気になる生成AI備忘録-vol.12-「Replicate」
■気になる生成AI備忘録とは
個人的に気になる生成AIのポスト(X)をまとめた・あるいは単発の備忘録を共有する連載シリーズです。
より気になるもの・深追いしたいトピックは当サイト『はじめての生成AI比較.com』にてUP予定ではありますが、サイトは生成AIはじめての方・初心者の方向け、こちらnoteでは、基本的には脱初心者目線で取り進めています。
今回紹介するのは、人の画像を喋っているように動画にすることができる「Replicate」というAIサービスについてです。
こちらの添付動画を観ると、「Replicate」のAI技術がわかるかと思います。
ごく簡単な生成の流れとしては、必要なのは画像と音声なので
動画化したい人物/キャラの画像を生成
↓
音声(自録ないし音声系のサービスで生成)
↓
画像と音声をReplicateへアップロード
という手順になります。
Replicateの主な機能
画像と音声を入力することで、人物が話しているように見える動画を生成
静止画からアニメーションを生成
音声からテキストを生成
テキストから音声に変換
様々な画像編集機能
その他、様々なAIモデルを利用可能
Replicateの特徴
ブラウザ上で利用可能
専門知識がなくても簡単に操作可能
無料プランあり
多様なAIモデル
Replicateの利用例
教育コンテンツの作成
プレゼンテーション資料の作成
エンターテイメントコンテンツの作成
ビジネスプロモーション
オンライン学習
と、利用例まで記したものの、言ってしまえばディープフェイクに該当するかと思います。
Replicateは、ディープフェイク技術を応用したサービスであるため、例えば私であれば、AI系の情報発信者として利用する際、倫理的な配慮が非常に重要だと言えます。
私自身、今回紹介という目線よりは、二つのことを感じました。
ひとつは、「こういったAIサービスがあり、このようなことが可能」ということ。
それからもうひとつは、情報発信者としてどのように倫理的に取り組むべきかについてを考えさせられました。
Replicateは使い方次第では、なりすましや虚偽情報の拡散など、悪意のある目的で利用される可能性があります。
Replicateで生成された動画は、元の画像や音声の著作権を侵害する可能性があり、創造的な表現や情報発信に役立つツールである一方、倫理的な問題を抱えている、とも言えるのではないかと思います。
このようなReplicateや似た技術を持つAIサービスを利用する際、その生成物の取り扱いは十分な注意をするようにしましょう。
この辺は、「面白い」からといって、その一辺倒で生成動画だったりをアウトプットすると、社会的な混乱を招く恐れもあるかと思います。
個人的には、ReplicateのようなAIサービスは、是非とも”まっとうな使い方”に利活用できればいいなと。
例えば、エンターテイメントとしての具体例であれば、オリジナルアニメーションや映画の制作に利用や、歌声合成や作曲支援機能を使い、オリジナル音楽/楽曲制作、ゲームキャラクターのモーションやセリフの生成、といったところでしょうか。
ほか、教育的な観点で考えると、オンライン学習/教材になりそうかなと。(外国語学習のサポート等もいけそうです)
Replicateは、魔法の杖のようなものです。
使い方を間違えると、人を傷つけたり、社会を混乱させたりする可能性があります。
ですが、正しく使えば、少し大げさな言い方かも知れませんが、世界を変えるほどの力を発揮する可能性はあると思います。
ReplicateのようなAIサービス利用の際は、倫理的な問題やセキュリティ対策に十分注意し、責任を持って利用していく必要があります。
▼Replicate