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育て、育ち

突然ドローンが手に入った。よくわからんが、会社がくれると言うのでとりあえず貰っておいた。
今時は撮影や搬送に使えるものが多くある中で、手のひらサイズの飛ぶことしかできないドローンの赤ちゃんみたいなやつ。使用しないことが前提のボタンがリモコンに付いているのも成長途上感があって愛着が湧く。

試しに室内で飛ばしてみたが、バッテリーがしっかり固定されていないのでバランスが悪く、どうしてもすみっこを目指したがる。長らく掃除していないような隙間に入り込んでしまう辺りなんかは子供の挙動と全く同じだ。
それでもよしよしいい子だと宥めすかしていると勝手が効くようになり、今では椅子の下を潜らせる程度の操作が出来るように。次はもっと狭い隙間を通る練習をしている。
あるかもしれないわ、才能。ドローンオペレーターになろうかな。免許取得費用すごい高いけど。

ドローンが民間に広まり始めて10年くらいか。今さら触れるなんて遅れているような気がしてしまう。だが、農業や物流などのビジネスに活用されているにも関わらず未だスマートフォンのように我々の日常生活に浸透していないことを考えると、案外遅過ぎるということもないのかもしれない。
今後どんな風に発展していくのか初心者駆け出しの自分には予想できないが、いずれ生活の礎くらいの代物にレベルアップしていくのだろう。

似ているところなら、最近話題沸騰中のAIとか。
絵を描く、文章を書く、プログラミングだってこなしちゃうような技術が簡単に手に入るようになり、業界を揺るがしていると聞けば「なんかすごいけどよくわからん」と敬遠してしまう。
実際に活用している人も既に多くいる中で、それなりに使いこなせないと焦りを感じる。今やドローンよりも日常の一部になりつつある技術だが、いや、慌てることなかれ。急速な発達を遂げていても、まだ黎明期と言える頃合いだ。どんな形でもいいからまずは触ってみることに意味がある。

AIのべりすとでは、食品成分表示の続きを書かせて遊んでいた。
LINEのお絵描きばりぐっどくんはちょっと怖めのテイストばかり出てくるので最近触っていない。
chat GPTにも登録した。自動的に返事をするものには人格を感じるので、取り敢えず挨拶しておいた。

何でも答えてくれるのに驕らない態度。仕事で関わる人間の中身、全部これに置き換わらないかな。

それから、お菓子屋さんを開く知人へのお祝いに悩んでいたところ、母からこんな連絡が来た。

心からのお祝いの気持ちをAIに頼るんじゃない。

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