殺させ、源範頼を「鎌倉殿」にしようとしたのが曽我事件の真相」としたが、岡崎義実&曽我兄弟は、なぜか比企能員に暗殺をばらしている。そして、鎌倉に「源頼朝&万寿親子が討たれた」と伝えられると、比企能員は、次期「鎌倉殿」の可能性が高い源範頼に急接近したのである。(源範頼の妻は安達盛長の娘であり、安達盛長の妻は源頼朝の乳母・比企尼の長女・丹後内侍である。つまり、源範頼の妻は、比企尼の孫になる。)

※「「曾我事件」の顛末」
https://note.com/sz2020/n/ncd0b1093ed68

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