１５１．自分がうまいものは、客だって… [本日のことば vol.74]
藤本クンのラーメンには、一点の迷いも感じられない。
自分がうまいものは、客だって、うまいはずだという信頼感に溢れている…
しかし、いや、
やはり、オレは…
客を信じ切れなかった…
出典
『ラーメン発見伝』原作：久部 緑郎 作画：河合 単
235話「万福寺公園の夜」より。
ひとこと
ここ数ヶ月ほど、
「自分が心から良いと思ったものを、まっすぐ確信を持って人に伝える」
ということってすごく大事だな、と思う機会があり、だけどいざ実践するとなるとなかなかできないな。。となっていたとき、ふと思い出したのがこのセリフでした。
このマンガ、および、このセリフを吐いた「芹沢達也」というキャラクターについては、既にネット上では知る人ぞ知るくらいに有名なので、あえてここでは言及しません。
気になる方は、
「ラーメン発見伝 芹沢」
もしくは
「ラーメンハゲ」
あたりのキーワードでググってみてください。
ぶっちゃけ、このセリフを引用して紹介すること自体が本作のネタバレになってしまうんで、あまりよろしくはないのですが。。
とはいえ本作は、
現実と折り合いをつけながら、商売として成果を追求しつつ、理想を追う
というところがひとつのテーマとなっており、その面で非常に味わい深く、ほかのグルメ漫画と一線を画している作品だと思います。
ラーメンが好きな方は、一度読んでみてほしいです。
そして。
冒頭の話にもどりますが、「自分がいいと思ったものを、一点の迷いもなく、相手に伝える」というこの姿勢は、大事にしていきたいと思います。
もちろん、伝わらないこともあるでしょうし、こっぴどく裏切られることもあるかも知れません。（それがあるからこそ、引用した芹沢さんのセリフに深みがあるわけですが）
でも、だからこそ、伝わって、大事にするものを共有できたとき、喜びもひとしおだと思うのです。
ついついビビって日和ってしまうことも多々ありますが、望まない反応がくることをおそれず、いいと信じているものを真っ直ぐ疑いなく伝えられるようになっていきたいと思います。