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白いしっぽを追いかけた日

時は10月末、木枯らしの吹き抜ける埼玉県飯能市に足を踏み入れた。

これ書いてから9ヶ月も経ってたんですね。春も夏も越えて、秋が終わろうという頃にようやく行けたよ。
2023年の目標とか言いながらタイミングがなくて、でも行きたいという気持ちだけは抱き続けて幾星霜。
同居人の繁忙期の区切りでやっと叶った。嬉しい。

連れ立って行った同居人はムーミンという存在を知っているくらいで、主人公の次に有名なスナフキンの名前がギリギリ出てこない程度の知識量。私が各所、各キャラクターの説明ができるとはいえ、それだけで楽しんでくれるかちょっと不安だったのでもう1つイベントを乗っけることにした。

ムーミンバレー内を歩き回って謎解きをするやつ。
学生の頃は数々の脱出ゲームに精を出していたことから、本格的なものでもまず行き詰まることはないと踏んで挑戦した。

売店でセットを購入し、ストーリーに沿ってムーミンバレーの中に散りばめられたヒントを探しながら謎解きをするもので、並行して風景や展示を見て回ることができる構成になっていた。
冊子や地図などの紙数枚と一緒に小さなコインが入っており、めちゃくちゃ失くしそうなそのアイテムは真っ先に財布にしまった。この時一回地面に落とした。

冊子の指示に従って最初のエリアを通過し、ついでに一瞬忘れて謎解きも通過しかけたり。ムーミンの知識があることで謎解きしなくても一足飛びにヒントに辿り着ける問題があるのは製作者の意図に含まれていただろうか。

序盤の謎を順調に解き進めて、次のステップに取り掛かろうと袋を開けたら必要なはずの紙が入っていなくて目をひん剥いた。
購入時に店員さんとセット内容を確認していたし、これまでに何度か出し入れしていたそれを道中で落としたのは確実である。道を戻って探してみたがどうしても見当たらず、でもなくては話にならない。どうにかする方法は「同じセットを持っている人に声をかけ、写真を撮らせてもらう」しかなかった。人生で似たようなドジを繰り返す私に優しくしてくれたお姉さま方、本当にありがとう。

ネタバレ防止のために細かい部分は省くが、一応最後までクリアすることができた。
ただこれ、私が失くした紙そのものがかなり重要なアイテムだったらしい。値段が上がってもいいから、冊子に綴じ込むことを検討して欲しい。私みたいなうっかりさんが他にもいると思うんだ。

大切にしまっておいたコインは最後まで失くすことなく、この日の思い出としてちゃんと持っています。まだ財布に入れていて、そのうち間違えてレジで出しそう。

ところでここ、ムーミンパークの手前までは無料で入れるからか、たくさんんのワンちゃんがお散歩に訪れていた。パーク内でもちらほら見かけて、フォトスポットでにっこりしている姿が大変良きでした。

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