短歌 プール

悲哀のたび植木の前で涙する わたしで華が咲くとうれしい

人間もそれ以外でも年齢を重ねるものだとやっと気づいた


枯れた葉を何の気なしに踏むようにまもなく僕らは石楠花を踏む


引力が逆さになって上向きに溶け出す様にきみは笑うの


心臓が飛び出るくらい恋をしてわたしの死因はキュン死になった

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