1.四国は「伊予之二名島」(『古事記』)
2.四国は「伊予之二名島」(『古事記』の解釈)
3.四国は「伊予之二名島」(日ユ同祖論)
4.「伊予之二名島」の2つの謎【総合】
1.『古事記』「国生み」
『古事記』の何が面白いかって、生まれた島に神様のような名前がついていることです。
四国に関しては、「伊予之二名島」と呼び、1つの体に4つの面=顔があるとして、
・伊予国(愛媛県)を愛比売(「麗しき女性」の意)
・土佐国(高知県)を建依別(「雄々しき男性」の意)
・讃岐国(香川県)を飯依比古(「稲を産する男性」の意)
・阿波国(徳島県)を大宜都比売(「穀物(粟)を産する女性」の意)
と呼んでいます。
※「土佐」は、記紀では「土左」、『先代旧事本紀』では「都佐」と記されている 。和銅6年(713年)の好字令で「土佐」になったと思われる。
「面(おも、おもて)」は「顔」ではなく、区画の「画」(後に「国」となる区画)だと思うのですが、名前が付けられている(擬人化? 擬神化?)ので、「顔」なのかとも思います。日本列島は「タツノオトシゴ」、静岡県は「天照大神の横顔」と言います。四国は1つの体に4つの顔・・・キマイラか? 両面宿儺(1つの体に2つの顔)や阿修羅(1つの体に3つの顔)には数で勝ったが、八岐大蛇には負けた。