息をする、膝をつく
デスクワークばかりだと、とにかく運動不足という言葉が頭をよぎる。まだ20代だけど油断していられないのは理解している。でもカロリー計算やこつこつ運動するなんてのはまるでできる気がしない。
一人では地道に活動することなどできない以上、「どうしてもやらなきゃいけない状況」に自分を放り込むしかない。私にとって最も手軽な方法は、仕事と組み合わせることだ。体重が若干増えたのに危機感を覚えてようやく重い腰を上げ、農家の早朝アルバイトに行くことにした。
まだ日も登らない午前4時(たまに3時半)から野菜を収穫する仕事で、昼間の仕事が始まるまで畑で働く人が多い。その中の一人となって、ひたすら目の前の野菜を収穫し箱に詰めるだけの作業。それだけ言うと流れ作業を黙々と片付ける製造業みたいだけど、切り方・見極め方・詰め方のどれもが一朝一夕には身につけられない技術が詰まっていて、そういうところが職人的だなと思っていて、ちょっとしたプライドがある。
どちらかといえば夜型なので、アラームをかけたくせに眠気に負けて「今日は無理~」となる日の方が多い。でも、高時給・運動になる・自分の都合で働ける機会を捨ててしまうのは勿体ないので、できるだけ頑張りたい。
人が嫌い、人付き合いしたくない、みたいなことを言い続けてきたけど、20代も後半になって、ようやく嫌いなのは「他人」だと気付いた。遅。
ここで言う「他人」とは、鬱陶しい仕事の客、車の運転マナーが最悪な人なんかの振る舞いが最悪な方々のことを指す。ネガティブなイメージを持った人間と関わりたい人なんていないだろうけど、私はその気がより強い気がする。
逆に親しくなった人間とは関係を深めたい方だし、そういった相手なら話すのも好き。
ここ1~2年くらいで仕事以外の人付き合いが輪をかけて減っていて、二度の転職を経て段々少人数な環境になっていき、もはや家以外で余計なお喋りをする時間がほとんどなくなった。転職して2ヶ月だが、正直退屈。現時点での労働条件はSSRなのに労働環境がCランクだ。
そんなところで息を詰まらせていると本気で精神を病んでしまいそうだから、今朝も野菜を収穫しながら隣り合ったパートさんとお喋りしてきた。私は出勤もやっとだというのに、皆さん朝からよく喋る。
おやつとか野菜のお裾分けがよく回ってきたりと、しんどさは否めないながらも明るい職場なので心がちょっと元気になる。明日も起きられるだろうか。
ちなみに農家アルバイトと縁があるのは、前にそこで正社員として勤めていたからです。でもこういう仕事やりたければ、indeedとかで検索してみればまあまあ出てくるので興味ある人は希望地域で「農家」とか「農業」とか「収穫」などのキーワードを入れて検索してみるといい。もういつでも来てくれみたいな農家、結構見つかるから。
※都会にお住まいの方は諦めてください。
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