【古代史マニアRecoの考察】『全領域異常解決室』の蛭児(ヒルコ)の正体
フジテレビ2024年秋の「水10ドラマ」は、『全領域異常解決室』です。
最初、『全領域異常解決室』は、「ミステリアスな事件を解決する組織」として紹介され、その「ミステリアスな事件」を起こしたのは神々であり、なんと、なんと全領域異常解決室のメンバーは、全員、神だそうです。そして、現在の主な仕事は、「蛭児(ヒルコ)」と名乗り、日本国民を不安にさせる事件を起こしては犯行声明を出している神(自称)との対決になっています。
古代史マニアのRecoとしては考察せずにはいられず、蛯児の正体と全領域異常解決室について考察してみました。間違っていたらすみません。
1.蛭児の正体は?
まずは蛭児(ヒルコ)の正体ですが、日本神話における蛭児は、イザナギ&イザナミの「神生み」において、最初に生まれた神です。
しかし、イザナミから先に声をかけた事が原因で不具の子に生まれたため、葦船に入れられ、オノゴロ島から流されました。(「始祖となった男女二柱の神の最初の子が生み損ないになる」という神話は世界各地に見られます。)
その後、イザナギ&イザナミは、アマテラス、ツクヨミ、スサノヲなど、次々と神々を生みました。
このドラマは、「蛭児(ヒルコ)が捨てられたはらいせに、イザナギ&イザナミが生んだ日本神話の神々(蛭児(ヒルコ)の弟神、妹神)を犬神、縊鬼といった日本の妖怪を使って滅ぼす話だと思っていたのですが、どうも違うようです。なぜなら、もしそうであれば、そういうことを古代からやっているはずで、最近になって活動を始めた理由が分かりません。また、神々を殺しても魂は死なないので、殺す前に記憶を消す「事戸渡し」が必要だそうで、それは神に出来ても、妖怪には出来ないでしょう。
そして、第3話で登場したワードが、
───新しい神
です。ネットでは、
「新世界の神=夜神月じゃん」
「蛭児(ヒルコ)の正体は、興玉雅(演じているのは、映画『デスノート』での夜神月役の藤原竜也さん)か、直毘吉道(演じているのは、『デスノート The Musical』での夜神月役の柿澤勇人さん)であろう」
と騒ぎになりました。でも、興玉雅であれば、全領域異常解決室が担当するであろう事件を起こして神々をあぶり出さなくても、市寸島比売命を見つけたように、神々を見つけ出して殺していけそうです。
と考えると、誰が神なのか見分けられない存在=人間である直毘吉道がビックデータを扱えるAIを使って「新しい神」になろうとしていると考えるのが自然です。古代に蛭児事件がなかったのは、今、騒動を起こしているAIが存在していなかったからでしょう。
私の考察は、「新しい神=生まれたばかりの神=AI」であり、このAIの名前が、「第一号」という意味で、最初の神・蛭児から「HIRUKO」と名付けられているのではないかと思います。(THEMISは「法」「掟」のギリシア神話の女神で、第4回に登場したVERITASは「真理」のローマ神話の女神です。とすると、AIの名は、全知全能の神・ZEUSかもね。)
蛭児はAI、実行犯は寿正や蛭児信者!
もちろん、AI(artificial intelligence)は人工知能であり、行動力は無いので、実行犯は、THEMIS HOLDINGSのCEO・寿正(ことぶきただし。「恵比寿(ヒルコ)が世を正す」の意)でしょう。
この寿正は「事戸渡し」が使えるようですから、神であれば蛭児、人間であれば役小角(の子孫の陰陽師)ということになります。(寿正は、死期が迫った役小角で、人魚の肉を探して不老不死になろうとしている?)
寿正が一ノ瀬ワタルさんなら胸熱です。
2.「全領域異常解決室」とは?
「全領域異常解決室」は、2022年7月に、米国防総省に設置された調査機関AARO(All-domain Anomaly Resolution Office)の直訳です。2022年以前は何と呼ばれていたのでしょうか。
──世界最古の秘密結社「八咫烏(やたがらす)」
八咫烏の構成員は、全領域異常解決室とは異なり、神々ではなく、賀茂氏で、今後、ドラマには、
・役小角:「役氏(えんのうじ)」「役君(えんのきみ)」は、葛城流賀茂氏の分家で、「賀茂役君」とも呼ばれている。
・安倍晴明:陰陽師・賀茂忠行&保憲父子に学び、陰陽道を極めた陰陽師。父は安倍益材(あべのますき)、母の名は「葛の葉」。
が登場するものと思われます。
安倍晴明が、荒波健吾(演じるのは『光る君へ』で安倍晴明を演じたユースケ・サンタマリアさん)なら胸熱ですが、葛乃葉女子高等学校の阿部校長でしょね。
阿部校長については、
「総理大臣とも繋がっている」
と紹介されました。聞いた時には「故・安倍晋三総理の森友学園や加計学園との関係がネタか?」と思いましたが、もしかして阿部校長は陰陽師で、八咫烏の一員ってことかもしれません。
3.伊勢
『全領域異常解決室』の最終回のパターンはいろいろ考えられます。
・全領域異常解決室のメンバーが「三種の神器」を使って蛭児を倒す。
・天宇受売命が天照大神を召喚し、天照大神が蛭児を倒す。
・イザナギ&イザナミが示現し、夫婦神で蛭児を愛で包む。
・・・
個人的には、最終回に
・アマテラス VS (ヒルコについた)スサノヲの姉 VS 弟
・アマテラス VS (ヒルコについた)瀬織津姫の和魂 VS 荒魂
が見たいけど、無いだろうな。
(伊勢が決戦の地であって欲しいけど、事件が全国ではなく、都内に集中して発生しているので、多分、最終決戦地も東京でしょうね。それにつけても、大国主命や八百比丘尼が東京にいるって・・・大国主命は出雲、八百比丘尼は小浜にいて欲しかった。)
伊勢と言えば、伊勢神宮。
──伊勢神宮の正しい参拝順を御存知ですか?
基本的な参拝順は、二見興玉神社→外宮→内宮ですが、
それだけでは「片参り」だとも。
(注)香良洲神社:天照大神の妹神・稚日女命を祀る神社。鎮座地の三重県津市香良洲町は、八咫烏の本拠地ともいう。
以上が第6回まで見ての私の考察です。
さて、あってるかどうか、答え合わせがめちゃ楽しみです!
A:蛭児の正体はAI
B:実行犯は寿正とヒルコ信者
①第7回を見ての答え合わせ
A:蛭児の正体は依然として不明。
B:寿正役は野間口徹さんで、一ノ瀬ワタルさんではありませんでした。
警察が保管していた人魚ミイラが盗まれました。
・警察内に蛭児またはヒルコ信者がいる。
・蛭児またはヒルコ信者は不老不死ではないので、不老不死になりたい。
②第8回を見ての答え合わせ:
③第9回を見ての答え合わせ:
④第10回を見ての答え合わせ: